前から、行こう行こうと思っていながらも、なかなか行けないお店というものがある。私にとって、そのひとつである、神田の居酒屋さん「みますや」へ行った。行ったと言っても、残念ながら夜ではなく昼間のランチ。まー、せめてランチにでも、って感じでね。
お店に着いて、外の看板を見て驚いた。「創業明治38年」とある。「へぇー」との思いを抱いたまま、縄のれんをくぐった。たまたま、私の前に慣れた足取りの二人連れのサラリーマン風の方々がいたので、彼らの後を追うように入店すると、彼らは席に座らず、積んであるお盆を手に取り、その脇にある空の湯飲みをお盆にのせて、奥へ入っていった。私も真似して、奥へ入ると、一皿・一鉢ずつ盛られた10種類ほどのおかずがずらりと並んでいた。
私は、身欠きニシンの煮付けとゼンマイとお揚げの小鉢をお盆にのせると、奥の窓からひとつ(私の分として)湯気の立っているシジミの味噌汁が出てきた。私は当たり前のように、その味噌汁をお盆にのせると、そのそばのお姉さんが、「ご飯は普通でいいですか?」と聞いてくる。「はーい」というと、やや柔らかめのもっちりとしてそうな(普通よりはやや大盛り入った)ご飯が差し出され、「はい、750円です」と言われる。初めて来たのにもかかわらず、ここまでの動線が、何とスムーズなことか。
お代を払うと、12時前のせいで比較的すいている店内を見回した。懐かしい2人用ほどの小ぶりなちゃぶ台のある座敷に上がって、昼食スタート。お茶は、各テーブルにポットがあり、セルフサービス。メニューもテーブルにあったので、手に取ると、好きな銘柄のお酒がたくさんあった。
お店を出たのは12時ちょい過ぎ。どんどんお客さんが入って来た。
実はこの食事後、この近くで行われる「麹について」のセミナーに参加することになっていた。そのセミナーはとても面白かったので、本当は、その「麹」のことを書こうと思ってたんだけど、つい「みますや」の話になってしまった。
話しがあっちこっち飛ぶが、明日からベトナム・カンホア出張だ。