2025年1月17日金曜日

続く歯磨き粉の旅

 

2012年1月に、「手作り歯磨き粉と私
2017年12月に、「歯磨き粉の旅

というタイトルのエントリを書いた。私の幼少の頃からの、歯磨き粉(またはペースト)の遍歴を書いたのだが、幼少時のデンターライオンから始まって、20〜30年前ぐらいから手作りのナチュラル系歯磨き粉になっていった。その変化の一番の原動力は、気に入った味のものを使いたいということ。また出来たら添加物など不自然なものは使いたくない。特に夜寝る前に使う歯磨き粉は、口の中がその味で一日が終わる気がして、「一日を気持ちよく終われる味」を求めている。

そして、最近、私が使う歯磨き粉が、またまた変わった。

シュミテクト。

非常にポピュラーなものだが、私にとって決して「一日を気持ちよく終われる味」ではない。このミント味は、50年前のデンターライオンに戻ったかのようだ。変化のキッカケは、1年程前。歯痛が酷かった時期があり、私はてっきり虫歯かと思って歯医者へ行ったのだが、知覚過敏の診察を受けた。

それで思い出したのは30〜40年前ぐらいのこと。当時かかっていた歯科医から、「あなたは、夜中に歯ぎしりとかしてませんか?」ときかれた。その自覚はなかったので、「いや〜、心当たりはないですね」と答えてそれで終わった。だが、その歯科医の見立ては間違ってはいなかった。知覚過敏は、加齢による歯茎の後退もあるが、歯ぎしりなどで歯が削れることでも歯痛になることもあるようだから。歯ぎしりの自覚は今でもないのだが、上下の歯が当たっている箇所が極端に削れている画像を見ると、意識せずとも歯ぎしりまたは強く噛んでいるんだと思う。

知覚過敏の治療としては、歯のエナメル質を補う塗料のようなものを塗ったり、寝ている間の装着用として、マウスピースを作ったりということになった。知覚過敏による歯痛というのは、全く不思議なのだが、痛いときは強烈に痛いのだが、その治療をした後、あるときを境に、それまでの痛みが嘘のようにピタッと痛くなくなった。

その治療の最終日、歯科医は、シュミテクトを薦めた。(サンプルの小さなシュミテクトをもらった) 「これは研磨剤が、ほぼほぼ無しなので、知覚過敏が起こりにくい」とのこと。あの痛さは記憶に鮮明なので、その後は言われるままにシュミテクトを使い続けた。だがしかし、このミント味、うがいの後も口の中がミント味一色になってしまう。私が作ってきた手作りのナチュラル系歯磨き粉には、研磨剤になり得る重曹などが含まれていたので、いっそのことニームパウダーだけの歯磨き粉を使えばいい。そう思ってしばらくシュミテクトをいったん止めて、ニームパウダーだけを使っていたら、歯茎にでき物が出来た。その後シュミテクトに再び戻すと、そのでき物はなくなったので、結局シュミテクトを使い続けることになった。シュミテクトにはそれなりの洗浄力が備わっているんだと思う。そのでき物とニームとの因果関係はどのくらいあるのか。インドでは大勢の人たちが、ニームの枝の先をかじって歯磨きしているし、私自身シュミテクトの前は、10年以上ニームパウダー入りの歯磨き粉を使っていたのだから、ニームとは別の理由でのでき物だったのかも知れない。

何しろ、シュミテクトだとその強いミント味が好きになれず、ニームパウダーだとでき物が出来るかも知れないという板挟みになった。

ところで、たまたま娘が「ミント香料」のアレルギー持ちなので(ミントの葉を鼻の穴に突っ込んでも症状は出ない)、ミント味以外の歯磨きペーストを探したことがあるが、これがなかなかないのだ。世の中のほとんどの人々は、このミント味が好きなのか・・・・。私が探した範囲内では、ヴェレダのフェンネル(茴香)味というのとインドのマサラ系味の2つしかなかった。ヴェレダのフェンネル(茴香)味を購入し、私もたまに使ったが、苦いニームの方が私の好みだった。

冒頭のリンク「手作り歯磨き粉と私」のエントリでも書いてるが、私の歯磨き粉・ペースト遍歴は以下。

●幼少の頃●
○デンターライオン
○田舎の歯磨き粉

●20代の頃●
○シヴァナンダの歯磨き粉
○ニームの木の枝

●30代の頃●
○ナス黒の歯磨き粉
○ねんどのハミガキ

●40代以降●
○自分で作る歯磨き粉(ニームパウダー・重曹・塩・ねんどの粉入り)

デンターライオン、田舎の歯磨き粉、そしてシュミテクト以外は、界面活性剤は使われていない。歯磨き粉、つまり水を含まない粉モノに変わってきたのは、(水分があると含まれる)防腐剤を避ける意識があるから。

味として、私が好きなニームパウダーは、口に入れた瞬間は苦いが、うがいをすると苦くなくなり、口の中が何事もなかったかのようにスッキリする。そして、慣れてくると、口に入れた瞬間も差ほど苦いとは感じなくなる。一方、ミント味は、うがいの後も、口の中にその味がしっかり残る。それが好きな人はそれでいいのだが、「何事もなかったかのようにスッキリ」とは、スッキリさが全く異なる。

さて、先述のとおり、しばらくシュミテクトを使い続けたものの、そのミント味一色に耐えられず、今はシュミテクトに、ニームパウダーと塩(カンホアの塩【石窯 焼き塩】)の合わせ技で歯磨きしている。いわばハイブリッド型。いったん歯ブラシにシュミテクトを少量絞って乗せ、その上に、「ニームパウダー」+「塩」のミックスパウダーを付ける。ニームパウダーと塩の割合は、概ね3対1。これだと、ミント味がグッと抑えられ、抵抗感が少なくなった。冒頭の画像は、そのシュミテクトと「ニームパウダー」+「塩」のミックスパウダー。下の画像が歯ブラシにのった、シュミテクトと「ニームパウダー」+「塩」。

私の「歯磨き粉の旅」はまだまだ続きそうだ。


 

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