2010年6月4日金曜日
ユキノシタのおひたし
2〜3週間前からうちの庭にユキノシタの花が咲いている。人間が作ったピアスにあるようなデザイン・・・と言ったらユキノシタに失礼か。美人というより、チャーミングで純真な美しさだと思う。石垣の隙間に咲いていることもあるが、このユキノシタは地面に生えている。だから立っていてはこの花を見ることは出来ない。上から見て、「咲いてるな」と気がつくと、しゃがむ。しゃがんでこの花と同じ目の高さになって見ていると、「あぁ、また会えましたね」という気分になり、一年ぶりの再会をやけに嬉しく感じる。
花との再会を嬉しく感じた後、私の視線は、すっかり暖かくなって新しく育っているその葉っぱにいく。それはまず、天ぷらが定番だろう。山菜類を天ぷらにするのが多いのは、結構クセやエグ味が強いから。ユキノシタも例外ではない。この葉っぱは、つい先日のブログに書いた「ミョウガタケ」とはずいぶん違うから、「ほんの少しの塩だけで・・・・」なんてことは言ってられない味だ。
とは言え、私は葉っぱをおひたしにする。うちのカミさんはどうも好きではないらしく、子どもが好む味でもないので、私は個人的に、柔らかそうな葉っぱを選んで摘んで、軽く塩ゆでして冷水にさらして、ポン酢を少々かけて食す。ただ塩ゆでしただけのものは苦味・エグ味が強いが、不思議とポン酢と合わせると、「ん、まぁこれはこれなりのもの」になる。ちなみに葉に付いたケバケバも気にならない。食べる葉っぱは5〜6枚。たくさんは食べられない。手軽に出来るし、ちょっとした突き出しには十分になる。
ユキノシタは、冬も枯れずにその葉もいくらか残っている。でも、そのチャーミングな花との再会がキッカケで葉っぱをゆがき、ひとりで食べる。1年に1度だけの逢い引きのようなものかも、とふと思った。来年はカミさんに内緒で食べよっおっーと。
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2 件のコメント:
またまた、おいしんぼネタですなあ^^
野草はなんでも天ぷらになりますが、結構香りが強くないと、油に負けて、何の味だかわからなくなりますねえ。
ゆきのしたは油に負けないような力強い味がするのではないでしょうか^^
さっそく、明日探してみます^^
いつもくいしんぼ情報を有り難うございます^^(菊^――^菊)
> サムライ菊の助 さん
「油はクセを柔らかくする」のではなく、「クセが強くないと油に負ける」のですね。いろいろ試してますね。食いものは果てしない・・・・。
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