今朝、近所の公園へ行って銀杏を拾った。今年は上の写真にあるだけだったが、拾う時間と処理する時間を合わせて30分ぐらいで済ませたので、出勤前の慌ただしい時間でも出来た。
銀杏拾いは何年かしているので、私なりのノウハウがある。それをここでお披露目しようと思う。
「銀杏拾いは楽しいけれど、後の処理が大変」
というのが、大方の見方ではないだろうか。それと、「臭い」かな。私は、二十歳ぐらいまでは、銀杏独特の臭いをクサイと思っていたが、30〜40歳ぐらいからは拾うときにクサイとは全く思わなくなった。銀杏は昔から好物だったが、「自分で臭いを感じながら拾い、それを食べる」を何年かしているうち、おそらく無意識的に、「この臭い」と「この味」が繋がってきたからのような気がする。ついでに言うと、初夏のドクダミも一緒。子供の頃は、クサイと思っていたドクダミだが、大人になって、「自分でその臭いを感じながらドクダミを刈って、乾かして、煎じて飲む」を何年かしているうちに、すっかり変わり、今では、ドクダミは爽やかな香りと感じるようになり、鼻がスースーするし、とても心地よい。刈り終わるといい気分になる。
さて、話しが脱線した。銀杏の処理方法だ。
一般的だが、まず、銀杏拾いで用意するものは、ゴム手袋(安いのでも銀杏専用にすれば、何年も使える)とスーパーなどのレジ袋。これでオッケー。靴に臭いがつくのが気になる人は、洗える靴を履いたらいいが、私の場合は、普段履いてる靴で十分。帰宅したら、靴の両底をパーンパーンと叩けばいいだけだから。
銀杏を拾うにはもちろんゴム手袋をはめるのだが、私の場合、拾った銀杏をすぐにレジ袋に入れない。一粒右手で拾ったら、その手の平を上に向け、粒を人差し指と中指の間もしくは中指と薬指の谷間に置く。そして、その粒を親指で注射器を押すように押す。すると、銀杏の種だけが下に落ち、手の平には銀杏の外側のトロトロしたところが残る。このとき、種が落ちるのを、左手で持っているレジ袋で受けるのだ。手の平に残ったトロトロは、その場の地面に落とす。これを拾いながら繰り返す。私的には、地面に落ちたトロトロは土に還り、イチョウの栄養になる。そして、大まかにトロトロを取り除かれた種だけがレジ袋にたまっていく、という寸法だ。
以前、銀杏拾いを始めた頃は、拾った外側のトロトロ付きのまま、レジ袋に入れて家へ持って帰って処理していた。が、その処理の最初の工程を拾いながら終わらせてしまうのが、この「拾いながらトロトロ落とし法」だ。拾うときにクサイとは思わなくても、ずぅーと家が銀杏の臭いなのは嫌なので、その心配はなくなるし、家に帰ってからの処理は楽になるし、トロトロをイチョウの栄養として還元できるしと、いいことずくめのように思っている。
大まかにドロドロがとれた種は、家に持ち帰った後、ぬるま湯を張ったバケツに投入する。ゴム手袋をはめた両手で擦るように種をガラガラ洗って、一度ぬるま湯を替えてザルに上げたのが、冒頭の写真だ。この量で、だいたい拾うの5分、洗うの5分ぐらいだ。
この「拾いながらトロトロ落とし法」のコツは、トロトロがやや乾いた頃の銀杏だと、やりやすいということ。銀杏の落ち始めはトロトロの水分が多い。その後、地面に落ちたものはもちろん、イチョウの枝に付いたままでもトロトロは乾いていく。このやや乾き気味の銀杏だと、トロトロ落としの際、ツルッと種だけが落ちやすく、種の周りに残るトロトロの繊維が少なくなる。よって、その後バケツで洗う工程も楽になるのだ。上記の説明で、バケツのぬるま湯は一度しか替えてないが、落ち始めの銀杏だと、一度では無理かも知れない。
あと、別件だけど、銀杏拾いの名所には行かないことですね。実は、ウチの近所には、昭和記念公園という立派な国営の公園があり、そこのイチョウ並木が有名で、銀杏もたくさん落ちる。でも、拾う人が落ちる銀杏以上にたくさん来るから、ちょっとタイミングを誤ると、落ちてても拾い残りの小さいのがほんのちょっとだ。
また、名所でなくても、町中など競争が激し目の場所では、強風が吹いた直後を狙う。実は、ウチの辺りは昨夜強風が吹いてたので、私は今朝行ったのだった。銀杏シーズンに必ず2〜3度は強風が吹くので、それに合わせられる人は、合わせた方が断然効率的です。
それから、「散歩がてらに銀杏拾い 」ぐらいゆる〜い気分だったらいいのだけど、効率よく拾うには、あらかじめ、イチョウの木を決めておくことですね。私が今朝10分で拾い終えたのも、決めているイチョウの木があるから。だいたい、銀杏の粒のサイズや、実が落ちるタイミングは、各イチョウの木によってだいたい決まっている。
私の今年の銀杏拾いは、やや遅れ気味の今朝だったけど、これで私の秋が終わった感じです。以前、銀杏拾いに燃えてたときもあったけど、いくら「拾いながらトロトロ落とし法」でも、山ほど拾うと大変。人にあげてもいいのだけど、無理のない程度拾って、大事に食べるのも悪くない。そんなこと思う、今年の秋最後の日でした。
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