2016年8月12日金曜日

「日光天然かき氷」の穴場

猛暑が続く。
こんなときは、プール、冷やし中華、かき氷。

ということで最近は、ふわっとした口溶けの「日光天然かき氷」なんてのが流行っている。練乳やシロップ類も自家製の有名店も数あれど、この猛暑の中、とても一時間もの行列なんか並んでられない。でも、天然氷のかき氷、一度は食してみたいなーなんて思ってはいた。

で、先日、うちの子供たちの「夏休み、どっか連れてってー」に応えて、東京スカイツリーに行ったときのこと。展望台の後、プラネタリウム、水族館とまわって、涼しくなった後、隣接のソラマチをぶらぶらしていると、「日光天然かき氷」(750円)のポスターが目に入った。カウンター越しにお姉さんが二人、客待ちをしているほどで、行列はなく、一人も待っていない。

この「日光天然かき氷」のシロップは、とちおとめ製の、いわゆるプレザーブタイプ(イチゴが大粒で残っている)のイチゴジャムソースのみ。ということで、上から下まですっかり栃木県。ここは、栃木県のアンテナショップだった。このお店の前がちょうどベンチが数個あるちょっとした休憩場所になっていて、そこに座って、家族四人で頂いた。

初めて食べた「日光天然かき氷」。冒頭の写真のように、粗めに削られたように見える氷は、口の中でフワッと溶けた。なるほど、この感じ、とてもいい。四人で食べたせいもあろうが、あっという間に食べ終えた。流行る理由が分かる気がした。

ところで、以前、鵠沼にある、とある有名天然かき氷店の店主がラジオに出演していて話してたことを思い出した。氷の温度がポイントらしい。通常の冷凍庫の温度は、マイナス17℃だか18℃。したがって、氷もその温度。しかし、天然氷のかき氷は、マイナス3〜4℃ぐらいと言っていたような記憶がある。かき氷にする前に、マイナス3〜4℃になるまで氷を外に置いて、適温の氷をかき氷にするらしい。夏場の行列についてその店主、「夏場以外なら、並ばなくて済みますよ」。それを聞いて「夏場以外にかき氷なんて」と思ったが、時季に合わせて、氷の温度を変えているということだから、そんな単純な話しではない。

さてさて、マイナス3〜4℃の氷だと、口の中ですぐ溶ける。これがフワッとした口溶けだ。頭が痛くならないのも、あんまり冷たくないからだろう。きっと、マイナス17℃なんていう冷たさは、そもそも人間にとって生理的に冷めた過ぎるのだ。だから頭が痛くなる。実際に食べてて、この3〜4℃の温度が心地よい。心地よく受け入れているから、身体は警戒することがない。そして心地よく受け入れられた「冷たさ」は、冷凍庫製の氷より「冷たく」感じてしまうところが妙なるところだ。

「日光天然かき氷」、一度は食べてみたいけど、有名店で並ぶ程ではなく、一度ぐらい東京スカイツリーに行ってもみてもいいかなと思う人にとっては、このアンテナショップの「日光天然かき氷」は、穴場かも。まだまだ暑そうだしね。


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