2018年7月18日水曜日

梅干し、土用前の土用干し(まとめ編)


 「梅干し、土用前の土用干し(土用干し編)」に続き、今回はそれが終わった時点でのエントリ。私なりの結論を書こうと思う。

昨日、3日目の土用干しが終わり、梅干しの仕込み作業は全て終了。あとはこれを瓶に移して、冷暗所に保存するだけ。私の場合、この次の作業は、来年春の「瓶替え」となる。

瓶替え(2012年4月12日)

さて、今年の梅干しの仕込みでの新たな試みの筆頭は、このエントリのタイトルにもあるとおり、「土用前の土用干し」だ。土用干しのタイミングを、本来の土用(7月末から8月初旬)よりも、およそひと月早い7月初旬に早めたということだ。

これは私に残っている印象なのだが、私が住む関東地方では、ここ数年、梅雨明けが7月初旬から上旬のことが多かった。その梅雨明け直後の数日は、真夏のピーカンの日が続くのだが、いざ土用の頃になると、天気予報は晴れでも、短時間の夕立やゲリラ豪雨があったり、雨こそ降らなくても、薄曇りの日が続いたりした。したがって、土用の頃の土用干しを想定して段取りしていた私の「3日間の土用干し」は延びに延びて、結局8月末になることが続いた。さすがに8月末になると、徐々に真夏の陽差しではなくなってくるし、そろそろ秋の雰囲気も漂ってくる。9月でも干せなくはないが、どうせなら、真夏のピーカンの日に干したい。それなら、あの7月上旬の梅雨明け直後がよかったではないか。よし、今度の土用干しは、土用の頃ではなく、7月上旬を想定して、それまでの準備をしよう・・・・、ということで、今年の新たな試み、「土用前の土用干し」とあいなった訳だ。

ご参考まで、気象庁発表の、1951年以降の梅雨入りと梅雨明けの「関東甲信」は、下記のページ。(このページから、他の地域のデータへもリンクしています)


ん〜、概ねここ数年早まっている。
また、もう少し細かく、Yahooの「過去の天気」を調べてみると、意外にも梅雨明け後は大ざっぱに「晴天マーク」になっている日が多い。データを見ると、こうなるのだが、現実問題として、ここ数年、私はスッキリと土用干しが出来ていなかった。データで「梅雨明け」、「晴天」となっていても、先述のとおり、土用以降に安心してピーカンの下、終日干せた日があまりに少なかったのだ。

そして、今年の関東の梅雨明けは、何と記録史上最も早い6月29日だった。実際に私が行った土用干しは、7月3日・4日、そして昨日(17日)の3日間。思いっきりピーカンの陽差しの下で土用干しが出来た。冒頭の写真は、昨日の最終日のもの。そして、アップの写真が下。梅干しから塩が粉吹いてしっかり干されている。ちなみに、これが数ヶ月保存すると、ゆっくりと湿気を吸って塩は消え、赤い梅干しになる。


無論、7月上旬に土用干しするためには、土用干し前までの段階を早めに踏んでないとならない。短くても、梅の塩漬けに一週間、赤ジソ加えて一週間は欲しいところだ。土用干しを7月5日と想定すると、逆算して、梅の塩漬けは、6月20日頃までには行いたい。私の場合、最近梅はサムライ菊の助さんから送ってもらっている。九州なので、関東より1〜2週間早い。それが功を奏して、6月15日頃に塩漬けを行った。

そろそろ、まとめます。

6月20日頃までに熟れた梅干し用の梅を入手して塩漬けが出来るという前提条件はあるものの、それで「土用前の土用干し」、つまり7月上旬に土用干し出来る段取りにした方がいいと思う。

このエントリをリアルタイムで読んでる人は分かると思うが、6月末の梅雨明け以降、この二週間の関東地方の暑さは尋常ではない。雨も降らず、連日35℃以上だ。梅干しの土用干しには文句なく、うってつけ。塩漬け→赤ジソ投入後、なかなか土用干し出来ないと、カビの可能性が高まるが、7月上旬に土用干しが終わると、その心配はほとんどない。たとえ天気がよくても(個人的都合で)7月上旬に土用干し出来ない場合も、あと一ヶ月の間に干せばいいので、心に余裕が持てる。

あとこれは人にもよるが、8月中旬はお盆で、何かと用事があったりする。その間ピーカンでもなかなか干せない現実がある。それで「カビは大丈夫かな〜」と憂いながら、何とか8月末に何となく土用干しした、というよりも、「土用前の土用干し」の方が気楽だ。

