2010年8月19日木曜日

四角い七輪


前回に続いて冒頭に同じ写真。
タイトルと日付は変わってますので、ご注意を・・・・ということで、本題へ。

タイトルのとおり、この七輪、四角い。長方形だ。ご存じの方も多いと思うが、最近はこんなのがホームセンターで売ってる。我が家じゃ普段から七輪は常備品だが、先代の丸型七輪がボロくなったところで、今年の春、この「四角いの」を初めて購入した。「秋刀魚焼くのによさそう」がそのキッカケだったが、いざ使ってみると、この「四角いの」、思った以上に使いやすく、とても気に入っている。

説明するまでもないが、従来の丸型の普通サイズの直径は、秋刀魚一匹に足りない。同じ片面を焼くのに少なくとも一度はスライドさせないとならない。が、この「四角いの」はジャストサイズ。スライド不要だから、身も崩れにくい。まさに秋刀魚のための七輪と言っていい。

でもまぁ、一年を通して七輪を使う我が家では、秋刀魚以外のものを焼くことの方が、現実的には多い。アスパラや串焼きのように長いものを焼くのにはもちろん、使い慣れてきた最近は、やや広めなこの四角いのが使いやすくなっている。

また、使う前は気がつかなかったが、「四角いの」は、アルミホイルを敷きやすい。・・・・と言っても、普通敷かないですね、アルミホイル。

秋刀魚・肉類を含め、脂の多い食材を焼けば必ず脂が落ちる。落ちた脂は七輪の内側の素焼きの部分に染みこみ、黒くなり臭いも残る。おそらく昔は、臭いが残っても、その後、鍋釜を炊けばススも燃えて臭いはグッと減っただろう。でも、今の我が家では七輪で鍋釜は炊かず、バーベキュー専用なので焼き物が続く。そんな七輪にアルミホイルを敷けば、臭いもそんなに気にならなくて済んじゃうのだ。もちろんアルミホイルの交換も簡単。

丸型七輪のときも、たまに敷いていたことがあったが、丸型だとどうしてもアルミホイルが不安定で、すぐはずれてしまう。だから結局敷かないことになった。でも、この「四角いの」は安定して簡単にはずれない。だから、写真のように常に敷いちゃってる。おまけに、アルミホイルの反射によって、炭火の熱効率もいいような気もしてる。

ところで、この「四角いの」の構造上の特徴に触れてなかった。この七輪が四角く幅広になり得ているのは、構造が2部屋になってるからだ。上の写真でも分かるが、空気の窓が2つある。(写真のときは2つとも閉じてる) その空気窓を含め下半分は、2部屋に仕切られていて、上半分は仕切りがなく1つになっている。つまり2つの七輪が合わさって1つになっている構造だ。こうまでしないと空気(酸素)が幅広い全体に回らないのだ。だから熱効率としては、従来の丸型の方がいいだろう。さらに、形の問題として、おそらく丸い方が割れにくいだろう。昔から丸型が定番だったのには確固たる理由がある訳で、「四角いの」には弱点がある。しかし、現代の秋刀魚やバーベキューでは重宝だ。

今どきのバーベキューコンロの定番は、金属製のやつだろう。アウトドアな感じのやつ。この四角い七輪はやや小ぶりだけど、それよりはるかに熱効率がよく、バーベキューするには丸い七輪より使いやすい。今や「四角いの」は、我が家の手軽な炭焼き生活には欠かせない。いつか「七輪の形」と言えば「四角」という日が来たりして・・・・。

2010年8月5日木曜日

真夏の秋刀魚


10年も前のことだが、とある酒屋さんのレジで、前の客が会計するのを待っていたら、その客と酒屋店主との会話が耳に入った。

「この時期の秋刀魚が・・・・何とも言えないんスよねぇ〜」

あとで店主にきいたら、そのお客さんは近所の料理屋さんとのこと。10年ぐらい前のことだが、8月の初旬、ちょうど今頃で一番暑いときのことだった。そのお客さんの言葉が、しみじみとした感情とともに、私の耳に入ってきた。それまで「秋刀魚は秋口に脂がのって、安くなってから」と思っていた私は、その翌日に秋刀魚を求め、焼いてみたことがある。それ以来、この時期になると秋刀魚が気になって仕方がない。

先週末、スーパーへ行ったら、初お目見えしていた。ちゃんと「新物・北海道」のシールが貼ってある。1尾450円也。決して安くない。ただ、新鮮そうだったので思い切って買っちゃった。ん〜、うまい。脂ジュージューの「秋物」とは違い、青魚というより、やや白身っぽく、サッパリ。脂が少ない分、やや身がしっかりしているように感じる。カマスか小ぶりのカレイにも近いような。脂・うま味が強いんではなく、秋刀魚独特の味・香りがおいしいのが最大のポイントだ。

