下の写真は私が自宅に持っているもので、【基本編】の写真のアルミ製と違い、ステンレス製だ。最近は、サイゴンなど都会を中心にこのステン製が幅を利かせてる。問題は、その構造だが、下の左側の写真が完成型、こうして使うというもの。そして、右側の写真は、ご覧のとおり3つのパーツをばらした状態。

このフィルターのオリジナルは、仏領インドシナ時代にフランスから伝わったらしい。当時はアルミ製のみ。今じゃ本国フランスではほとんど見ないが、ベトナムでは現役バリバリだ。それどころかステン製になったりして、進化し続けている。言わずもがな、金属製だからとても長持ち。
さて、【応用編】というと偉そうですが、要は甘いコーヒーが苦手な「私の場合」ということ。
先の【基本編】では、ベトナムでコーヒーを注文するときは、通常、以下の4パターンと書きました。
1.カフェ・デン・ノン(コーヒー・ブラック・ホット)
2.カフェ・デン・ダー(コーヒー・ブラック・アイス)
3.カフェ・スア・ノン(コーヒー・ミルク・ホット)
4.カフェ・スア・ダー(コーヒー・ミルク・アイス)
この4つでベトナムのほとんどの人たちは、事足りてます。でも、私の場合、これでは終われない。ベトナムでコーヒーに入れるミルクは必ずコンデンスミルクなので、上記3と4の2つのカフェ・スアはその時点ですでに甘い。ついでに言うと、このカフェ・スアにさらに砂糖を加える人も珍しくない。また、たとえ上記の1か2のカフェ・デン(コーヒー・ブラック)を注文しても、しばしば(溶けやすいという意味で、サービスよく)グラスの底に砂糖が入れられ、そこにコーヒーが注がれてサーブされる。つまり、上の4つのコーヒーはみんな甘いのです。甘いコーヒーが苦手な人はベトナムにはほとんどいないということ。南国だから、カロリーとらないと、ってところでしょうか。インドから中近東のチャイもみんな甘いですね。
難しく考える必要もないが、「砂糖抜き」という言葉をオプションで加えるのだ。
「コン」が「“not”または“no”」で、「ドゥン」が「砂糖」。
ゆえに砂糖抜きは「コン・ドゥン」となる。
何しろ、甘いコーヒーが苦手な人はほとんどいないので、しっかりと念を押すように「コン・ドゥン」と言わなければならないところがポイントだ。たいがいは「コン・ドゥン?」と聞き返されることが多いぐらいのことだ。
例えば、
カフェ・デン・ノン・コン・ドゥン
(コーヒー・ブラック・ホット・無し・砂糖)
となります。これで砂糖抜きのホットブラックコーヒーにありつけます。もちろん、これのアイス版は、
カフェ・デン・ダー・コン・ドゥン
(コーヒー・ブラック・アイス・無し・砂糖)
ここで一息・・・・。
すでにお気づきの方もいようが、上記の「砂糖抜き」はブラックコーヒーのみ。え〜、ベトナムのコーヒーは、深煎りで濃いコーヒーなのに、フレッシュミルクのカフェオレ(砂糖抜き)は飲めないの〜。
・・・・ということで、私の場合、これでも話は終わらず、まだ続く。贅沢だけど、(コンデンスミルクではない)フレッシュミルクのカフェオレをたまには飲みたいと思うのだ。それはまたこの次に。
いや〜、かなりマニアックになってきたぞー。
0 件のコメント:
コメントを投稿