2007年10月1日月曜日
鮎づくし
東京は1週間前までは暑かったが、昨日はそぼ降る雨でやや肌寒いぐらい。もうすっかり秋な感じの中、「鮎づくし」を食べに武蔵五日市駅近くの「川波」という料理屋さんへ向かった。「鮎づくし」は、この夏に行こう行こうと思ってたものだったが、ついに夏には間に合わず。しかし、天然鮎はギリギリセーフで、何とか間に合った。このお店は、秋川の河原沿いで、お店の裏口の木戸を開けると、すぐそこが河原。「朝、釣り人が自分で食べきれない分を売っていく」という女将の話だ。ちなみに、今年6月21日付けのこのブログに出てくる川魚料理屋さんとはまた別のお店です。悪しからず。
さて、仕事がら塩のことが気になるが、テーブルの上にはJTの食卓塩。塩焼きやうるかの塩もイマイチで少しガッカリ。でも、それを除けば、料理はどれもおいしかった。うるかは(塩はともかくとして)フレッシュな内臓の苦味とうま味。一番の感動は、お造りの「鮎背ごし造り」だった(小さい方の写真)。その朝捕れた鮎の内臓を取り除き(内臓はうるかにまわったであろう)、身を厚さ2mm程度に輪切りにスライスされたもの。ホントについさっきまで川で泳いでいたようなワイルドな味にビックリ。天然鮎の香り・クセ・食感がたまらない。食べてると熊かなんかになったような気分にもなった、いやなれた。この「鮎背ごし造り」、料理としては、酢みそで食すようになってたが、塩でおいしい。また同席した人は「醤油もイケル」と言っていた。おそらくお店としては、そのワイルド感を和らげて食べやすいように酢みそ、ってことだろうけど、鮎が好きな人には、塩または醤油の方がおいしいかも知れない。また、不思議に感じたのは、揚げ物に出てきた鮎の天ぷら。背開きになった稚鮎の開いたところにマッシュポテトが塗りつけられていて天ぷらになってる。ジャガイモと鮎の意外な出会い。ちょっと洋風に感じた不思議な味だった。このお店、「夏は鮎、冬は猪料理」が売り。猪は「朝、猟師が自分で食べきれない・・・・」とはいかないだろうが、楽しみだ。霧雨が降り続く中、夏を惜しんで静かな気分で帰路についた。
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