2013年8月29日木曜日
マグロの競り見学は何時に行くか?
今月の8月3日(土)、築地のマグロの競りの見学に行った。
実は、イタリアの友だち夫婦が日本に旅行に来ていた。事前に、「東京で行きたいところはどこ?」ときいたら、「築地のマグロの競りだ」と返ってきた。
かねがね外国人に人気だとは聞いていたが、東京で行きたいところときいて最初の答えがこれだとは思いも寄らなかった。まっ、そんなことが理由で、行き方など調べた。詳しくは、下記ページなのだが・・・・、
●東京都中央卸売市場 | 築地市場マグロ卸売場の見学について
・・・・なのだが、簡単に説明しよう。時間をずらして、1日2回。1回60人の定員だから1日120人が見学出来る。受付は「午前5時より」となっているが、何時であっても定員になり次第、受付終了というのがミソだ。
「まっ、4時半頃着いたらいいや〜」と思った。
そして行く予定日の1〜2週間前のこと。車の運転中、たまたまラジオを聞いてたら、来日中の外国人のミュージシャンがインタビューを受けていた。「日本に来て、どこを訪れましたか?」の質問に、「今朝、実は築地のマグロの競りに行ったんだけど、満員で見学出来なかったんだ」なんて話しているではないかぁ〜。思わずボリュームを上げた。「お前さんはいったい何時に行ったんだ?」と聞きたくなったが、彼はその後、「日本滞在中にもう一度行けるチャンスがあるので、そのときはちゃんと早く行くから大丈夫」と、やけに自信たっぷりな態度で(行くべき時間を知ってそうでありながら)、具体的な時間には一切触れず、また彼にインタビューしていた別所哲也も具体的な時間には一切触れず、インタビューは終わってしまった。なんてことがあった。
少しあわてた私は、ネットでちょっと調べてみた。どうもこの夏休みシーズンは見学希望者が多いらしいことが分かった。
そのイタリア人夫婦は銀座のホテルに宿泊、そして私は、その朝のために新橋のビジネスホテルを予約。前夜に、神田・新八にておいしい料理と酒を飲みながら相談した。珍しく個室を予約したのだけど、部屋の外から聞こえた東京風のゆったりとした三味線がとても心地よかったことが忘れられない。さて、相談の内容だが‥‥、
「行ってみないと、正解(何時に行くのがベストか)は分からない。これはギャンブルみたいなものだ」と切り出す私。
「こんな朝早く、行ってみてダメだと最悪だ。オレたちゃイタリアから来てるんだぜ」
「そりゃ、そーだけど、だからって、あんまり早く行って延々と待つのも辛い」
「3時か4時だな」
「じゃ、間とって3時半にしよう」となった。
予定どおり着くと、すでに20人ぐらいがすでに列を作っていた。想像以上だった。「おぉっと、危ねぇ〜、危ねぇ〜」。列の最後尾に加わった途端に、行列はどんどん長くなっていく。4時頃がボーダーラインだったと思う。あのミュージシャンも4時半頃着いたのかな。それでは遅いことを確信した。また当初は想像もしなかったが、列に並んでみて思ったのは、冬場に1時間以上ここで待つのは辛いだろーなーということ。夏に混むのも頷ける。
4時頃だったろうか、ガードマンの人たちが、「写真撮影はいいが、フラッシュはダメ」「決められたコース以外は立ち入り禁止」など注意事項が書かれた紙(日本語/英語/中国語/ロシア語)を配りながら、待合室のようなところへ案内してくれた。それが冒頭の写真。真ん中で半分に仕切られていて、左側の(配られた)黄色いベストを身につけているのが1回目の60人で、右側の青いベストが2回目の60人だ。
さて、この写真を見てお気づきだろうか。8割方が西洋人。残り2割も、東洋系外国人がほとんどで、日本人は私のように知人としてついてきてる程度で1割以下。1時間以上この部屋に一緒にいたので、話し声でだいたいわかった。まー、何でこんなに外国人に人気なのだろう? と素朴に思った。
そして5時半頃、私たち1回目の見学がスタートした。
それはまた後日改めて。(下記のエントリ)
●築地・マグロの競り見学(2013年9月19日)
2013年8月22日木曜日
710円の水筒パッキン
先日、小学3年生の娘の水筒が漏れていた。彼女はしおらしく「横にしなければ、大丈夫だけど・・・」なんて言ってる。見てみると、あるハズのパッキンがなくなっていた。「横に出来ない水筒なんて、水筒じゃない」と、水筒を洗う流し台周辺や保管する引出など、落ちていそうなところを探したが見つからない。
そして私はパッキンを探しに、まずはその水筒を購入した量販店に行ってみた。購入は3年ほど前だったが、その売り場に、同じ水筒は消えてきた。水筒売り場に隣接した水筒の付属品の売り場には、そのとき売り場にある水筒の交換用キャップなどは少しあったが、どの水筒用でも、パッキンまではなかった。店員さんに尋ねると、
