2014年9月12日金曜日

ロシア旅行no.4・ロシアのおいしさ(2)

 きょうもロシアの食い物の話し。ベスト3を書こうと思って書き始めた先のエントリ。結局、ひとつしか書けなかったので、ここに残りのふたつを書こうと思う。

上の写真。何の変哲もないただのフライドポテト。だけど、これが旨かったのねー。ジャガイモが旨かったんだと思う。これが堂々としたふたつ目だ。

実は、先のエントリで、オームリの(卵じゃなく)魚本体の料理の写真があった。その料理は、(ロシア旅行no.2)でも書いた、訪問したダーチャで頂いたものだったのだが、その写真の右手にちょろっとジャガイモ君(メークイン系)が見えてるの、分かりますか。そのジャガイモ料理がやけに旨かったので、その翌日、レストランに入ったとき、メニューの「フライドポテト」をわざわざ注文してみた。

案の定、とってもおいしいフライドポテトだった。イルクーツクではちょっといいレストランだったせいか、揚げ油も新鮮ということもあったろう。それにしても、この控えめな旨みと鼻に抜ける香り。比較的後から出てきたせいで、結構お腹いっぱいになってる腹具合にも関わらず、後引くおいしさ。飽きが来ない。さも「これがジャガイモの味なのよ」と微笑みかけているようだった。

考えてみれば、日本だとジャガイモと言えば北海道。このシベリアの中央に位置するイルクーツク周辺は、土壌や気候からして、ジャガイモの名産地なのかも知れない。そう思わせてくれるフライドポテトだった。真夏のトルコで食べたトマトを思い出した。こういうありきたりの食材がおいしいのはとても嬉しいことだ。

そして、3つ目。

それはキノコのスープ。(ロシア旅行no.2)で書いたダーチャでは、ランチを頂いたのだけど、その際、最初にサーブされたキノコのスープ。そのときのメインは、先にも書いたオームリだったのだけど、その前に出されたキノコのスープがうまかった。どんなキノコかは分からない。キノコと一緒に入ってたのは、キャベツだったような。おいしい場合、それに気を取られてしまうので、写真が残らない。ただ、一枚、テーブルの上にズラッと並んだ料理を撮った写真の一部に辛うじて、サーブされる前のこのスープが写っていた。下の写真がその切り抜きだ。これじゃ何だか分からないけど、一応。
 私たちが訪れたイルクーツクの8月半ばは、ちょうどキノコのシーズン。ややピークを越えたところだったらしいが、町を散歩していても、ちょっとした草むらに下のようなキノコがゴロゴロ生えていた。この白いキノコはでかい。子供の握り拳ぐらいある。
残念ながら、料理する前のキノコにはお目にかかることは出来なかったが、何とも滋味深いスープだった。突出した旨い食材はなくとも、お袋の味的なおいしさなのだ。こういうおいしさを表現するのは難しい。

これまで、二度、このブログで、ロシア料理について書いたことがある。

● 写真教室とボルシチ (2012年3月6日)
● ベトナム・ニャチャンのロシア料理レストラン(2012年4月9日)

そして、今回初めてロシアの地を踏んでのロシア料理。どれも共通している私の感想がある。「やさしい味」、「ホッとする(安心するような)味」、「家庭的な味」、「心温まるような」などだ。それがこのキノコのスープに集結してたように思う。

ロシアは広大だが、どこも極寒地だ。この国では暖かいスープの意味は、夏場でさえ特別なのかも知れない。そして、氷に閉ざされる長い冬の間の食事は、貯蔵された根菜類や保存食が中心になろう。(肉・魚の類は、屋外で冷凍らしい) それはフライドポテトや、先のエントリでのオームリの卵の塩漬けもそれにあたる。私がよく行くベトナムとは至って対照的だが、こういう食文化の洗練のされかたもあってしかるべきだ。

また、主食のパンについて。下の写真が、ロシアで一番ポピュラーな黒パン。
 例えば、ズッシリと重いドイツのライ麦パンのようではない。なにしろ軽い。中はややモッチリ、スポンジのような弾力。日本でも、私は重ーいライ麦パンをときどき食べたくなるが、毎日はしんどい。その点、ロシアの黒パンは、お気軽で普通においしい。こんな黒パンもロシア料理のやさしさを表しているように思える。

和食、中華、イタリアン、フレンチ、トルコ料理にタイ料理。名の通った料理は数あれど、この3日間で食したロシア料理は、地味ながら、「心温まる」料理。「これ以上望むものはない」と妙に納得させられる料理の数々だった。

もしも、「ロシア料理ってどんなの?」ときかれたら、「ホッとする料理」と答えることにしようと思う。

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