2009年10月19日月曜日

人力山荘@東京・奥多摩


最初に、前のブログ「奥多摩の柚子」の追加情報から。東京・奥多摩界隈は、やはり酒屋さんの言うとおり、柚子が多かったようだ。さらに「柚木」という姓が多かったり、「柚木町」という地名もあったりする。しかし「奥多摩・・・柚子」と連想する人はなぜか少ない。町(村)おこしの素材になるかな?

さて、「奥多摩の柚子」で、奥多摩・日原にある知人の別荘のことを書いた。その知人、名前を中山茂大(しげお)という。上記の柚子の情報も彼から。そしてその別荘の名は「人力山荘」。本人の承諾を得たので、こっからは実名です。「人力山荘」は、新聞・雑誌などですでに掲載されているので、気楽に、改めて「人力山荘」のことを書こうと思う。

さてさて、その人力山荘、「急勾配の土地に建ってる」と書いたが、急勾配のいいところもたくさんある。例えば、上の写真。私の娘がブランコにのってる。説明するまでもないが、急勾配のブランコは楽しい。彼女と町中の児童公園に行くと、ブランコを押すようせがまれる。大きく振れれば振れるほど楽しいから、「もっと、もっと」とせがまれる。コッチも調子に乗って、「お空に飛んでけー」と押す。で、この人力山荘のブランコでは、「お山に飛んでけー」ってな感じだ。もちろん私も乗ったが、一番前に振れたときの高さは4〜5mになるから、かなりの「飛んでる感」が味わえる。勝手に名付けて「マウンテン・スカイ」。

また、この人力山荘には、中山氏お手製の露天の五右衛門風呂もある。薪の熱で下から熱くなる五右衛門は身も心も暖まる。もちろん、絶景だ。「この辺りは植林だらけだろうな〜」と行く前は思ってたが、意外と雑木林が多かった。それを彼に尋ねると、「山火事があって、焼けたところはそのままにされて、雑木林になってる」とのこと。数十年前に植林したはいいけど、外国産材木の輸入や人手不足などで、日本全国で植林が問題になってることは周知のとおり。その植林が山火事になるとこうなるんだ、とやや複雑な心境になった。この写真で分かるかな? 子供の左手の背景部分は植林で、その左側の斜面が雑木林になってる。不謹慎だが、紅葉はキレイそう。

ところで、下世話な話だがリアルな話として、この人力山荘、一体いくらのカネがかかっているか。「新聞・雑誌に掲載されている」のはそれが切り口だ。古民家付きの土地100坪で200万円。古民家とはやや聞こえがいいが、そのままではちょっと住めない感じなので、中山氏はタタキ(土間)を作ったり、囲炉裏、風呂、(水洗の)トイレを作ったり、壁を塗り替えたりといろいろ手を加えている。まだ未完成ながら、その諸経費100万円で、現在しめて300万円使ったことになる。このへんの詳細は、「田舎暮らしの本」(宝島社)で連載中なので、興味のある方は見てみてください。

また、ブログ「人力山荘開発日記」はコチラ

そして、「アンデス6000kmをロバと縦断」なんてこともしてる、中山氏の仕事をかいま見られる人力社のサイトはコチラ

200万円だの300万円など、カネのことを書いたが、本質はもちろんカネじゃない。それをこの次書きたいと思う。

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