2010年8月2日月曜日

目盛り付き蚊取り線香


我が家はもっぱら蚊取り線香である。どーも、あのコンセント繋ぐタイプは使う気になれない。火を使わないから安全なんだろうけど、臭いが人工的だし無臭タイプも何かイヤな気がする。一方、蚊取り線香は「実際に燃えて、煙が出て、臭いがする」から好きだ。それは分かりやすく、何となく余計なことをしていない安心感がある。また色が緑色しているのも「余計なこと」のひとつ。茶色がそのままの色なら茶色でいい。紙のコーヒーフィルターが茶色でいいのと同じだ。

さて、この蚊取り線香。その使い方について、最近意識し始めたことがある。我が家の場合、ほとんど「ポキッと折って使う」ということだ。最初から最後まで「一巻き」全部続けて燃やすのは、寝てる間か一日中家にいる休日ぐらいで、ほとんどの場合、燃やしたい分を折って点火する。その理由は、蚊取り線香を設置する容器にある。陶器のブタなどいろいろある容器だが、ウチの場合、小さい子供がいるため、火の付いた蚊取り線香が「簡単に取り出せない」ものを使っている。腰にもぶら下げられるヤツ。これだと大人も含め、たとえ蹴飛ばしても安全なのだ。ただしブタのように、火の付いた蚊取り線香を「簡単に取り出せない」から、使う時間分をポキッと折ってセットすることになる。

そこで問題になるのが、使う時間とポキッと折る長さの関係なのだ。例えば朝起きて、家を出るまで「2時間ぐらいだな〜」というときは、2時間分と思われる長さをポキッと折る。

だけど、たまに1時間半で消えて終わってる。「簡単に取り出せない」から、あと30分のために改めてセットする気にならない。反対に、もう家を出るのに1〜2時間分たっぷりと残って燃えているときもある。「あ〜、もったいない」。でも「簡単に取り出せない」から、それを消すことをしない。

グルグル巻きになってるから、このポキッと折る長さを見抜くのは意外と難しい。こういうのって、方向感覚や音感などに似て、持って生まれたセンスなのかも知れない。

そこで私は考えたのです。子供やお年寄りが蚊取り線香を蹴飛ばしても安全に使いたいと思っている人のために。そして私を含め、グルグルの長さを見抜くのが苦手な人のために。

「蚊取り線香に1時間おきの目盛りが付いてたら便利じゃないか!」 

それで我が家の蚊取り線香の箱をまじまじと見てみた。「燃焼約7時間」とある。つまり7等分すると一つが1時間になる。そこで試しにグルグルの蚊取り線香に目検討でエンピツで7等分に印をつけてみた。それが上の写真。さすがにこの写真のファインダーを覗いているときは、「オレも暇だな〜」と思った。でも、蚊取り線香のメーカーなら、毎時間のところに浅い溝を刻むことは難しくはないだろうと本気で思った。特許は取れるかなぁ、と心配したり。時間目盛り付き蚊取り線香。どこかのメーカーさん、やってくれないかな〜。出来たら、除虫菊配合の茶色のヤツで。

2 件のコメント:

サムライ菊の助 さんのコメント...

同感共感!鮭の缶!うちでも、朝夕、畑に行く時は、ポキッと折って、携帯用の蚊取り線香缶にセットして出かけます。本当に燃焼時間がわかれば助かりますなあ^^
緑のどぎついのも嫌ですねえ。天然香料と書いてありますが、匂い付きは具合が悪くなります。
折って使っているご家庭は多いことでしょうから、目盛りつきが出たら、それは爆発的に売れるのではないでしょうか。

下条剛史 さんのコメント...

> サムライ菊の助さん

いや〜、マジなご意見ありがとうございます。ほとんど「くだらない」と思われるのを覚悟して書いてましたから。

「畑に行くとき」ですか。農家の方々には特にイケそうですね。

ほんのちょっとしたことだけど、それに気づくと格段に便利になるようなことを、私はとても好きなのです。

例えば、囲炉裏の自在鉤(ジザイカギ)、ロープの南京結び、鉛筆のお尻の消しゴム、キャラメルの溝などなど。スプリング・ワッシャー(ばね座金)なんかもワクワクします。ちょっとしたことなんだけど・・・・。私にとって、蚊取り線香の目盛りはこれらに近いものがあるんです。

またこれらの共通点は、あくまで発案がポイントで、「誰にでも真似できること」。つまり儲からないけど、社会的貢献度は高い。こういうことに憧れるんだなー。