2007年6月14日木曜日

竹寺


1週間ほど前、埼玉の竹寺というお寺で昼食を食べた。埼玉にしては結構な山の中にある。精進のそば定食、1500円だったか。「きょうは天気がいいから竹寺行きましょう」ということで、地元のお客さんに連れてってもらい、おごってもらった。そばと言えど、精進だから、そばつゆも鰹の香りはしない。自宅でもたまに精進のそばつゆで食べるので、やや自分ちで食べてる感じもした。写真にあるとおり、そば切りは緑色。竹だか笹の粉末が練り込んであるらしい。ややつるっとした食感だった。この定食で一番印象深いのは、何と言っても写真のやや奥にある天ぷらだ。柿の葉・桜の葉・紅葉の葉・ウドetc.。この手の天ぷらはやっぱ塩だろー、ということで、塩を頼んだ。(頼まないと出てこない。)微妙な滋味深い精進ならではの味は、静かな感動があった。1週間前なので、細かには覚えてないが、その他聞いたことのない名前の山菜もとってもおいしかった。車でないとなかなか行けないところだが、県道から山道を入り、徐々に道が狭くなり、さらに舗装もなくなりで、盛り上がり感があった。このお寺の食事を語るには、このロケーションの説明は欠かせない。文字通り、周りを孟宗の竹林に囲まれた、小高い山の中腹ぐらいにある。受付はお札を売っているようなところ。そのとなりに宿坊のような木造の建物があり、その中で食べさせてもらう。初夏の風も非常に気持ちがいい。また、よほどの団体でない限り相席になるので、旅すがらに少しの縁のあった方々とちょっとした会話になる。これもこの竹寺での一興だ。仕事がらみで行ったけど、しばし仕事を忘れ、短い時間ながら、久しぶりにいい時間を過ごせた。仕事のそのお客さんには本当に感謝である。

ところで、何年か前、韓国へ行った際、知人に連れられ、光州から車で2〜3時間行ったところの尼寺へ行った。そこでも韓国風精進の食事を出してくれたのだが、竹寺で食事をしている間、その尼寺のことを思い出した。どちらも身近な葉っぱや草が食材で、料理屋とは違うホスピタリティー。それは何なのだろう。人や周りの雰囲気もそうだが、両方のお寺の料理にもそれを感じた。「おいしさ」について、また改めて考えさせられた竹寺だった。

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