2011年3月17日木曜日

みんなで分け合えば、できること

個が集まって「みんな」になる。

2011年3月15日火曜日

NPO『地球村』緊急募金

今、私に何が出来るだろう?
・・・・募金。
いろいろ考えてみて、まずはこれだと思う。
でも募金はいろいろあるから、一番効率的なものを選びたなぁ・・・・と思っていたところに、私の知人のブログ、サムライ菊の助「畑日記」、で紹介していた募金先にピンときた。私はここに募金する。

環境と平和のNPO法人 ネットワーク『地球村』

状況は人によって違う。そんな中、今、私に出来ること、あなたに出来ること、みんなが出来ること。

----------------------------------------
NPO『地球村』緊急募金
----------------------------------------

『地球村』緊急募金(郵便振替)

■加入者名:『地球村』緊急募金
■口座番号: 00920-7-105330
※「東北地方太平洋沖地震」とお書き添えください


郵便局以外の金融機関からのお振り込みの場合:


■銀行名:ゆうちょ銀行
■金融機関コード:9900
■店番: 099
■預金種目:当座
■店名:〇九九 店(ゼロキユウキユウ店)
■口座番号:0105330
※「東北地方太平洋沖地震」とお書き添えください

2011年3月3日木曜日

豆腐の熟れ鮓・鮓とうふ


昨日、スゴいものがクール宅急便で届いた。
豆腐の熟れ鮓(なれずし)である。
「なーにー、豆腐の熟れ鮓ぃーーーー」。
手に取った私の手が震えた。

送り主さんは、京都・長岡京で、豆腐屋さんをやっている「あらいぶきっちん」の矢沢氏。私が作っている「カンホアの塩」のお客さんだ。この「あらいぶきっちん」が熟れ鮓の「徳山鮓」と共同開発したと説明書にある。

私は、こういう乳酸発酵品が大好きだ。熟れ鮓、すぐき、沢庵・・・・なかなか「これだー」というものに出会えないが、この「鮓どうふ」は「キター」、って感じですぅ〜。なかなか「これだー」というのに出会えないというのは、食べやすい味に、つまり、マイルドというか、あんまり酸っぱくなく、また鮒の場合など、あんまり香らないように作ってあるものが多いということだ。

おそらく日本中で、こういうのが好きな人は100人に数人いるかいないかだと思われるので、「食べやすく」は仕方ないと思う。「あらいぶきっちん」にお礼の電話をしたときも、奥さんが、「好きな人と嫌いな人に別れるんですよね〜」と言ってたが、つまりは好きな人は少数派。でも、熟れ鮓にしてもすぐきにしても、その乳酸の刺激がたまらないと感じる私にとって、「食べやすく」は「物足りなさ」になってしまう。

で、繰り返すが、この品、何と豆腐屋さんが熟れ鮓屋さんと一緒に作った「豆腐の熟れ鮓」なんです。こんなの初めてだー。パッケージに「チーズのような」とあるが、このチーズはもちろんウォッシュタイプのもの。この手のチーズもそうだけど、一般的には好んで食べる人が少ない。だから、少ない分、私は声を大にして叫ばないと伝わらないんじゃないかと思うので叫ぶぞー。

「うまいーーーーー!」

そうそう、パッケージの写真だけではダメだ。下は、包丁を入れて食う寸前の状態。よく思いとどまって、箸を付ける前に写真を撮れたなと我ながら思う。一番右のスライスの断面を上に向けたけど、分っかるっかなー。外側の熟れ鮓の飯(いい)に包まれてしっかり漬かってネットリした(水抜きされた)もめん豆腐。

開封後はもちろん、ひと箸ごと、鼻を刺激する乳酸香。豆腐が口の中でとろけていきながら酸味はさらに広がる。そしてその酸味が徐々に去っていくにつれ、現れ出る豆腐の淡ーい旨みが何とも憎い。一口ごと、もー身体が生き生きしてくるのを実感できる。たまらない。説明書には、

【豆腐は】
小さくカットしてサラダにちらしたり生湯葉で包んで素揚げにしたり
ジンジャーや蜂蜜との相性も抜群!!

【飯(いい)は】
お茶漬けにいれるととてもいい香りです。
すりつぶし裏ごししてから豆乳と混ぜて
冷蔵庫で発酵させればヨーグルト!!

