2010年5月13日木曜日
生ホタルイカのワタ
今が旬のホタルイカ。この時期は、写真のような「生」にも出会える。ボイルしたのとは違った、生のトロッと感とややしっかりした歯ごたえが同居した食感に、ほんのり甘い新鮮な味わい。おいしい。夕べ、頂きました。
さて、この「生ホタルイカ」のパッケージには、以下のように書いてあった。
「加熱するか、生食の際は内臓を除去してお召し上がりください」
元来ワタ好きの私は、もったいない気持ちに後ろ髪を引かれたが、「万が一」はヤバイよなと思い、内臓を除去した。ボイルしたヤツや、しっかり干した素干し(大好物)はもちろん、沖漬けなんかも内臓入りだったと思う。そのワタの記憶が「もったいない」気持ちを引きずらせた。でもワタの生食は塩辛ぐらいなものか。でもせっかくの生食用のホタルイカ。
「そのワタ、一度生で食べてみた〜い」
ワタ抜きの刺身を食べた後、少しネットで調べてみた。
まず、警告的なのはこちらのサイト。
http://www.pref.toyama.jp/branches/1279/kansen/syokuchuudoku/IH200209.htm
旋尾線虫(せんびせんちゅう)という寄生虫がいると、旋尾線虫感染症というのにかかるらしい。ホタルイカへの寄生率は約3%(他のサイトでは寄生率7%というのもあった)。
次に、こちらの生ホタルイカの販売サイトは促し系だ
http://store.shopping.yahoo.co.jp/syun-sakana/y-hotaru001k.html
「特別企画! 新物ホタルイカ 1,000円ポッキリ 今だけ送料無料 【朝とれ直送】」といった売り文句が派手に並ぶ。また、「軽く水洗いして、そのまま醤油(しょうが醤油)などをつけてお刺身でいただくのが地元鳥取の食べ方です」ともある。そして、下記のような但し書きもあった。
「※到着日当日でしたら[生]のままお刺身でお召し上がりいただけますが、[生]でのお召し上がりがご不安な方は、火を通していただくか、一度冷凍保存してからお召し上がりいただくことをオススメいたします」
amazonには、「ワタまで生食可能!富山産の生ホタルイカのプロトン凍結冷凍」なんてのもあった。在庫切れだったけど。
一番気になったのは、wikipediaの「ホタルイカ」。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%AB
ここには、「安全に食べるには十分な加熱またはマイナス30℃以下で四日間以上の冷凍が必要である」とある。マイナス30℃イカ(以下)で四日間冷凍したものを解凍すればいいのか。一般家庭用の冷凍庫は何度まで冷えるんだろう。これが上記のamazonの「プロトン凍結冷凍」の意味するところなのだろうか。
まっ、夕べは生ワタ、食べなくてよかったな。と同時に、富山の人たちは生ホタルイカのワタを生のまんま食べているんだろうか、非常に興味がわいた。上記の警告的なサイトでは、新鮮さに関係なく寄生虫がいるときはいる、ということ。だけど、wikipediaのように「マイナス30℃以下で四日間以上」ものを解凍すればいいのか。このへんのことはきっと富山では「標準」があるように想像した。
昔は「フグにあたって死ぬ」話をときどき聞いた。しかしその卵巣は「命をかけるほどうまい」とも聞いたことがある。ホタルイカの生ワタは命がけではなさそうだけど、だからって・・・・ねぇ〜。他のイカのワタは塩辛以外、なぜか生で食べようと思ったことはない。なんでホタルイカだけそそられるんだろう。
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7 件のコメント:
ホタルイカのワタが拙者の辞書に登録されてしまいました^^
あちらに行く前なら、寄生虫を気にしないで食べられるのではないかと。。。
閻魔大王の前で、腹が痛くなったら困りますが・・・
では!~~ε=ε=ε=ε=┏( 菊・_・)┛
> kikunosuke さん
「あちらに行く前」って微妙なタイミングですね。元気なうちに、素干し、沖漬けでトレーニング。楽しそうなトレーニングだぁ。
はじめまして!
(よ)と申します。
僕もホタルイカの記事を書いたのですが、参考にさせていただきました!
やはり刺身を丸のまま食べたいな~でもやばいかな~と迷いました。
こちらの記事中に、本記事のリンクをいただいています。
お時間あるとき、ご覧いただけたら幸いです。
(よ)
> (よ)さんへ
(よ)さんが書いた記事はどれですか?お返事待ってます〜。
(よ)です。
失礼しました。
ホタルイカの記事はこちらです。
http://freestylef.exblog.jp/21948147/
近日、10年ぶりくらいのホーチミン旅行の予定です。
> (よ)さん
記事のアドレス、ありがとうございます。
富山まで足を運ばれてる。頭が下がります。今の富山のアバウトな「標準」も分かりました。それにしても、
というより、わた入りのまま食べた刺身は非常に美味かった。やっぱりいか類はわたと一緒に食べるのがいい(真似しないでください)。
という下りは、私の記憶に突き刺さりました。
また、インド・ケララのバックウオータークルーズ。私の憧れです。実は30年ぐらい前に、乗合バスのようなクルーズはしたことあるのですが、その後、(よ)さんのような、設備の整った船のクルーズを知りました。あの地域の田舎な雰囲気も好きなので、何日かかけて、いい船で、陸上の村滞在も含めたクルーズが、私の夢です。
ところで、ホーチミンは、10年前とはずいぶん変わってます。大きな建物もたくさんという面もあるし、小さなお気に入りの店もいつのまにかなくなってたりということもある。でも、新しいハイカラな面も生まれてる、っていうのが私の印象です。ご参考まで、下記のエントリ。
●タンソンニャットのタクシー(14年3月)
http://shio-ya.blogspot.jp/2014/03/blog-post_18.html
●続・オシャレな新しいベトナム人(12年3月)
http://shio-ya.blogspot.jp/2012/03/blog-post_27.html
●オシャレな新しいベトナム人(12年3月)
http://shio-ya.blogspot.jp/2012/03/blog-post_23.html
お気をつけて、いってらっしゃ〜い。
下條さん
バックウォータークルーズの記事まで読んでいただき、ありがとうございました。船上で一泊できるのが楽しかったです。
ホタルイカですが、富山でワタ入り生はほとんど食べなくなったみたいですよ。東京の食いしん坊の奇怪な要望を、しぶしぶ受け入れてくれたって感じでしょうか?寄生虫あぶないなら言ってよ!!って話なんですが・・・。
さて、ホーチミンですが参考になる記事をありがとうございました。
タンソンニャットからは無事に市内に出れそうですね。
そして、ベトナムにおいてもああいう懐古趣味というのか、外国人視線のベトナムらしさを自ら演出するベトナム人が出てきたわけですね。
僕の場合、タイによく行きますが、バンコクだと「三丁目の夕日」的というか、タイ人自身が懐かしがってる感じがしますが(日本の昭和趣味も同じかな?)ホーチミンの感覚は、フランス人にも日本人にも受け入れられそうな趣味の良さというか、センスの良さを感じます。
そのあたりの文化的な変化を意識しつつ、旅行を楽しんでまいります。
それでは、行ってきます!
(よ)
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