2012年11月27日火曜日

イタリア産ノンアルコールビール

先週末、東京・永福町のピザ屋、ラ・ピッコラ・ターヴォラへ行った。実は、その2ヶ月前には、そのすぐ近くのピザ屋、マッシモッタヴィオにも行った。感じた違いは生地の柔らかさぐらい。マッシモの方がやや柔らかめ。ラ・ピッコラの生地の方がややしっかりめ。どっちの店もすこぶるおいしいことに変わりはない。

以前、このブログでも、南イタリアの美味(2011年11月22日)で、ナポリで食べたピザのことに触れたが、この2店のピザはナポリで食べたのと同じと言っていいぐらいのもの。まー、それにはビックリするしかない。わざわざナポリまで行かなくてもいい、とも言える。いやホントに。

ところで、昨日のラ・ピッコラへは、私の運転の車で、家族で出掛けた。ゆえにワインが飲めず、ノンアルコールビールを注文した。いつもこういうとき少し悩む。ピザなどチーズを使った料理に水やビールを飲むと胃の中でチーズが固まるからよくない、とイタリアで言われた。フォンデュ食べたスイスでも同じことを言われた。そんなとき、車を運転する人はどうすればいいのか? 私はノンアルコールビールの味はあまり好きじゃなく、ガス入りの水の方が好きだ。でも水に比べたらまだノンアルコールビールの方が胃にはマシか、と思ってノンアルコールビールを注文するんだ。ん〜悩ましい。

さて、ラ・ピッコラのメニューのノンアルコールビールはイタリア産だった。イタリアも変わったんだなぁと思った。

もう30年も前になるが、私はローマの友だちの家に10日ぐらい居候していたことがある。日中友だちとそのお父さんは勤めに出ていて、お母さんは家で家事をしていた。簡単な朝食をバタバタととった後、友だちはオートバイ(でっかいモトグッチ)、お父さんは車(かっこいいアルファロメオ)で出勤。私は観光を兼ねてローマの町をウロウロするために地下鉄の駅へ向かう。

そして12時頃になると、その二人と私は帰宅する。お母さんが支度してくれた昼食をみんなでとるためだ。グラス3杯ぐらいは必ずワインを飲む。パスタが前菜のたっぷりの昼食をゆっくりとって2時頃になると、当然のようにオートバイと車でそれぞれ仕事に戻る。また、このときは夏場だったのだが、この家の冷蔵庫に白ワインを水で半分に割ってガラスの容器に入れたものが常に入っていた。ちょうど日本の麦茶のような存在だった。喉が渇いたら、朝でもこれをグラスに注いでグイッと飲む。無くなりそうになると、気が付いた人がすぐに新しいのを作って冷蔵庫にしまっていた。

話を戻そう。
そんなイタリアでノンアルコールビールがあるなんて、とふと思ったので、ラ・ピッコラで、注文取りに来た女性の店員さんにきいてみた。

「イタリアでノンアルコールビール飲む人っているの?」

「そうですよね。昼間っからグラッパ飲んで運転している人もいますからね。でも最近は一応ダメってことになってるみたいですけど・・・・」

飲酒運転は超不謹慎であり御法度だけど、こういう現実もある。もちろんイタリアにもアルコールを飲めない人はいるし、アルコール飲んだら絶対に車の運転をしない人だっているのさ。

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