2008年8月6日水曜日

大辛塩鮭

タイトルは「大辛塩鮭」でありながら、写真は「紅鮭(甘口)」。ここにきょうのブログの意味があります。

「最近、塩辛ーい鮭、見ないなぁ〜」とお嘆きの方、いらっしゃいませんか? 焼いた鮭の表面は塩が吹き出てて、ふっくらと言うよりやや固めの食感。そして塩はもとより鮭の味も濃厚。そいつを箸でほぐし、アツアツのご飯にのせて、またはチビチビつまむ酒のアテとして、そしてやっぱりお茶漬けの具として。(拙ブログ2007年9月6日の「水かけご飯」の具にも最高です) 塩気が強いからあんまりたくさんは食べられないけど、日持ちします。キッチンの火を使わずに、毎日ちょっとずつ食します。特にこの季節はこの塩気が食欲をそそります。もちろんお医者さんから「減塩」の注意を受けてる方は例外ですので、あしからず。

「大辛塩鮭」が少なくなったこと。その理由は「減塩」もありますが、この冷凍保存が常識の時代に、新巻鮭のような保存が目的での大辛は合わないのかも知れません。ただ、塩を作っている私が思うのは、塩鮭に使う塩が時代とともにおいしくなくなってんじゃないか、ということ。塩だけという非常にシンプルな味付けながら、私はその塩にこだわっている塩鮭を見かけたことがないからです。いずれにしろ、この「大辛塩鮭」の肩身が狭い時代。それを逆手にとって、おいしい「大辛塩鮭」を作りましょう。というのがきょうのブログです。

「大辛塩鮭」が世間に少ないということは、写真のような「甘口塩鮭」、つまり塩分控えめの塩鮭が多いということ。塩にこだわるなら、かえってこの「甘口」がいいのです。もちろん、シーズンには「生鮭」も使えます。この「甘口」または「生」の鮭に自分の好みの塩を使うのです。もちろん塩分の加減も自分の好みで。一手間と言えば一手間だけど、塩を振って冷蔵庫に何日か放っておくだけだから、非常に簡単。気を使うのは、振る塩の量ぐらいですね。だいたい鮭の重さの10%ぐらいを目安にすると「大辛塩鮭」になります。切り身一切れ150gとすると、15gぐらいの塩をパラパラすればいい。それが下の写真です。

この写真では鮭の下に市販の「水取り(脱水)シート」(出る水を吸い取ってくれるシート)が敷いてあります。これに包んでタッパー、そして冷蔵庫に2〜3日以上。まぁ、そんな便利なシートを使わなくても、そのままタッパーでもできます。

「しょっぱい鮭、食べたいなぁ〜」

という方、自分の好きな塩で、自分の好きな塩加減の塩鮭を作りましょう。これは「甘口塩鮭」だからこそできること。だから今こそチャンスです。主役が鮭で濃いめの塩味、こういうのには我が「カンホアの塩」、とてもよくあいます。また食べる直前にレモン汁をたらしてもおいしいオプションです。

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