さてさて、皆さんお気づきと思うが、「土用前の土用干し」の段取りで、たったひとつの欠点は、梅雨明けが、7月末から8月上旬になった場合だ。赤ジソ投入後から土用干しまでが一ヶ月ぐらいになり、カビの可能性が高まる。それでも、私は、「土用前の土用干し」を前提とした仕込みがいいと思う。梅雨明けが7月末から8月上旬になったとしても、それでちゃんとピーカンになってくれさえすれば、しっかり干せるからだ。無論、梅雨明け宣言前でも、ピーカンの日があれば、干せばいい。

要は、ちゃんと干せるピーカンの日の候補日を出来るだけ多く確保すること。いつその日が来るかは不確かながら、幅広く待った方がいいということだ。土用干しスタンバイOKの段階を早めにしておけば、その分その幅が広がることになる。したがって、「土用前の土用干し」、つまり7月上旬に土用干し出来る段取りにした方がいいと、私は思う。

きょうは、7月18日。まだ土用になっていないのだから、こう言い切るのも時期尚早かも知れないが、土用以降の天気がどうなろうとも、「幅を広げておく」という意味で、私は来年も「土用前の土用干し」の段取りで梅干しの仕込みをしようと、もうすでに思っている。口の中に唾液が溜まってきた。

2018年7月17日火曜日

暑さに取り込まれた夢

先週のこと、東京のJR御茶ノ水駅のプラットホームを歩いていて、五千円札が落ちていた。先を急いでたので、「これを駅の事務室に届けに行って、状況説明して連絡先を書いたりなんかしていると、待ち合わせ時間に遅れちゃうな。どうしようかなー」と、足下の五千円札を眺めつつ思案してたら、横から来たオジさんが、サッと拾い、無言で私を見上げて睨んだ後、そのまま足早に雑踏へと消えていった。

これで待ち合わせに遅れる心配はなくなったものの、「トンビに油揚げさらわれた」感が残った。が、まぁ、気持ちを切り替えて、待ち合わせの秋葉原駅へと向かう電車に乗った。

ところで、私は今月6日に、新幹線で関西へ出張した。その日は、記録的な西日本豪雨。大変な被害なので、私の不便など取るに足らないものの、東京から新神戸へ向かっていたのだが、その広島行きの新幹線は新大阪止まりとなってしまった。新幹線はじめ、多くのダイヤは大きく乱れ、降り立った新大阪駅の構内は、払い戻しをしようとする人の長蛇の列と、行き先を失った大勢の人で、混雑していた。アナウンスは何度も、「本日の払い戻し分は、一年間有効です。改めて別の機会にお願いします」と鳴り響いた。

そして帰京後3日たった、東京・秋葉原駅。先の御茶ノ水駅の直後、改札での待ち合わせ時間まで10分あったので、みどりの窓口をのぞいてみたら、待ってる人が誰もいなかったので、先日の払い戻しをしようと試みた。すると、「この新幹線が新大阪止まりになった確認を取りますので、少々お待ちください」と10分待たされ、待ち合わせの時間になってしまった。
そしてその窓口の人いわく、

「乗車券は、新大阪から新神戸までの分、そして、特急券は東京から新神戸までの分(5千数百円)が払い戻しになります」。

新幹線は3時間遅れたものの、新大阪までは行ったのだから、特急券も新大阪から新神戸までだけが払い戻しになると思っていたので、意外だった。

「えー、特急券は東京からの全線分が払い戻しになるんですか?」

と思わず質問。
するとその窓口の本人も不安になったみたいで、再び「少々お待ちください。もう一度確認してまいります」。即座に私は、「今、実は待ち合わせの時間になってしまったので、いったんここを離れて、5分後に戻って来ます」と了承を得て、待ち合わせ場所へと向かった。5分後、窓口に戻ると、

「やはり、特急券は全線払い戻しと確認が取れました」。

まぁ、決まり事とは言え、5千円得した感じ。御茶ノ水駅の五千円と相殺されるような気がしなくもないと一瞬脳裏をよぎったが、いやいや、これは全くの別件だ。

そしてまたその数日後の先週末、私は知人と酒を飲んだ蕎麦屋に、帽子を忘れた。店に入ったときは陽差しが眩しかったが、出るときは日が暮れていたんだ。その帽子は、たしか五千円ぐらいで買ったもの・・・・。いやいや、これも全くの別件だ。

