2010年12月17日金曜日

我が褌(ふんどし)ライフ【キッカケ編】


「いや〜、パンツがボロくなっちゃってね〜。この島じゃどんなパンツ売ってんだろー」

「そんなの買うことないよ。ふんどし自分で作ればいいんだから」

古い話だが、1988年の11月、私はタイ南部にあるパンガン島という島に滞在していた。パンツがボロくなったのは私のことで、それをたまたまそばにいた日本人につぶやいた。思えば、これが私の20年以上にわたるふんどしライフのキッカケだった。この頃、私は日本を含めたアジアを何年か旅行していたので、その途中でのことでもある。

「ふんどしを作れば・・・・」と言う彼に、早速、作り方をきいたら、彼は私の腰布(1.2×2mぐらい)の端を20cmぐらいの幅でをビリビリっと破き、さらにその後、3cmぐらいの幅でビリビリっと破いた。ずいぶん乱暴な人だな〜と思っていたら・・・・。

幅20cmぐらい長さ1.2mの布はふんどし本体に、そして幅3cm長さ1.2mの布は引っ張りながら細長くよって紐になった。最初に紐を腰に巻いて結ぶ。次にふんどし本体をその紐に通す。本体のちょうど半分のところで折り返すのだが、それを前面(ヘソの下あたり)の紐でする。そして2つ折りでぶらりと垂れ下がった本体を、股の下を通して、背面(お尻の上あたり)の紐のところでクルクルっと結んで出来上がり。

あっという間の出来事だった。
また1枚じゃなんだからと本体を2〜3枚作った。紐は1本で共通。
これで私のパンツライフはアッサリと終わった。

そのときは、海辺のバンガローを借りてたので、気が向けばちょくちょく海で泳いだ。泳いだ後、ふんどしを替える。海で濡れたふんどしは、真水でチョチョっと洗って干しておくと、30分もしないうちに乾いた。「こりゃ〜便利ぃ〜」

そのタイの腰布は、ふんどしにはやや生地がしっかりし過ぎていたので、その後インドへ行ったとき、もっと柔らかい布を買って、10枚ほど手縫いで縁かがりをし、バージョンアップした。基本的にはペラペラの1枚の布だからすぐ乾く。日本の気候でもね。そして、何しろパンツより、な〜んか落ち着くんです〜。それ以来、気に入ってしまって止められなくなり、今ではもう手放せなくなってしまいました。また、ギュッと締めたり、緩く締めたりと、その日の気分で締め具合の調整も効きます。

でまぁ、20年も使っているとその間、何度か新たに作る機会が訪れます。そーなると、「ここはもっとこーの方がいいなー」とか、「やっぱこれはこうでなくっちゃー」などとその都度研究するもの。あれやこれややってみて、今は「だいたい、これでいいっかなー」というものに決まってきています。

前置きが長くなったけど、それを紹介したいと思いまーす。ま、次のエントリで、ということになりますが。

日本には、「越中」、「六尺」などなど古典的なふんどしがもちろんあります。そして、それらはそれなりに、ディープな世界があるでしょう。でも、私の場合は、現在もなお、先述のキッカケの延長線上にあり、それで満足しきっているので、その世界を書こうと思っています。

では、次回。

2 件のコメント:

サムライ菊の助 さんのコメント...

待望の褌シリーズの始まりですな^^
褌のヒモを引き締めて読ませていただきます!
では!~~ε=ε=ε=ε=┏( 菊・_・)┛

下条剛史 さんのコメント...

お早いコメント、ありがとうございます。

それにしても、洒落とは言え、そうこられるとプレッシャー感じるな〜。

あくまで私的なものですが、そのすべてをお見せします。