2020年9月24日木曜日

ミニベロ君と走り出す


 コロナが理由ではないが、今年、新しい自転車を購入。目的は主に、通勤(街乗り)。

去年12月のフレームの注文を皮切りに、各部品の選択と注文スタート、完成は6月だった。


ミニベロ(451)。トップチューブがホリゾンタルのクロモリフレーム(ダブルバテッド)。シートチューブが570のサイズの京都EBS社製。(私の身長は180cm) 組み立てや部品の相談は、サイクルメイト・カミヤ(福生)。全体として、部品はシルバーポリッシュで、クラッシックな感じ。素人ながら、格好(見た目)優先の私の好みを具体的に反映させてくれたカミヤさんには感謝。


そんな部品ばかりだが、一捻りあるのは、ブルホーンのハンドルとディレラーレバーだろうか。ブルホーンの方がドロップより街乗りっぽく思ったから。ディレーラーレバーは、トップチューブにダブルレバーがクラッシックなスタイルのところ、ブルホーンの両先っちょに、シマノ SL-BS79 10S。このレバー、黒色プラスチックの滑り止めが付いている。ダブルレバーだとレバー全体がすっきりシルバーになるのだけど、トップチューブよりハンドル先の方が手に近い分、より安全なような気がして、こっちにした。またこのレバー、前後に動かせるとよかったが、ブレーキレバーにあたるので、左右に動かすようになっている。特に不便は感じない。


さて、スペックを以下に。


フレーム・フロントフォーク EBS  HORIZONTAL451  XL カラーオーダー(pantone 2718)

クランクセット スギノ XD3BX 701D シルバー/シルバー 175mm 50/34T BB付き

リム ALEX DA22 451 シルバー 32H

ハブ ENE ツーリングハブ シルバー 32H カセット・シマノ11S用

スポーク #14 ステンレス

カセットスプロケット シマノ CS-HG500-10 12-28T

タイヤ・チューブ PANARACER ミニッツタフ PT ブラック/ブラウン 20x1・1/8 & R-AIR 48mmバルブ

zefal コットンリムテープ

リア・ディレーラー microSHIFT RD-R47S

フロント・ディレーラー microSHIFT FD-R712F

ディレラーレバー シマノ SL-BS79 10S(4600系)

チェイン KMC X10 シルバー

ペダル 三ヶ島 シルバーストリーム ネクスト シルバー

ヘッドパーツ タンゲ FL250C スーパーポリッシュ 1" ITA シルバー

サドル BROOKS B17

バーテープ BROOKS A.Brown

シートピラー 日東 S65 シルバー 27.2mm

GIZA アルミシートクランプ シルバー/31.8mm

ハンドル 日東 RB-018 ブルホーンバー 420mm

ハンドルポスト 日東 NTC-A 26.0mmクランプ 80mm

アルミアヘッドスペーサー 1”/5mm シルバー

ブレーキ DIA-COMPE BRS100 シルバー F&R

ブレーキレバー TESTACH エイドアーム シルバー 24.0mm

JAG WIRE インラインアジャスター 4mm用

GIZA フレームプロテクター ブラック  5mm x 2,4mm x 3

ボトルケージ BBB シルバー


で、まぁ、6月から、週に2日ぐらい、通勤でコイツに乗っている。(片道10km) それまでは車通勤だったが、自転車だと、ガラッと景色が変わる。広々とした川原の道も気持ちいいが、気軽に未知の路地に入れるし、それまで車で通り過ぎてたアンティーク屋や、「あれっ、こんなところに立ち呑み屋がある」と寄り道したり・・・・と、散歩するような感覚。ミニベロは、ストップ&ゴーが得意とも言われるが、そのせいもあるかな。ちょっとした荷物があるときや、雨に弱いのが玉に瑕か。