とあるが、そんなバリエーションを試す余裕もなく、ただただ飯(いい)とともに豆腐を大事に大事に食べた。もちろん日本酒とともに。

そして、一緒に送られた説明で、この「あらいぶきっちん」の矢沢氏が、NKH BSの「ネコのしっぽ カエルの手」に出演するという知らせがあったから、また驚いた。いつも楽しみに観ている、京都・大原のベニシアさんの番組ではないかー。毎回録画だから最近はちょっとたまっちゃったけど。その番組に、ベニシアさんの友人として出演するというのだからまたまた驚いた。番組の中で、この「鮓とうふ」も紹介されるという。私は、矢沢氏に会ったことはないが、もう勝手にイメージが広がってしまう。イケナイ、イケナイ。

3月6日(日)から3月12日(土)の間、BS-hiとBS2にて。
詳しくは、番組HP、

http://www.nhk.or.jp/venetia/

でチェックしてください。

私は明後日から一週間、「カンホアの塩」の生産地、ベトナム・カンホアへ出張なんだが、「カンホアの塩」を作っていて、こんな素敵な頂き物があるなんて・・・・。まるで神様からのご褒美のようだ。

ありがとうございます、矢沢さん。
ありがとう、カンホアの塩。

そして、生産現場での仕事にも、自然と気合いが入る。

2011年3月1日火曜日

藪・並木の鴨


東京・浅草にある藪蕎麦の名店だ。木造のお店もとっても雰囲気があるんだけど、老朽化のため改築されることになった。そして、昨日(2月末日)にて8ヶ月間の休業に入った。

2〜3ヶ月前、私はある知人と話をしていて、ふとこの店の話題になり、改築の予定を知った。「これは、改築前に行かないとー」と思いはしたもののしばらく行けず、やっと行けたのが4日前だった。上の写真は、そのとき撮ったもの。この店では、これを食わないといけない。「鴨(南蛮)」だ。

鴨肉は、肉厚なスライスが数枚と、真ん中にミンチが1個。「俺は今、肉を食っているぞー」・・・・という感覚に、こんなになる鴨は他にないのではなかろうか。だからって、肉臭い訳じゃない。邪魔するものがなく、「肉を食うこと」に突き進んで行けるのだ。粗くたたかれたミンチも同様だ。しかし、その出汁が出た汁は繊細で、最後まで吸い干す。

下に隠れている蕎麦は、細めの藪。最近の香り重視の蕎麦と違い、その味がしっかり藪を主張している。だから、またこの鴨に合う。

飲まぬとき、ざる行ってから、鴨に行く

私の感覚では、鴨を食うときは、最初にざるを食う。最初に蕎麦だけを味わいたいからだ。その細めの藪な蕎麦もさることながら、そのつゆがいい。ビシッと塩辛く、鰹の出汁がしっかり利いている。甘さはほとんどない。このつゆに、細めの藪がよく絡む。つゆをどっぷりつけちゃいけない蕎麦とは、こういうつゆのことだ。蕎麦だけを楽しんだ後、鴨と蕎麦のアンサンブルを楽しむのだ。鴨のときの蕎麦は名脇役になる。私は東京の下町で生まれ育ってるせいか、こういう店の雰囲気が好きだ。昔はこういうお店が当たり前にあった。概してだけど、高級な料理店では、客を大事に大事に扱うが、心が遠く「緊張しろ」と言われてるように感じるときがある。しかし、こういう店は、ひとりで席に着くと目の前にさっと何気に(スポーツ)新聞を置いてくれたり、ざると鴨の間に30秒以上の間があると、小さい声で「遅れてすみません」と言葉を添えてくれたり、注文時いちいち「すみませーん」と声をあげなくても、視線だけで気がついてくれたり、その自然と感じるサービス・雰囲気が何より嬉しいのだ。これこそがお店の風格なんだと思う。何も特別扱いしてくれなくていい。でも、これは特別扱いを望む客が増えたからという面もあるんだろうな・・・・。物事一面だけを見てはいけない、と自分に言い聞かせる。

しかし、時代は変わる。

老朽化しない建物はないし、暖簾は残っても代替わりはする。そうして時代と共に変わっていった店をいくつ見てきただろう。これも自然の成り行きだ。

4日前、同じテーブルに居合わせた初老の常連客は、「改築するって聞いたから、飛んできたよ。お願いだから、(このお店の)雰囲気は残してね。自動ドアなんかにしないでね」と両手を胸のまえで合わせて女将さんに何度も懇願していた。その声と姿が忘れられない。常連じゃない私でさえ複雑な心境だ。

冒頭にも書いたが、きょうから8ヶ月の休業に入ってます。この店の鴨は11月から3月まで。つまり11月、改築された鉄骨の店のオープンは、鴨とともに始まる。