2011年8月23日火曜日

バナナのつぼみ


上の写真は、ベトナムの市場の八百屋さんで撮った。黄色いポリ袋に入っているのは、バナナの花のつぼみだ。バナナのつぼみを繊維に沿ってスライスしたもの。サイズはだいたいモヤシぐらい。ベトナム料理には欠かせないハーブのひとつになる。

例えば、一週間ぐらいベトナムを旅行したら、必ず複数回は食べることになると思うが、予備知識なしで、これがテーブルの上にあっても、「これはバナナのつぼみだね」という日本人はいないと思う。(沖縄の人は分かるかな?) 私はさんざん食べて慣れ親しんだ後、「これはバナナのつぼみ」と知った。ベトナムでは全く珍しいものではないため、あえて「これはバナナのつぼみだよ」なんて教える人も少ないのだ。それだけ、ベトナムでは至ってポピュラーなものであり、同時に東京に住む日本人にとっては縁遠いものだ。

使い方は、フォー(米麺の汁そば)や鍋物など主にスープ類に、食べる直前に加えて食す。日本で言えば薬味のような存在。味はほろ苦く、食感はシャキシャキで、これがなかなかオツなのだ。

使うときは必ずスライスされるので、食卓では上の写真の姿でお目にかかるのだが、下の写真は、スライスする前の状態。これもベトナムの同じ市場で撮った写真。大きさはちょうどタケノコぐらい。ご覧のとおり、つぼみの皮の外側が紫色で中が白色なので、繊維に沿ってスライサーでスライスすると、冒頭の写真のようになる。


実は3週間ほど前、ベトナムへ行ってたのだが、そのとき木になってるバナナのつぼみの写真を撮った。フルーツの農園だった。それがコイツ。


つぼみの根本に緑色のバナナが上へ上へと、どんどんついてきている。先述のとおり、最初は「バナナのつぼみって食べられるんだー」と意外に思ったが、この木になってるところを見ると、「これは食べてみるだろう」と感じた。木についたバナナのつぼみは、バナナ本体よりも「実らしく」感じたからだ。

残念ながら、このつぼみが開いているところにはお目にかかれなかったので、ネットで、「バナナの花 画像」で検索してみたら、いっぱいあった。・・・・南国の花らしく、ゴージャスでとてもきれいな花だ。でもこーなると食べる気が起こらない。

やっぱりバナナ(の花)は、つぼみに限る。

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