毎年梅干しを仕込んでいると、我が家では(梅干し以外の)副産物が出来てくる。その代表は、梅酢だろうが、梅酢以外にも、私の場合、下記2つがある。
梅シロップ(梅+ハチミツ)
赤じそシロップ(赤じそ+クエン酸+ハチミツ)
どちらも、だいたい夏の間に、水や炭酸水と割って飲むことが多い。
梅の酸味は主にクエン酸なので、上記の梅シロップの(梅+ハチミツ)は、(クエン酸+ハチミツ)とも読める。そうなると、赤じそシロップの(赤じそ+クエン酸+ハチミツ)は、(赤じそ+梅シロップ)という三段論法が成り立つ。
さて、今年も梅干しを3kg仕込もうと思って梅を入手した直後、我が家の梅干しが多くダブついていることに気がついた。コロナのせいで、高校生の娘が弁当を持って学校へ行くことが極端に減ってしまい、我が家の梅干しが多く余っていたことに気が回っていなかった。2kg仕込めば十分だったので、1kgの梅が余ることになった。元々「梅シロップ」のために、別に1kgの梅を入手していた私は、余ったその1kgの梅も梅シロップにしたために、梅2kg分の梅シロップが出来上がることとなった。今度は、梅シロップがダブついた。
梅干し、梅シロップに続き、赤じそシロップを作ろうと思ったところで、上記の三段論法を思いついた。「赤じそシロップに使う、(クエン酸+ハチミツ)を、ダブついた梅シロップで代用したらどうなんだろう?」ということだ。いくら「梅の酸味はクエン酸」と言っても、同量のクエン酸を梅からとなると、とても高くつくので、少し迷ったが、こんなダブついたときこそ、上記の三段論法を試すチャンスと思い、試みた。
おいしいこと、おいしいこと。白い粉のクエン酸より梅の酸味の方が丸く飲みやすい。我が子たちの消費スピードもやたらと早い。無論、白い粉のクエン酸は安い。のだけど、せっかく梅の季節(梅雨)なんだから、これもアリだなと思った。ちょっと贅沢だけど、こっちの方がおいしいし、生レモン汁よりは安上がりだ。冒頭の写真は、瓶に作った梅シロップ(泡立ってる)と、冷蔵庫に入れる直前の赤じそシロップ。