さらにその2日後の月曜日(祝日)。私は自宅近所の体育館にあるプールに行った。5枚綴りの回数券(1300円)を1枚ずつ切り取って使うのだが、入場の際、その券のウラに入場時間が印字される。(2時間まで追加料金なしなので) 30分泳いだ後、窓口で渡す券を探すが見あたらない。なくしたのだ。仕方なく、そのまま窓口へ向かうと、窓口の手前の廊下に100円玉が落ちているのを見つけて拾った。窓口はすぐそこだ。まずは自分が券をなくしたことを話すと、「何時頃、入場しましたか?」。「5時半ぐらいだったと思います」。「回数券でしたか?」。「はい」と、1枚だけ残った自分の「1番」の回数券(5枚綴りの最後の1枚・・・・冒頭の写真)の回数券を見せた。「2番」(5枚綴りの最後から2枚目)の回数券を持った窓口の人は、「あ、間違いないですね。更衣室に落ちてたみたいで、届けてくれた人がいました」。

「ええっと、別件ですが、これ、さっきそこの廊下に落ちてたものです」と、100円玉を渡した。

ホームに落ちてた五千円も、意外な新幹線の払い戻しシステムも、蕎麦屋に忘れた帽子も、プールでなくした券も、拾った100円玉も、みんなみんな、別件だ。でも、この夏の暑さの中に取り込まれた、ひとつの夢のように感じた。あ〜、暑い。

あっ、早く蕎麦屋へ電話しなきゃ。

2018年7月3日火曜日

梅干し、土用前の土用干し(土用干し編)


先のエントリ、「梅干し、土用前の土用干し(準備編)」に続き、今回はその「土用干し」そのもの編。

6月30日に東京が梅雨明けとなった。「関東甲信でこれまで最も早い梅雨明けは2001年の7月1日だった」らしいので、記録更新とのこと。今年の新たな試みである、「土用前の土用干し」を昨日から始めた。上の写真は、2日目の今朝のもの。

予想より2〜3日早かったものの、概ね予想どおり。今年もやはり、梅雨明けのタイミングは、ここ数年と同じように早かった。というより、私の中では、7月20日過ぎの梅雨明けは過去のものとなった感がある。夏の土用とは、立秋直前の18日程度を示すが、今夏の土用の天気はどうなるだろうか。よ〜く成り行きを見ていたいと思う。

さて、今年新たな試みとして、土用干しのタイミングを早めたことの他に、赤ジソの量を少し減らした。去年までは、梅の重量の20%にしていたが、それを15%に減らしてみた。

去年初めて行った試みは、赤ジソ投入後、土用干し前の一週間、重石をはずしたことだった。(これを「重石はずしの術」と呼ぶことにする)重石がのってると、梅と梅がくっついて、赤梅酢が梅に染み込みにくい。重石をはずすと、赤ジソや梅が梅酢の水面から出てしまうので、そこがカビのキッカケになりやすいというリスクはあるのだが、「重石はずしの術」を一週間と限ってやってみた。すると、それはそれは真っ赤になった。それが下の写真。去年、土用の頃の天気が悪く、困ってた様子も下記のエントリに書かれている。

きょうしかない、梅干し土用干し(2017年8月9日)


冒頭の今夏の梅干しの写真とは日光の加減が違うので、そのまま比較は出来ないが、明らかに20%と15%とでは異なる。あと詳しくみれば、本漬け(赤ジソ投入後)の日数が去年の方が2倍ぐらい長いので、その点も違いはあるかも知れないが、赤ジソの成分・色をしっかり梅にしみ込ませたいなら20%、程々になら15%ぐらいがいいだろう、と思うに至った。

それでまぁ、梅雨は明けたとはいうものの、東京の天気予報を見ると、明日以降から怪しくなる。ただ、去年は、8月下旬まで干し終わらなかったので、ずいぶんヤキモキしたが、今年それはない。たとえ明日から天気が悪くなったとしても、まだ7月3日なので、まだまだカンカン照りの日はあるだろうなーと、心に余裕を持てるからだ。

今年はどんな夏になるのだろう。

と客観的にもなれるのは、土用干しを土用前に始めたせいと思う。今後ひと月からひと月半ぐらい様子をみることになるが、梅干しの土用干しは、「土用前に」。鬼に笑われそうだが、これは来年もそうなりそうなりそうと、すでに思っている。