2015年5月14日木曜日

木更津の潮干狩り(序編)〜潮干狩りのカート

先のエントリで書いた、ベトナムのピッツェリアとチーズの話しの続きをと思っていたが、それはまた改めて。実は、このゴールデンウィーク中に潮干狩りに行き、いろいろ思ったことがあったので、そっちを先に書こうと思う。

という訳で、この連休の5月5日に、東京・昭島在住の我が家は、木更津に潮干狩りに行ってきた。小学生の娘と息子の要望に応えた形だが、私にとっては、小学生以来数十年ぶり。立案当初は、自家用車で行って、一泊してこようと思って、宿の予約までしたが、よーく考えてみると、何せ天下のゴールデンウィーク。さらに潮干狩りは、干潮のときと、日にちと時間が限られる。かなりの渋滞が予想されると思い、宿をキャンセルして立川発着のバスツアー(クラブツーリズム)に切り替えた。自家用車だと運転は私だけだし、「バスツアーなら、渋滞中でも車内でビールでも飲みながらダラダラしてればいいや」と思った。が、その安直な思いは見事に裏切られることとなる。今、思い返せば、私にとっては、それが一番大きな事だったかも知れない。

さて向かったのは、木更津の「中の島」という潮干狩り場。添乗員のお兄さんの話だと、「木更津では、ここが一番貝のの質がいい」とのこと。結論的に、持って帰ったアサリ・ハマグリはおいしかった。で、この「中の島」は、近くの漁港を作るため、浜の砂を大量に掘ったときの残土(残砂)で作られた島らしい。その島へは、中の島大橋というばかでかい歩行者専用(つまり潮干狩りする人専用)の赤色の鉄橋が架かっており、駐車場から皆その橋をえっちらえっちら歩いて渡る。所要時間は約20分。写真はないのだが、潮の干満があるので、橋の両端がビックリするほど高くなっている。カタカナの「コ」の時を15分反時計回りにしたような橋だ。橋の渡りはじめと降り始めには、ジグザグになったスロープになっている。冒頭の写真は、「中の島」に向かう途中、橋の降りはじめのスロープの上から撮ったもの。そのジグザグのスロープの高さが分かりますか。そして、遠目に見えるゴマ粒のようなのがアサリ、ではなく潮干狩りをする人間たちです。

で、多少下調べしていた私たちは、大きめのクーラーボックスを持って行った。が、それだけでは手ぬるかった。その橋を一緒に渡るときに見かけた慣れてそうな人たちは、クーラーボックスを「カートにのせて」引いている。旅行時などに車付きでコロコロ荷物を転がせる折りたたみ式のカートだ。それを見た私は一瞬「えっ」と思い、その後へんこんだ。そして、さらに何と、そのカートにはクーラーボックスだけでなくプラスチック製の子供用のソリをも縛ってる人がいる‥‥。分かりますね。この長ーい橋を越えるには、カート。そして、潮干狩り場の干潟では、ソリ。なのだが、特にカートだなー。

この「中の島」では、大人がMAX2キロまで、子供が1キロまでのお持ち帰りが、入浜料に含まれている。例えば、我が家族の場合は、大人2名+子供2名だから、MAX6キロとなる。潮干狩り場入口で売ってる網袋を買い、その中にアサリ(+少数のハマグリ)を入れるのだが、持ち歩くときは、網袋の数だけその重量は分散される。しかし、計量が終わって、水道で足を洗った後、クーラーボックスに全部の貝を移す時点で、重量はひとつにまとまる。そしてさらにそこに海水をドバドバっと入れるのだ。それ専用の蛇口があり、係の人が入れてくれる。当然のことながら、クーラーボックスの重量は倍増する。私たちの場合も10キロを楽々と越え、運ぶのはそのクーラーボックスただひとつ。それを肩に担いであの赤い橋を上り延々と歩かねばならないのだ。だから、お父さんたちにとって、ソリとまでいかなくても、カートは必須アイテムだ。カートがあれば、お母さんでも大丈夫だろう。私は一週間肩が痛かった。

さて、肝心の潮干狩りについてはこの次に。

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