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前回のエントリに続いて、オシャレな新しいベトナム人。
まずは冒頭の写真、カッコイー!
1954年製のベスパだ。このややグレイがかった水色。40〜50年前の日本の車の塗装にも似た色があった。たしかマツダのオート三輪にもあったような。この色の塗装を見ると、懐かしさとともに「いい色だな〜」との思いがじ〜んと湧いてくる。下の写真、スピードメーターの書体もかわいい。黄みがかったプラスチックの風合いもいい味だ。(メーターはすでに壊れてて、針は動かないらしい)
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さて、このベスパ。ベトナムはサイゴンのとあるレストランの入口を入ったところに、さりげなく置いてあった。それはベトナム中部・ホイアン料理のレストランで、先のエントリに出てきた“CUC GACH QUAN”というレストランのすぐ近く。そして、下が、ここで注文したホイアン名物汁麺、カオラウだ。
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ぶっかけうどん風で、汁が少ない。フォーと同じ米粉。小麦粉ではない。一番印象的だったのは、この麺の食感だ。フォー麺とは大きく違う。ザラザラした舌触り。そして少しコシがある。コシといっても小麦粉のようなグルテンのコシではなくムニっとした独特のコシ。そのせいか、食事感覚というよりスナック菓子感覚が強い感じ。スナック菓子とはいえ、甘い汁な訳じゃない。(カップ・ヌードルというよりはカップ・スターって感じ。分かるかなぁ?) また、私はホイアンには行ったことがないが、このレストランの料理は化学調味料をあまり感じなかった。入ってないか、入ってても極少量だ。これはベトナムでは珍しい。その点、前回のエントリのレストラン、“CUC GACH QUAN”と共通した感がある。決してギラギラしてなくて、素朴なおいしさだ。
店主にこの麺についてきいたところ、「“古い”米粉を使っている」とのこと。“古い”ってどういう意味だぁ〜? それ以上突っ込んできかなかったが、フォーの麺とは明らかに違う。
で、先のペスパ、店主のものだった。彼の写真は撮らなかったが、やはり「オシャレな新しいベトナム人」。小さめの黒縁のメガネをかけ、後ろで小さく結ばれたやや長めの髪、きれいに刈り揃えた口ひげ、東京にいても全く違和感のないこざっぱりした服装。私たちの帰り際、お昼時のピークが終わって、ベスパに話を振ったら、嬉しそうに笑顔で応じてくれた。
こうした「オシャレな新しいベトナム人」に会って感じるのは、この10年〜20年のベトナムの経済発展による社会の成熟さ、そして同時に、格差社会の予兆にも感じてしまう。