瑕(傷)と言えば、スタンドつけてないせいで、フレームの右側に傷がつく。気をつけてるつもりだが、お店なんかに立ち寄ったとき、ふと何気なくよりかけたときが、ヤバイ。先日、放っておいた小さな傷がオレンジ色に染まってきた。こりゃマズイと、錆止め剤を塗った後、市販の2色のペンキを何となく合わせて近い色を作り、それなりに丁寧に塗った。こういう作業を経験すると、「ふと何気なく」が減るような気がした。そして、「これからもよろしくね」と、ミニベロ君に挨拶する。

2020年8月26日水曜日

オスプレイ、飛んでます。

 

普段の私の仕事場は、東京都福生市。横田基地(Yokota Air Base)まで数百メートルぐらいのところにある。去年だったか一昨年だったか、日本のマスコミが、危ない危ないとワイワイ騒いでいたオスプレイ。今やこのへんでは、日常的にブンブン飛んでいる。


喉過ぎて

普通に飛んでる

オスプレイ


失礼しました。

2020年8月21日金曜日

特別定額給付金で寄付

先日、特別定額給付金が出た。一人10万円。でまぁですね、何となくですが、私はその10万円がどうも気持ち悪い。もちろん、飲食店、観光・旅行関係、興業関係などなど、このCovid-19で売上や仕事が激減して、おカネに困った方が多くいらっしゃるので、この10万円は意味あるものです。しかし、私の場合はというと、仕事の業績は落ちてはいるものの、それらの方たちほどは金銭的に困っていない。そこに、10万円。何となく、国から「困ってんだろ、ほら、小遣いだよ。これで文句はなかろう」と言われてるように感じてしまった。小遣いもらった子供は嬉しいだろうが、大の大人の私は、嬉しいというより、変な気分だ。気持ち悪い。

Covid-19関連の情報収集に、私は、しばしば山中伸弥氏のwebサイトを見るのだが、5月だか6月だったか、特別定額給付金が決まった頃、山中氏がそのサイトに載せた医療関係の専門家の意見の中に、「10万円は、是非、医療機関へ寄付しましょう」という下りがあって、気持ち悪く思っていた私は、「そうだな」と思った。

特別定額給付金を含め、これだけ国がカネを使えば、いずれは増税という形で跳ね返ってくるだろう。10万円はそのときの資金として取っておくのが賢明なのかも知れない。また、借家住まいの我が家は特別裕福なわけでもなく、カミさんと子供二人の四人家族だが、私以外のお三方は寄付を考えてはいない。しかし、自分自身の10万円は、どう考えてみても、気持ち悪いことに変わりはない。

緊急事態宣言が発令された4月頃、私は「終息までどのくらいかかるのだろう?」と思いつつも「早ければ夏頃までかな?」と、今思えば楽観的に考えていた。(当時の山中氏のwebサイトには、「長期戦です」とあったにも関わらずです) でも、その夏も過ぎようとしている今は、「これは、長期戦だ」との思いにすっかり変わっている。きっと多くの人がそうだと思う。「ワクチンや治療薬が開発されるまで」との意見もあるが、それらが開発されたからといって、その後どのくらいで終息するのだろう。

よく「医療(健康)と経済を天秤にかけて」と言われる。休業補償などの経済面は、短期的なものだと思う。数年続けられるとは考えにくい。しかし、医療面は、Covid-19が続く限り行われないとならないものだ。だから、長くなれば長くなるほど、その天秤は、医療の方に傾いていくように思う。業種別に見た経済面の不公平さは確実にあるものの、いつまでもその不公平の是正に行政が注力することは難しく、徐々に何とか自分たちで考えなくてはならないことだ。そう考えると、私が寄付するとすれば、それは医療ではないかと思った。

