2011年12月21日水曜日
塩粕+大豆のソース
久保本家酒造の「塩粕」。生もとの酒粕と塩を合わせ2年熟成させたものだ。漬け床でもあるし、一種の調味料とも言える。通常、粕漬けの床には砂糖やみりんなど甘いものが入るが、この塩粕には入らず、塩のみ。「粕漬けは嫌いじゃないけど、あれで甘くなければもっといいのに・・・・」と思っている方には特にオススメです。もちろん2年の熟成期間を経てるので、すでにただの酒粕ではない。
去年、このブログでも書きました。・・・・塩粕(2010年4月16日)。
そんなんで、今年の夏、晴れて「カンホアの塩」を使った塩粕が出来上がり、知り合いの酒屋さんに送ってもらった。届いたのを見てまず思ったのは、アメ色が以前より濃くなっていること。そして塩味がやや柔らかくなり、奥行きが出たような気がする。
それでです。早速、使ってみようとまずはエリンギを漬けたのですが、うちのカミさんが、今度は「大豆と合わせてみよう」と言い出し、早速やってもらった。
その大豆とは、湯がいたいわゆる「煮大豆」。それをフードプロセッサーにかけて、塩粕を加えて混ぜ込んだ。「作り方」ってほどのことはない。上の写真はそれをパンに塗ったもの。一昨日の朝食です。
塩粕に大豆を加えると聞いて、何となく思ったのは原材料的に味噌に近くなりそうな気がしたんだけど、実際は違った。クリーミーな感じになり、味にコクが出た。また大豆の分、塩分も低くなってるから、たっぷり塗れて、ホワイトソースを塗ったような感覚に近い。だから、パンに塗るだけでなく、いろんな食材とともにオーブンで焼くとグラタン風にもなりそうだ。市販のホワイトソースは、旨みが強い(または強すぎる)ものが多いと私は感じているが、その点もほどほどになるので、合わせた食材のおいしさが隠れない。
パンに湯がいたブロッコリーをのせて、この塩粕+大豆のソースを塗ってからトーストしたり、それで物足りなければチーズをのせてトーストしたり。ブロッコリーにツナやハムを一緒にしても・・・・。もちろんパンじゃなくてご飯でもドリア風になっていけそうだし、肉や魚に合わせても。
こいつを作り置きしておくと、「もう一品」なんてときはとっても重宝しそうでーす。
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