
先週、お客さんと商談をしに、井の頭公園(東京・吉祥寺)の中にあるcafeに行った。公園の緑に囲まれた、いわゆるオープンカフェの佇まい。気持ちのいいスペースなので、ときどき訪れる。そろそろ肌寒くなるこの季節には、膝掛け用の毛布が椅子にかかっているのも嬉しい。料理はアジア系エスニック料理で、アジアのビールもいっぱいある。このときは、ランチのビビンバをメインに注文したが、サイドオーダーで頼んだ「枝豆のニンニク・唐辛子炒め」がおもしろかった。ちょっと季節はずれの枝豆だけど、ビールのアテにと思って注文してみた。それは写真のとおり、殻付きの枝豆が、ニンニクと鷹の爪を抽出させたオイルで炒めてある。ちょっと空芯菜の炒め物風で、オイルは(たぶん)サラダオイル、そして塩味はナンプラーだった。私は、最初のひとつまみを箸で取って一旦口にくわえ、その後普通の枝豆を食べるように指で豆を押し出して食べた。当然、指にオイルが付く。それを見ていた、商談のお相手さんは「いや〜、昔女房が枝豆をこんな風に食卓に出したことがあって、そのとき手が汚れるからこれはあまりよくない、というようなこと言ったんですがね。こうして箸でつまんだまま口に入れても、殻の中の豆を十分食べられますね。ん〜、女房には悪いことを言ってしまった」と、不自由なく箸でパクパク食べ始めた。それを見て私も真似てみる。なるほど、指なんか使わなくても口の圧力で中の豆を簡単に食べられる。ただ、何となく「枝豆は手で食べるもの」という先入観というか習慣があって、指につくオイルを気にする前に、つい指で豆を押し出してしまっていたようだ。ほんのちょっとしたことけど、何しろ箸でこの枝豆を食べ続け、何の問題もない。
そして問題がない以上に、この枝豆料理のおもしろさに気がついた。殻の中の豆自体にはうっすらとした塩味しかしない。たぶん一旦塩ゆでされたものだろう。そして、料理の味は少しケバケバした殻に染みこんでいる。だから、殻ごとの枝豆を口に入れて、口の中の圧力で豆を押し出そうとすると、殻に染みこんだ汁をチュウーチューすることになり、その味が口の中に広がる。そして、そこにうっすらとした塩味の豆が加わって、全部が一緒になって噛んで食べる。この「一粒で二度おいしい」感覚は楽しかった。ナンプラーのクセもピッタリマッチ。会計の際、お店の人に「これってどこかの(国の)料理なんですか?」と聞いたら、「いえいえ、うちのオリジナルです」と笑顔で答えてくれた。もう枝豆の季節は終わりだけど、来年にはやってみようと思う。食べきれなかった冷蔵庫の枝豆の再生にもなるし。でも、この料理のときは、出来たら枝豆を硬めに茹でてオカ上げしておいて、さっと炒めてちょうどよくなるようにした方がいいだろうなぁ。クミンやカレー粉でもイケルだろうなぁ。帰りの電車の中でいろいろ考えてしまった。