私にとって、この場合の医療とは、特にPCR検査可能数を増やすことだ。現在は、すでに症状がある人など、保健所が検査を必要と判断した人しかPCR検査を受けられない。それもすぐには出来ず、検査と決まっても3日間待機させられたなどの話も聞く。さらに、多くの感染者が無症状・軽症という中、このままで感染を収束に向かわすのは難しいのではないかと思う。例えば、ひと頃、韓国が、町中にPCR検査センターを多数設置し、収束に向かわせたように、出来るだけ検査を多く行い、(隠れ含む)陽性者を出来るだけ把握すること。PCR検査の的中率は7割だからと揶揄する向きもあるが、現実的にPCR検査可能数が今の日本、特に感染者がダントツに多い東京に一番欠けていることなのではないだろうか。無論、PCR検査は医療従事者がリスクを抱えながら行うことなので、PCR検査数を増やすと、医療従事者の負担も増す。この手のことは先述の山中伸弥氏のwebサイトでも、しばしば指摘されていることでもある。

それで、いざ、医療へ寄付と思ったものの、こういった自分の思いをのせられるような具体的な寄付先は、簡単には見つからなかった。

まず思いついたのは、私が住む東京都昭島市だった。無策な国のカネ(10万円)を地元に回すイメージだ。が、Covid-19医療の中心は、主に東京都管轄の保健所で、昭島市には、私が希望する医療に絞った寄付の受け皿はなく、いわゆる「ふるさと納税」になるとのことだった。Covid-19医療とは指定できない「ふるさと納税」ではパッとしない。それを知った当時、昭島市(人口約12万人)の感染者数は、10人ぐらいだったか。市議会議員にも相談したが、このぐらいの感染者数だと医療というよりは地元経済という感覚だ。「PCR検査センターの設置」なんて遠い話。また、東京都管轄の保健所がCovid-19医療をコントロールしているのだから、わざわざ市がしゃしゃり出る必要もない面もある。しかし、私は、市独自に動いたっていいと思っていた。(今でも) 感染者が少ないからこそ動きやすいということもあるはずで、それが感染拡大を抑えると。(ちょうどこの頃、感染者数が多い東京都世田谷区は、区独自に「誰でも いつでも 何度でも(PCR検査)」の検討を始めたという報道があった)

そして東京都には、医療面に絞ったその受け皿があった。


8月10日現在で、寄付合計は、3,763件、843,054,527円とある。
(マスコミには、こういうことも気張って報道して欲しいと思う)

自分たちが払った税金からとは言え、国から出た10万円を、地元の医療に回すことは自分の意に合っている。それは、東京都でもあるが、昭島市の方がより身近なのだが、受け皿がない。「これは、東京都へだな」と思っていた今月初め頃、昭島市の広報誌(8月1日・15日合併号)にあったのが、下の囲み記事。


これには、医療面の「感染拡大の防止や、医療従事者の皆さんへの支援」だけでなく、経済面の「新型コロナウイルスの影響を受けた市民生活・ 地域経済への支援など支援」もあったが、同じ号の「市長メッセージ」に、下記があったのも目に付いた。

<以下、抜粋>
また、市におけるPCR検査体制につきましては、6月1日に医療機関と協定を締結し たところであります。更には、今後の感染拡大に備えて医療機関との連携を強化し、市民の皆様が速やかに検査を受けられる体制を整えております。

「まずは医療」と思っている私だが、この基金の設立と「市長メッセージ」で、“合わせ一本”という気持ちになり、昭島市に10万円寄付をした。

そして、その直後、8月12日付けで、昭島市は、「新型コロナウイルス感染症に関する検査実施体制を整えました」と発表があった。

それによると、「これまでのように保健所の指示を受ける手続きなどが省略され、検査を受けることができます」とある。最初は、市内の内科医の受診が必要で、その医師が「新型コロナウイルス感染症に関する検査を受ける必要があると判断した場合は、その医療機関が協定医療機関に連絡し、検査を予約します」とある。

