2010年1月12日火曜日
オッパイ・フルーツ
この年末年始、ベトナム・カンホアへ出張した。2月頃から始まる塩作りシーズン到来に向け、「カンホアの塩」の塩田整備に行ってきた。まぁ、仕事の話はともかくとして、ベトナムでちょうどこの時期が旬のフルーツがある。それが写真の「ヴー・スア(vu sua)」。ベトナム語で、“vu”は「胸」、“sua”は「ミルク」の意。つまり「オッパイ」という意味だ。私はベトナム以外でこれを見かけたことがない。だから、英語を含め他の呼び方は分からないが、ベトナム語以外だと、私は「オッパイ・フルーツ」とか「ミルク・フルーツ」などと呼んでいる。
マンゴやドリアンなど暑い盛りが旬なフルーツが多い中、この「ヴー・スア」は比較的涼しい時期が旬。私が初めてベトナムを訪れたのも2月だったので、ちょうどこれが出回っていた。だから余計に目立っててとても印象に残っている。
外側は緑色の皮(紫がかったものもある)、果肉は柔らかくジューシーで白色の果実。大きさは直径7〜8センチほどの球形。縦方向に柿ぐらいの大きさの種があるので、多くの場合、写真のように縦に切って食べる。半割りしたものはスプーンでも食べられよう。
最初は、ただ市場で買って自分でナイフで切って食べて、「あ〜、おいしいなぁ。それにしても珍しいフルーツだなぁ」ぐらいだったが、何回かベトナムに足を運んでいるうちに、「ヴー・スアとは、どういう意味だか知っているか?」などとベトナムの人にきかれ、その意味を知った。
親しくなると、私をからかって、その食べ方を教えてくれる。
最初によーく両手で揉む。すると最初はやや硬かった果実にだんだん弾力が出てきて、それはまるで人間の女性の乳房のようになる・・・・いわゆる「お乳が張った」感じ。そうなったら、上のヘタの部分を取って(またはナイフでその部分を直径1〜2センチ切り取って)、開いた穴に口を密着させて汁をチューチュー吸う。汁が出なくなったら、再びモミモミしてチューチューする。
その汁も半透明の乳白色。またミルキーで適度に甘いその味は、牛のミルクというより、人間の母乳のよう。私は教えられるままにこの「ヴー・スア」を食べる。周りのベトナム人は「そうだ、そうだ、そうして食べるものだ」などと微笑みながら妙に納得している。そしてチューチューが限界に来たら、ナイフで切って食べる。
乳製品アレルギーの人もそうでない人も、男性も女性も、日本が寒い時期にベトナムへ行ったら是非食べてみてください。もちろん、モミモミ&チューチューしてね。
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