猛暑、猛暑、猛暑。
こんなに暑くていいのか!
確かに猛烈に暑いのだが、梅干しを作っている人なら、待ち焦がれたカンカン照りとも言える。梅雨が明けてのこの強烈な陽差しは、梅干し作りには欠かせない。年によっては、ほんの数日間しかカンカン照りの猛暑がないことがある。たまたまその数日間の自分の都合が悪いとカンカン照りの下の土用干しは出来ないことになるのだ。
だから、梅を土用干し用のザルに並べ、この強烈な陽差しが梅干しに当たっているのを眺めていると、「よくぞここまでカンカン照りになってくれた」との思いがよぎる。このときばかりは、暑さがうっとおしくなくなるのだ。これは梅干しを作っている者の特権のような気がする。
そして、梅干しを作っている人にとってのもうひとつの特権。それがこの「梅酢ドリンク」だ。ただ梅酢を水で割るだけ。炭酸水割りもいい。もちろんオプションで氷。赤ジソの色も鮮やかだ。私は、外出時、水筒に入れても持って行く。これをつい去年の夏に思いついた。今年は、炎天下でサッカーしている息子にとっても必需品になっている。私は、梅干しを作り始めて15年目ぐらいだが、これまで梅酢は結構余りがちだった。何でこんなおいしくて、こんな簡単なことを、去年まで思いつかなかったのだろうとつくづく思う。唯一のコツは、最初は梅酢を入れ過ぎないこと。ほんの少しだけ。ゴクゴク飲めるように。この猛暑の中、欠かせない水分&塩分補給を、梅のクエン酸、赤ジソのアントシアニンなどととともに出来る。また糖分もないので、食欲増進にも繋がる。最近流行りの「経口補水液」の味を、好きになれない私にとって、とても有り難い。
私の梅干しは、きょうで土用干し2日目だが、梅酢は、土用干しを始めると瓶詰めされ、使い始めることが出来る、いわば梅干しの副産物だ。つまりは、梅干しの「汁」。我がカンホアの塩のサイトでも、梅酢の使いみちとして、「赤梅酢ご飯」と「本物の紅生姜」を載せているが、去年思いついた水で割るだけのこの「梅酢ドリンク」は、その究極の使いみちのように思う。
飲み物のおいしさには色々あると思うが、「梅酢ドリンク」のおいしさは、「上品でさっぱりとした味」のおいしさだ。これ以上さっぱりした飲み物が他にあるだろうか、とさえ思ってしまう。
ところで、「梅酢ドリンク」という名前がダサイ。例えば「梅酢ジュース」の方が聞こえはいいのだが、用途としてはゴクゴク飲むスポーツドリンクに近いので、やっぱり「梅酢ドリンク」か。梅・塩・赤ジソの梅酢と水だけの原材料、それも自分で梅干しを作った人は、それらの原材料は自分で選んだものだ。だから、「梅酢ドリンク」は、自分で梅干しを作った人の特権とも言えると思う。糖分フリーなところは、スポーツドリンクとは異なることを付け加えておきたい。
この時期、梅干し自体もとってもいいのだが、水分が欲しくなる。この「梅酢ドリンク」は、水分も同時に摂れるというスグレモノ。梅干し作っている方には特に、一度試してもらいたい。梅干し作っていなくても、作っている人に分けてもらうか、市販のを買うかして試してもらいたいサッパリ感です。
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