アイデアのない国に、タラタラ不満を言ってても、猛暑がさらに暑くなるだけだ。
「富裕層の方々、こういった非常時に受け取らない人もいるんじゃないか」、「10万円、私はもらわない」などと言ってた人もいた。

この寄付で、すごく遠回しながら、私は少し、自分の思いが通じたような気がした。

2020年8月8日土曜日

結果報告、トマトの「三角錐型螺旋栽培法 in 植木鉢」


このエントリは、およそ3ヶ月ほど前の下記のエントリ、


の結果報告です。
結論として、失敗に終わりました。
冒頭の写真が現在の様子ですが、見るも無惨です。

最初の半周ぐらいまでは、まぁまぁ伸びたものの、日々鉢を回しているうちに、徐々に弱々しくなり、3/4周を過ぎたあたりから、ガクッと止まり、1周したかにないかのうちに、写真のように枯れる方へと向かってしまいました。

二本のトマトは、弱々しくなりながらも、必死に数個の実をつけました。それらの実は、小さかったけど(おそらく正常に成長したときと比べ)、皮は固く、食べると皮だけ口から出してしまいたくなるほどでした。皮の固さは、危機的状況の下、必死に自分の身を守ろうとしていたようにも感じました。

トマトは、地面が回転しても、ただひたすら太陽に向かって成長していくものと考えた私は、実に愚かでした。少しずつ何度も鉢を回されたトマトは、「どう伸びたらいいんだ〜?」と迷っているようでした。そして日々弱々しくなっていく様子を見ていて、トマトは結局、どっちへ伸びていいか分からないまま、衰弱してしまったようでした。

トマトの遺伝子には、「太陽に向かって」という性格はあったにしても、その際、「地面が回る」とは想定されていなかったということは分かったのでした。当たり前か。「何が自然か?」ということを改めて考させられた。無農薬・無肥料なんてこととは次元が違った。

2020年8月4日火曜日

安全な除草剤、塩



私は、塩を作って販売しているという仕事柄、先日、アマゾンの「塩の売れ筋ランキング」を見ていた。すると「並塩 20kg」が、ランキング10位〜20位ぐらいのところにあって不思議に思った。「なぜ、アマゾンで買い物するような一般の人たちが、1袋20kgも入った塩を購入してるのか? それも並塩を」と。あまりに不可解だったので、レビューを読んでみた。

すると、その理由が分かった。何と、除草剤として購入している人が多くいるのだ。ちなみにきょうの時点だと、価格は1,635円(税込み)。2000円以上で送料無料。思いっきり安い。ただし、きょうは「一時的に在庫切れ」。先週はprimeで送料無料だった気がする(不確か)。梅雨が明けた今は、除草の最盛期だろうから、もう品切れになってしまう程、売れているということだと思う。

業務用20kgながら、レビューによると、この塩を購入した人たちは、やはり一般家庭。無論、花壇や家庭菜園には使えないが、駐車場や(草が生えて欲しくない)敷地部分などに除草剤として撒いているのだ。一般的には、ホームセンターなどで売ってる化学的な除草剤なんだろうけど、我が家もそうだが、除草剤は気持ちが悪いので、使わない。となると、いつも手で引っこ抜かねばならない。春先は気候的に気持ちよさがあるからまだいいが、夏場になると、雑草の勢いはすごいし、蚊に刺されるし、暑いしで、もー大変。

そこで塩を撒くのだ。つまりは塩害を起こす。これはいいのではないか。(私の場合は、「並塩 20kg」ではなく、余って売り物にならない自分のところの塩を使ったのだが)早速、我が家の(いわゆるガラ石の)駐車場に撒いてみた。それが冒頭の写真。(写真右側のブルー色は車) あまり草が生えてないが、これはボーボーだった草をせっせと手で取った後だったからだ。本当は草取りする前にこれを知りたかった。実験としては物足りなさがあるものの、まー、効果はてきめんだった。下の写真が一週間ぐらい後。緑だった草は枯れた。ちょうど梅雨時だったので、雨が撒いた塩を溶かして地面に染み込ませてくれたこともある。