「パッキンは、お店には置いてないんです。でもネットなんかでメーカーに直接注文できます。送料を含めて500円ぐらいするかも知れませんが・・・・」
とのこと。
帰宅後、改めてパッキンのないその水筒をよくよく眺めてみた。3年使っているから、肩にかける紐は薄汚れ、水筒本体の所々もキズが目立っていた。でも、パッキン以外、水筒としては立派に機能を果たしているから、とてもこれを捨てる気にはならない。
「よーし」と、気を取り直して、私はパソコンに向かった。その水筒のメーカーは、サーモス。最初は、楽天やamazonをみたが、あまりにパッキンの点数が多くて、どれが欲しいものだか分からない。
次に、サーモスのサイト。
トップページから、「交換部品販売」のタグが見つかり、クリック。思いの外、簡単に目当てのパッキンにたどり着いた。値段は、210円とある。
「おっ、思ったより安いな」と思ったのもつかの間、購入のための住所入力など進んで行くと、別途送料が350円かかることが分かった。
「ん〜、560円かー、これが店員さんが言ってた『500円ぐらい』ってことだな」と
さらに支払い方法のページなった。クレジットカード等々あったが、560円のものに自分のクレジットカードの番号を打ち込むことに抵抗を覚え、コンビニ決済にした。すると、コンビニ決済の手数料150円がさらに加算された。締めて710円也。
30秒ほど考えた末、購入を決定した。
数日後、手紙のような封筒に入ったパッキンが宅配便で届いた。
メール便で十分のように思えたが。
それが冒頭の写真のパッキン。
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たぶん2,000円ぐらいの水筒だったと思う。
いろいろな思いは交錯するが、710円でパッキンが入手出来たことに、私は喜んでいる。それを最初に言いたい。
ただ、愚痴もある。それは、「パッキンごときになんで710円も払わなにゃならんのだ!」ということだけでなく、今の世の中、(水筒に限らず)新しい商品が出過ぎていることに対してだ。
その新商品がちゃんと進化を遂げていての新商品ならいい。水筒を例に挙げてみよう。私が子供の頃、まずはキャップが甘い「少し漏れる水筒」からちゃんと密封できる「漏れない水筒」へと進化した。そして「魔法瓶」の登場。当初の「魔法瓶」は中がガラス製だったから落とすと割れた。そして表れたのが中が金属製の「魔法瓶」。そして今に至る。このぐらいの進化なら立派な新商品だと思う。
しかし、最近の新商品は、大して使わない機能が付いたり、商品に付いた絵柄や色が変わっただけだったり、「これでわざわざ新しくしたの?」としか思えない新商品が何と多いことか。そう感じたことはありませんか? この水筒もそうだが、家電品なんかもその代表例だと思う。たとえちょっとした違いでも、新商品が出ると、ちょっと前の多数の商品は、「古い商品」になっていく。そして今回のように、簡単な交換部品でさえ、購入したお店で求められなくなる。
メーカーにとって、たとえ「大して使わない機能」にしても、新しくすればそれなりのコストがかかる。その分は折り込み済みだとしても、やたらと新商品を出す理由は何だろう?
メーカー側にも言い分はあるだろうが、たいした進化はなくとも、「新商品」のラベルが付くと、売り場に並びやすい、またいい場所に並びやすいなどの理由があるのだろうか、また「新商品」のタグが付いた商品を、消費者はその意味は分からずとも好んで買うのだろうか、などと勘ぐりたくもなる。もしそうだとしたら、それはメーカーの「商品開発の努力」というより、「何とか売るため」という理由に過ぎないのではなかろうか、と思ってしまうのだ。
710円は、パッキン単品の妥当な価格とは思えないが、そのせいで、新しい水筒を買う人が少なからずいたとしたら、また交換部品など手に入りにくい世の中にどんどんなって行くとしたら・・・・そう想像するとゾッとする。それは歪んだ世の中と思う。私の愚痴は、その懸念だ。
そういう愚痴を発する消費者側の私がとれる策は、この手の交換部品が必要になりそうな商品の場合は、あらかじめ下調べするなどだ。とは言え、水筒ぐらいのことで、現実的にそこまで気が回せるだろうか・・・・自信がない。となると、やっぱりメーカーに頼らなくてはならないのか。
「この商品の交換部品は電話一本で安価で入手できます」
「このモデルは、絶対の自信作。10年以上の定番保証」
みたいな宣伝文句の現実性はあるのだろうか? もしあれば、10%ぐらい割高でもそれを選ぶんだけどなー。聞こえてますか?
