前のエントリの続きで、「トライアングル・ピラミッド型スパイラル方式」(TPS方式)、日本語だと「三角錐型螺旋方式」。プロレスの新技・・・・じゃなくてトマトの支柱の立て方と茎の伸ばし方。狭ーい畑にオススメの方法かも知れない。
前のエントリ冒頭の写真は、発案当時、一ヶ月前のもので、このページ冒頭の写真は、つい昨日の朝のもの。ここまで来ると、スパイラルなのがよく分かると思う。2本の茎自体は、地面から長さ2メートル近くになってるが、高さは50センチに満たない。これは発案の目的どおり。これは功を奏しているように見える。
しかし、いいことばかりではない。上の写真をご覧になれば分かると思うが、葉っぱが混みすぎちゃーいないかい? いかにも風通しが悪そう。トマトの実はすでに出来始めているが、チラッと見える赤いトマトは葉っぱに埋もれているも同然だ。こんなんでいいのだろうか?と、素人ながら気になってしまう。そもそもこの発想は、「狭い場所を出来るだけ有効に使う」ところから来ている。それは、狭い場所にたくさん詰め込むとこういうことでもあるのだ。ちなみに、この三角錐の内部には、トマトのパートナープランツであるバジルを育てている。ポットで育った苗を移植したのだが、最初はよかったものの、トマトが育ってくると、茂った葉っぱが込み入ってきてバジルに日が当たらなくなって、育たなくなっちゃった。スパイラルだから、その内側のトマトの葉っぱは何層にも重なってくる。この三角錐からはずれた場所のバジルやシソはしっかり育っているのだが、それにしてもやはり狭いんだな。窮屈だぁ。
狭いながらも楽しい我が家。
東京下町生まれ育ちの私は、どうも昔から、狭っ苦しい環境下でいかに少しでもうまく暮らしていけるかを考えるのがクセになっている。
でもまぁ、これから夏本番を迎えるこのトマトさんは、バジルやシソより背が高くなって、少なくとも上部の風通しは、今よりはよくなるだろう。しばらくはいっぱい収穫出来そうな気がする。
とは言いながら、来年は少し変えてみようかとすでに考え始めた。何事もそうだが、あまり欲張ってはいけないのだ。物事には程度というものがあって、狭さ故の限界というものもあるハズなのだから、来年はその点に注意を払ってやってみたい。
来年もこの「TPS方式」をやってみようと思っているが、次は茎を1本にして(ツインでなく、シングル・スパイラル)、最初に出来始めるトマトの房2〜3本は、花が咲く前に切り取ってしまい、ある程度の高さから実をつけるようにし、葉っぱに埋もれないようにしてみるのはどうか。こうすることで、この混み混み状態の改善を図る。トマトの収穫数は減るかも知れないが、その方がトマトが健康的なような気がする。バジルは三角錐を囲むように周りに植える。そんなことを想像しながら、まずは今年、お盆の頃まで様子を見てみようと思う。
とまぁ、猫の額の家庭菜園主でも、1本のトマトの苗で、いろいろ考える訳だが、農家の人たちは、もっともっと毎年いろんなことを考えながらやっているんだろうなーと思いを馳せるのであった。
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