また、下の写真は、塩を撒いたところと撒いてないところの境目。概ね、直接撒いたところは枯れて、直接撒いてないところは、見事に枯れてない。これは撒いた塩の量と面積によるんだろうが、残念ながらその量は適当。(量ってない)


私は使わないので、化学的な除草剤がいくらぐらいして、どのくらい効くのかのかを知らないが、アマゾンのあるレビューによると、この塩の方がずっと安いということだ。念のため繰り返すが、植物が生えて欲しい花壇や家庭菜園の草取りは、手でやらないとならないので、塩の除草は、用途として限られはする。また、塩は金属を錆びさせることも注意事項だろう。がしかし、駐車場や家の周りなど、植物を選ばず枯らせたい、しかし化学的な除草剤は使いたくないと、いつも手で草取りしていた方には、塩の除草。いいんじゃなかろうか。

2020年7月17日金曜日

ラッキョウの酒粕漬け


つい先日、「塩だけで甘いラッキョウ」というエントリを書いたが、きょうもラッキョウの話。そのエントリでも書いたが、去年、多めのラッキョウを漬けた。オーソドックスに塩水漬け(10%塩水)、醤油漬け、ちょっと洋風に、塩・ワインビネガー・少しハチミツ・ローレル・ディル・赤唐辛子のマリネ液漬けとやったが、一番多かったのは、シンプルな塩水漬け。

よくある甘酢漬けが、あんまり好きではないこともあり、塩水漬けを少し水で塩抜きして、アッサリとそのままバリバリ食べるなんてことをする。それでも余るので、どうしようかと思案してたら、カミさんが「酒粕漬けなんてどお?」と提案した。

それで連想したのが「塩粕」。10年ほど前だが、それをこのブログで書いたことがあった。酒粕に塩を加え、1〜2年寝かせたもの。最初は白色だった酒粕が飴色(茶色)になる。主に漬け床として使う。米・米麹・酵母で作る酒の粕だから、乱暴に言えば、塩麹に米と酵母を足したようなものだ。詳しくは以下のエントリだが、今は販売してないみたい。いいものなのだけど、元々酒蔵(久保田本家)のまかないで限定的に使われてたものなので。



酒粕自体には塩が含まれていないが、10%塩水に漬けたラッキョウには塩が多め。カミさんの「酒粕漬けなんてどお?」とは、(塩気のない)酒粕に(しっかり塩気のある)ラッキョウを合わせるという寸法だ。無論、「塩粕」の場合は1〜2年の熟成期間があるから、異なるものとなるが、この塩ラッキョウの酒粕漬けもなかなかよい。熟成してない分、複雑な旨味には欠けるものの、酒粕がフレッシュな分、香りがいい。

私にとってラッキョウは、口の中をサッパリさせる口直し的な存在なので、酒粕の芳醇な香りとともにパリッとした歯ごたえのラッキョウはいける。それまでもたない気がするが、置けば置くほど徐々に「塩粕」に近づくことになる。

6月頃に、塩水に漬けたラッキョウを、そろそろ塩抜きして漬け直そうかななんて思ってる方。塩抜きしないで、そのまま酒粕に漬けちゃうのもひとつの手です。酒粕の香りで一捻りした、サッパリな塩ラッキョウになります。