あと、付け加えなくてはいけないのは、「やっぱ年のせいもあるかな」ってこと。三十代までは、脂ジュージューの「秋物」の腹の部分を箸でとって、ワタをのせ、さらに大根おろしをたっぷりのせて醤油を垂らす。それをパクつくのが秋刀魚だった。今でもそれがないわけじゃないけど、その白身な味を味わいながら、「サッパリしてて食べやすいなぁ〜」なんて言ってる今日。

さてさて、7〜8月の秋刀魚の漁場は、まだ根室・釧路あたりだ。これが八戸・那珂湊・銚子と徐々に南下し、海水温も下がって脂がのってくる10月には半額以下になる秋刀魚。だけど真夏の450円の贅沢。この450円はコストパフォーマンスがとてもいいように思えてならない。

・・・・なんてことを思いながら新聞見てたら、「今年の秋刀魚は例年にない不漁」という記事が載ってた。

それで思い出したが、先月参加した漁業関係の講演でのこと。日本は魚を捕り過ぎてるらしい。捕り過ぎてるせいで、魚がいなくなっちゃってるらしい。1〜2年とか休漁すればいなくならないらしいが、現実的になかなかそうもいかないらしい。

「真夏の秋刀魚」からすっかり話がそれた。

ただ、今年の秋刀魚の不漁もその影響なのだろうか・・・・・と考えてしまった。

2010年8月2日月曜日

目盛り付き蚊取り線香


我が家はもっぱら蚊取り線香である。どーも、あのコンセント繋ぐタイプは使う気になれない。火を使わないから安全なんだろうけど、臭いが人工的だし無臭タイプも何かイヤな気がする。一方、蚊取り線香は「実際に燃えて、煙が出て、臭いがする」から好きだ。それは分かりやすく、何となく余計なことをしていない安心感がある。また色が緑色しているのも「余計なこと」のひとつ。茶色がそのままの色なら茶色でいい。紙のコーヒーフィルターが茶色でいいのと同じだ。

さて、この蚊取り線香。その使い方について、最近意識し始めたことがある。我が家の場合、ほとんど「ポキッと折って使う」ということだ。最初から最後まで「一巻き」全部続けて燃やすのは、寝てる間か一日中家にいる休日ぐらいで、ほとんどの場合、燃やしたい分を折って点火する。その理由は、蚊取り線香を設置する容器にある。陶器のブタなどいろいろある容器だが、ウチの場合、小さい子供がいるため、火の付いた蚊取り線香が「簡単に取り出せない」ものを使っている。腰にもぶら下げられるヤツ。これだと大人も含め、たとえ蹴飛ばしても安全なのだ。ただしブタのように、火の付いた蚊取り線香を「簡単に取り出せない」から、使う時間分をポキッと折ってセットすることになる。

そこで問題になるのが、使う時間とポキッと折る長さの関係なのだ。例えば朝起きて、家を出るまで「2時間ぐらいだな〜」というときは、2時間分と思われる長さをポキッと折る。

だけど、たまに1時間半で消えて終わってる。「簡単に取り出せない」から、あと30分のために改めてセットする気にならない。反対に、もう家を出るのに1〜2時間分たっぷりと残って燃えているときもある。「あ〜、もったいない」。でも「簡単に取り出せない」から、それを消すことをしない。

グルグル巻きになってるから、このポキッと折る長さを見抜くのは意外と難しい。こういうのって、方向感覚や音感などに似て、持って生まれたセンスなのかも知れない。

そこで私は考えたのです。子供やお年寄りが蚊取り線香を蹴飛ばしても安全に使いたいと思っている人のために。そして私を含め、グルグルの長さを見抜くのが苦手な人のために。

「蚊取り線香に1時間おきの目盛りが付いてたら便利じゃないか!」 

それで我が家の蚊取り線香の箱をまじまじと見てみた。「燃焼約7時間」とある。つまり7等分すると一つが1時間になる。そこで試しにグルグルの蚊取り線香に目検討でエンピツで7等分に印をつけてみた。それが上の写真。さすがにこの写真のファインダーを覗いているときは、「オレも暇だな〜」と思った。でも、蚊取り線香のメーカーなら、毎時間のところに浅い溝を刻むことは難しくはないだろうと本気で思った。特許は取れるかなぁ、と心配したり。時間目盛り付き蚊取り線香。どこかのメーカーさん、やってくれないかな〜。出来たら、除虫菊配合の茶色のヤツで。