私は、むか〜し、渋谷の五島プラネタリウムに行って以来のプラネタリウムだった。むか〜し、たぶん40年ほど前のプラネタリウムは、ドーム型のスクリーンに星座などが映し出され、「これがオリオン座で、これが乙女座・・・・」みたいなナレーションで、星座や星にまつわる逸話を聞かせてもらうようなことだったが、今どきのはすごかった。
宇宙空間の景色がシンプルだからだろうか、CGとは分かっていても、もー、とってもリアル。例えば宇宙船に乗って、星の近くを通り過ぎるシーンなんかは、本当に宇宙船に乗っているかのようだった。ついこの間、ディズニー・シーで、メガネをかけての3D映像を見たが、あんなもんじゃない。プラネタリムはメガネは要らないし、空間を包むようなでっかいドーム型のスクリーンに映し出された映像は、圧巻だった。
冒頭の写真が、その映写機。球状で、穴がいくつも開いてる。これで、どんな風に投影してあんな映像になるんだろう?
それでね。
ここまでその映像を絶賛してきましたが、実際には全体の半分も観ていない。でもまぁ、半分近くは観てるので、その映像のリアルさが色褪せるものでは決してありません。
ただただ、すっごい眠くなるんです。
すぐに眠りに落ちる。それも非常に快適な眠りに。かなりの快感だった。隣に座った娘が、時折、気持ちよーく寝ている私をつついて「なに寝てんのよー」と起こすので、「おっ、寝てたな」とか言って、起きて観る。しかし、すぐさま睡魔が・・・・。起きていようと思っていても、1分も経たぬうちに眠りに落ちる。そして、(たぶん)10分ぐらいすると、娘が・・・・。これを3〜4回は繰り返したろうか。
眠っちゃいけない状況で眠くなるのは、辛さと快感が同居している。学校の授業中に眠くなるのもそうかも知れない。または、学校の朝礼で、真面目な話をする校長先生の「社会の窓」が開いていたとしよう。笑っちゃいけない状況で、笑いをこらえなくちゃならない。こういうのも、辛さと笑い(快感)が同居しているように思う。だから、娘が私を起こすのも、それがあったからこその眠り快感があったかも知れない。
さて、「もー、起こすなよー」という言葉を抑え、投影時間の60分間が終わった。この感覚、前にも経験したことを思い出した。むか〜し行った五島プラネタリウムだった。中学生頃だったろうか。そのときは誰も起こす人がいなかったので、ほとんどあの著名なお話(語り)を聞くことなく、ぐっすり寝ていた。そして、それが非常に気持ちよかった。
真っ暗な中、静かに星を見る。それはほとんど夜。だから眠くなるのかな。今度はひとりで、「寝ること」を目的に行ってみようかと思っている。ただイビキが心配だな。