2017年9月11日月曜日

ゴキブリ対策の決定版、我が家の場合だけど。

きょうの最高気温は30℃ながら、東京はすっかり秋モード。
同じ30℃でも、「これからもっと暑くなるぞー、という30℃」と、「この30℃も最後かな、という30℃」では、こうも違うものかと改めて思う、きょうこの頃です。

去りゆく夏なので、タイミングとしては、遅すぎるとは思うのだが、来年以降の対策としてでも、お伝えしたい。きょうは、「これで我が家のゴキブリが、すっかりいなくなった」という実話。どの家にも当てはまるとは限りませんが。

我が家は、去年の春、引っ越してこの家に住み始めた。借家である。引っ越す前までは、数年間、誰も住んでいなかったということで、去年の夏は、ゴキブリ君には一匹もお目に掛からなかった。「この家は、ゴキちゃんいないねー」なんて話して一年が過ぎた。

しかし、今年5〜6月ぐらいから、ポツリポツリとゴキブリが出現し始めた。中学生の娘は、風呂場にいたというだけで風呂に入れないと、その都度私は呼び出され、丸めた新聞紙でバチンとしていた。そして、7月になると、その頻度は急増し、毎日のように登場するものだから、毎日のように私は丸めた新聞紙を持って風呂場やその隣の脱衣所へ行った。毎日バチンでも、毎日、それもときには複数の登場だった。

「(引っ越してきた去年は)全然いなかったのに、今年は急に増えたね。何故だろう?」などと話し始めた頃のある日。この話しを、たまたまとある元土木作業員の人にした。すると、彼は自分のゴキブリの思い出話をし始めた。

「昔、東京(23区内)の地下にある、人が通れるぐらいのでっかい下水管で仕事したことがあるんだけど、そのとき、暗い中、ライトで壁を照らしたらビックリしたよ。その壁にビッシリとゴキブリが何千匹と貼り付いていたんだもの」

聞いただけで、ゾッとするような話。で、この話を聞いて、私は思いついたことがあった。去年の引っ越し当初、玄関脇に屋根付きの自転車置き場を作ったのだが、その地面には高さの違うマス(マンホール)が2つ出っ張っているせいで、面積的には十分なものの、4台の自転車がきちっと置けないでいた。今年は、それを何とか平らにしようと私は思案していた。そのため、つい一週間ほど前、その2つのマンホールを開けてみたりもしていた。そこにゴキブリがいたわけではなかったのだが、先の下水管のゴキブリの話を聞いたとき、小さいながらそのマンホールを開けたときに見えた下水管の風景が、私の中で重なった。

下水管には、無数のゴキブリが生息しているという想像の下、「今年、急にゴキブリが増えたのは、今年になって、この下水管を伝わって我が家に侵入するゴキブリの獣道のようなものが出来たからではないか」と仮説を立てた。侵入する可能性としては、他に、玄関、窓(網戸の隙間含む)、換気扇があるが、そのうち換気扇は、フィルターで密封されているので消去。玄関、窓はあってもたいしたことはないだろうと思った。何せ去年全くいなかったのに、今年になって急増したのだから、玄関や窓からとは考えにくかった。

そこで、下水に繋がる排水口を、家中チェックした。台所、洗面台、そして風呂場。室内の排水口は、この3箇所だった。台所と洗面台のシンク下の排水管は、S字にくねっているので、まずゴキブリの侵入は無理。残るは、風呂場。ここの排水管はストレートだ。思えば、ゴキブリが出現したのは、圧倒的に風呂場とその隣の(洗面台付き)脱衣所が多かった。ターゲットを風呂場に絞った。

風呂場の排水口は、2つ。ひとつは、風呂桶の栓。これは簡単だ。風呂の湯を抜いた後、再び栓をしておくだけで、侵入を防げる。そしてもうひとつは、身体を洗う場所の排水が集まるところ。8センチほどのステンレスの円形の蓋。5ミリ幅ぐらいのスリットが何本も入っている。髪の毛が引っかかるような感じ。ゴキブリが通るには十分だ。ここに栓をしないといけない。最初は、栓をする適当なものが見つからなかったので、とりあえず手近にあった風呂桶掃除用の大きめのスポンジを置いて、蓋をした。

翌日の夕方、そのスポンジをどけたら、驚いた。ゴキブリが2匹、スポンジの下にいたのだ。2匹のゴキブリは、懸命にそのスポンジを押して隙間を作り、侵入しようとしていたように見えた。「これはもう、ここが入口だ」と確信した。スポンジだと頼りないので、次の日からは、密封するようにラップを貼り付けた。それが下の写真。
 この後、1〜2匹、パチンとしたが、おそらくそれらは、スポンジを置く前に侵入したものと思われる。なぜなら、それまで毎日のように出現していたゴキブリは、その後ピタリと姿を消したからだ。それが8月初旬。現在、それから1ヶ月ほど経つが、やはりゴキちゃんは姿を見せない。

ラップだと、3日も使うと穴が開いたり破れたりする。そこで、ホームセンターで、3ミリ厚のゴムの板を買ってきて、栓の形に切り取り、ラップの代わりに置いた。それを見た、ゴキちゃんに人一倍神経質な娘は、「このゴムの蓋では不十分よ。このステンレスの蓋の下には隙間があるんだから」と私が気がつかなかった隙間を指摘した。このステンレスの蓋は、指でパコっと取れるように、その下の一部に指先が入る隙間が作られていた。その隙間には、エアコンのチューブと外壁の穴の隙間を埋めるパテ(粘土)のようなものを少々拝借してきて、埋めた。下の写真で、丸い黒色のゴムの右下のグレー色した部分がそれだ。
たったこれだけと言えばこれだけで、我が家のゴキブリはすっかり姿を消した。よく、「飛んで来る」とか言うけど、「飛んで来る」数は知れてると思う。思えば、前の家でも、ゴキブリは風呂場に多かった。「ゴキブリは湿気を好むから風呂場にいるんだ」とばかり私は思っていたが、風呂場(の排水口)から侵入していたから風呂場に多かったという、もっと単純な理由だったのかも知れない。

もしも、ゴキブリが急に多くなったなと思ったら、家中の下水への排水口をチェックしてみてはいかが?

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