2013年8月1日木曜日
夏は、ブルーベリー狩り(無農薬・除草剤不使用)
先週末、自宅の隣町・立川へ、ブルーベリー狩りに家族で行った。初体験だった。近頃、珍しくなくなったブルーベリー。でも、実際にブルーベリー狩りしてみて、想像していたよりも、面白く、しかも安かった。
うかがったのは、東京立川・萬田農園。
無農薬・除草剤不使用。さらにバリアフリーです。
さて何しろ今は夏のド真ん中。この時期に、ブルーベリーは最盛期を迎える。行く前は、「暑くて大変だなー」との思いが先立ち、正直言って私は気持ち的にやや消極的。そして当日はカンカン照りで、どうなることかと思って家を出た。
でも、です。下の写真のような、オシャレ〜な休憩処があって、休み休みできたし、冷たいお茶も出してくれたしで、お陰さまで暑さは気にならなかった(ただ帽子は必須)。ありがとうございます、萬田農園さん。この写真で、囲っている白いネットが見えますか? これは鳥避け。大きな蚊帳みたいなネットでブルーベリーの木々が覆われていた。
初めてブルーベリー狩りしてみて、数あるフルーツ狩り(ぶどう、梨、ミカン、イチゴなど)の中でも、ブルーベリー狩りがとてもいいものだと思った。その理由は以下のとおりだ。
○理由その1: 数摘み、数食べることが出来る
ぶどう、梨、ミカン、どれも実際はそんなに数食べられないでしょ。でも、ブルーベリーなら、10粒や20粒はたやすく食べられる。(ただし、この萬田農園さんは、「食べ放題」ではありません。「味見程度」までです) また、収穫(ブルーベリー摘み)は、仕事となると大変だが、「ブルーベリー狩り」となると、摘む回数が多い分、楽しい。品種、熟れ具合、大きさ、色などによって一粒ずつ味が違うから、摘む回数が多い方が断然楽しいのだ。
○理由その2: 無農薬、除草剤不使用
フルーツで、完全に無農薬、除草剤不使用はなかなかない。ただし、毛虫がたまにいます。刺されても腫れたりかゆくなったりはしないけど、刺されたとき痛いら しい。でも、それも薬を使ってないからこそ。皮ごと食べるブルーベリーだから特に重要だ。薬を使って刺されないよりずっといい。
○理由その3: (たぶん)農園の方にとってもいい
これは理由その1の、「数摘む」こととも関係している。例えば、ぶどうの粒も小さいけど、摘むときは一房ずつですね。梨やミカンは一個でそれなりの大きさ・重さがある。それらに比べ、ブルーベリーはパチンコ玉ほどの大きさ。それを一粒ずつ摘まないとならない。しかも、一本の木で、熟れてる実と熟れてない実があるから、選別しながらの作業だ。それをこの一番暑い時期にやらねばならない。慣れてる人でも、一時間摘んで何キロになるんだろう? もちろん、熟した実は柔らかく潰れやすいから、デリケートに扱わなければならない。それはそれは手がかかる。萬田農園のご主人が、ボソッとしみじみおっしゃってました。
「摘むのが大変なんです」
そのご苦労は大変なものだ。だからこそ、ブルーベリーは「狩り」が向いていると思うのだ。
ところで最初に、「安かった」と書いたが、この萬田農園さん、入園料は無料で、自分たちが摘んで持って帰る分だけ買うというシステム。「500gで1,000円」と最初に 聞きはしたが、自分たちで摘んだせいか、帰り際、家族4人分計量してもらったら、1,600円と言われ、「えー、こんなにあって1,600円でいいの〜」 と思ったほどだった。
最後に、ここの娘さん(10歳ぐらい)が、名脇役でした。写真がないのが残念。私が私の娘(8歳)と一緒に、ちまちま摘んでたら、突然表れました。そして人が入らないような、繁ったブルーベリーの木の中心部へゴソゴソと入っていきました。「どーしたのかな?」と二人で様子をみていると、彼女は繁みの中から出てきて、ビックリするぐらいの大きな実を5〜6個手の平にのせて私たちに見せてくれました。「なかなか人が入らないようなところには、大きなのが残っているのよ。どうぞ」と、その実をさりげなくくれました。「すっげぇ〜!」。私たちの目は丸くなっていたでしょう。たくましさを備えた優しさ、そして野性味さえ感じさせてくれる女の子でした。
さ、夏はブルーベリー狩りに行こう!
無農薬・除草剤不使用のところみつけて。
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