追記:
ただ、考えてみると、今は酒粕の季節ではないな。今どきは、保存技術が進歩しているから、この時期でもあるかも知れないが、普通に出回るのは11月頃だろうか。

2020年7月14日火曜日

ビリケンシュトック、車の運転用



上の写真は、私のサンダル、ビリケンシュトック。ビリケンシュトックは3つ目。履くのは夏場が主だが、これは3年ぐらい履いたもの。ビリケンシュトックのサンダルを初めて知ったのは、1983年の夏にヨーロッパを2ヶ月旅行したときだった。当時私は21歳。当然のことながら、出会うまたは見かける若い旅行者は、ヨーロッパ人がほとんどだった。そして、旅を始めて1〜2週間も経った頃、でっかいバックパックを担いで、足下はビリケンシュトックのサンダルというスタイルが多いことに気がついた。夏の短パン・Tシャツという服装も手伝って、このサンダルがやたらと存在感があった。当時はだいたいが踵にバンドが巻き付いてるタイプだった。それをその主にきくと、「旅行中は歩くことが多いから、踵にバンド付きがいい」なんて言ってた。私はというと、宿なんかでは、いわゆる便所サンダル。便所サンダルも悪くないが、歩き回るには心許ないので、普段歩き回るときはスニーカー。そうなると、どうしても計2足必要になる。しかし、ビリケンシュトックの旅行者たちは、それ1足でオールマイティ。「それにこのビリケンシュトックは修理も利くんだぜ」なんて言われると、「へぇー」なんて思いながら、憧れもした。

そんな思い出があるサンダルだが、話を今に戻そう。

半年ぐらい前のこと。冒頭のサンダルのソールを見たら、右足の踵だけが極端に削れていた。「なぜ右足だけ?」としばらく疑問のまま。「あれ、おれ最近歩き方が偏っているのかな?」とまで思った。しばらくモヤモヤしたが、つい一ヶ月前頃、「あー、この削れはアクセルだ」と、ふと気がついた。

車を運転するとき、ブレーキの方(左足)はいいのだけど、アクセルペダル(右足)は、床に付いた踵をを支点にして踏む。床に付いた右足の踵は尖っていて、サンダルだから、不安定。何ともアクセルペアルを踏みにくい。そして、こういうことがしばらく続くと、一年も経たないうちに、コルク状の踵がすり減ってしまったのだ。

先の思い出話にもあったとおり、ビリケンシュトックのサンダルは、「歩く」ことを主眼に設計されているだろうから、車の運転をするときは考えない方がいいのかも知れない。車の運転には、それ専用の靴を車内に用意しておくというのが正論だろう。しかし、出来たら1足オールマイティを目指したいじゃないですか。そこで私は考えた。

「この削れた部分に、ソールを貼ればいいんじゃないか」と。

私はホームセンターへ行って、ゴムのシートを探した。下の写真、厚み2mmのシートと革靴用の接着剤を使った。

そして、それを貼ったのが下写真の左側。(写真右側の左足の踵は、まだしっかりソールが残っていて、コルクも削れていない)


アングルを変えると、こう。


で、ですよ。
これ履いて運転してみると、何とも快適じゃ〜ないか〜。新たに貼ったゴムシートの踵が床にフィットして安定した。もしも、このゴムシートを貼らないで運転を続けると、コルク状の踵はすり減る一方だから、このサンダル自体の寿命も短くなったことだろう。しかし、ここまですり減ってしまった以上、逆に新たに出来てしまったその面を利用して、踵ソールを貼る。すると、この新しく出来た面ゆえに、アクセルペダルを安定して踏めるようになる。(ゴムシートを貼った右足踵の上端部分が少しせり上がっているのは、接着時にガムテープで固定した際についたクセ)

およそ40年前、自動車学校の学科授業で、運転に適した履き物は「踵がしっかりした靴」と習った記憶がある。しかし、今どき「踵がしっかりした靴」なんてまず履かない。

ビリケンシュトックは、おそらく最も歩きやいデザインについては熟知していることだろう。しかし目先を変えるように、毎シーズン、新しいモデルを出し続けている。見た目だけじゃなく、こうして構造的に、右足の踵部分が車の運転使用になっているモデルなんかを出してくれないかな。左ハンドル車でも、アクセルは右だろうから、右足だけでもいい。ビリケンシュトックのファンで、車を運転する人は少なくない気がするのだけど。