2018年3月13日火曜日

コンビニのコーヒー・失態談

ときどき、コンビニでコーヒーを買う。だいたい小さいカップ(R)で100円、大きいカップ(L)で150円。1ヶ月ぐらい前から、週に3日ぐらい、朝、仕事場への途中で、このコーヒーを求めるのがややクセになっていた。

このクセが始まってから1〜2週間が過ぎて慣れた頃、コーヒーが入った置いたカップにフタをする際、手元が狂って、カップを倒してしまった。コヒーマシンの周りから床にコーヒーがぶち撒かれた。慌てて店員さんに、「すみません。コーヒーこぼしちゃった」と告げると、彼は、いったん現場の状況を確認して、「大丈夫ですよ」と言って、雑巾とモップを取りに行った。

私は、別の店員さんに改めてコーヒー代を払おうとすると、「いいですよ、いいですよ、どうぞ」と言って、彼女は新しいカップを差し出した。朝の忙しい時間だ。ここで押し問答するのもどうかと思い、私は「すみませんでした。ありがとうございます」と言って、そのカップを受け取り、モップで床を拭いている店員さんの横のコーヒーマシンで改めてコーヒーを注ぎ、慎重にフタをした。床を拭いているその店員さんに再三謝るも、彼はニコニコして「大丈夫ですから」。私はその店を後にした。

そんなことがあってから一週間後。それまで、大きいカップ(L)を注文していた私だったが、その朝は忙しくゆっくり飲んでる時間がなかったこともあって、小さいカップ(R)を注文した。が、ついついその前日までの「L」の惰性と、「L」のボタンが右側にあったせいか(私は右利き)、誤って「L」を押してしまった。慌てて左側の「R」を数回押直し、さらにカップが入っている透明なプラスチックの扉を開こうとしたが、ロックがかかって開かない。コーヒーマシンは、豆をガリガリ挽いていて、もうすぐコーヒーが小さいカップに注がれる。

「あー、またやっちゃった」
(一週間前と同じコンビニ)

「すみません。小さいのに大きいLを押しちゃいました。どうしましょう?」と、やや動揺した私。会計途中のレジにいた、一週間前とは別の店員さん(店長)は、その客を待たせて、「扉は開かないんですよ。大丈夫ですよ」と笑顔で、コーヒーマシンの方へ歩み寄り、私の隣でコーヒーが注がれるのを見ていた。「R」の小さいカップに、なみなみのコーヒーが注がれたが、何と、寸止めでこぼれない。ロックが解除された扉を開けて、店長さんは、(床にこぼれないよう)そのなみなみのコーヒーを少しだけこぼしてから、

「今、新しいカップを持って来ますから」
「えー、これでいいですよ。あと50円払いますし」
「いえいえ、いいんですよ」
と言い残して、レジ裏のバックヤードへ消えてしまったかと思うと、すぐに引き返し、新しい「R」のカップを私に手渡すと、待っている客がいるレジへと戻った。

やはり朝の忙しい時間だ。ここで押し問答は出来ない。私は言われるままに、そのカップをコーヒーマシンに設置し、冷静に「R」を押す。コーヒーにフタをしているとき、待たされていた客は、何事もなかったように、私の横をすり抜ける。私は店長さんに、「すみませんでした。ごめんなさい」と深く頭を下げ、店を後にした。

このような、二度の失態の後、私はいろいろ考えた。

1.「カネを払う」ということに、私は固執していなかったか?
2.その店の対応は、マニュアルどおりだったのか、個人的なものだったのか?
3.私のような失態をする客はどのくらいいるのだろうか?
4.「R」のカップに「L」の量のコーヒーを入れてもこぼれないのは、「R」カップの設計時点で計算済みなのだろうか?
5.レジ裏のバックヤードに消えたコーヒーは、その後どうなったんだろうか?

長くなったので、改めてのエントリで書きたいと思う。

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