2020年8月4日火曜日

安全な除草剤、塩



私は、塩を作って販売しているという仕事柄、先日、アマゾンの「塩の売れ筋ランキング」を見ていた。すると「並塩 20kg」が、ランキング10位〜20位ぐらいのところにあって不思議に思った。「なぜ、アマゾンで買い物するような一般の人たちが、1袋20kgも入った塩を購入してるのか? それも並塩を」と。あまりに不可解だったので、レビューを読んでみた。

すると、その理由が分かった。何と、除草剤として購入している人が多くいるのだ。ちなみにきょうの時点だと、価格は1,635円(税込み)。2000円以上で送料無料。思いっきり安い。ただし、きょうは「一時的に在庫切れ」。先週はprimeで送料無料だった気がする(不確か)。梅雨が明けた今は、除草の最盛期だろうから、もう品切れになってしまう程、売れているということだと思う。

業務用20kgながら、レビューによると、この塩を購入した人たちは、やはり一般家庭。無論、花壇や家庭菜園には使えないが、駐車場や(草が生えて欲しくない)敷地部分などに除草剤として撒いているのだ。一般的には、ホームセンターなどで売ってる化学的な除草剤なんだろうけど、我が家もそうだが、除草剤は気持ちが悪いので、使わない。となると、いつも手で引っこ抜かねばならない。春先は気候的に気持ちよさがあるからまだいいが、夏場になると、雑草の勢いはすごいし、蚊に刺されるし、暑いしで、もー大変。

そこで塩を撒くのだ。つまりは塩害を起こす。これはいいのではないか。(私の場合は、「並塩 20kg」ではなく、余って売り物にならない自分のところの塩を使ったのだが)早速、我が家の(いわゆるガラ石の)駐車場に撒いてみた。それが冒頭の写真。(写真右側のブルー色は車) あまり草が生えてないが、これはボーボーだった草をせっせと手で取った後だったからだ。本当は草取りする前にこれを知りたかった。実験としては物足りなさがあるものの、まー、効果はてきめんだった。下の写真が一週間ぐらい後。緑だった草は枯れた。ちょうど梅雨時だったので、雨が撒いた塩を溶かして地面に染み込ませてくれたこともある。


また、下の写真は、塩を撒いたところと撒いてないところの境目。概ね、直接撒いたところは枯れて、直接撒いてないところは、見事に枯れてない。これは撒いた塩の量と面積によるんだろうが、残念ながらその量は適当。(量ってない)


私は使わないので、化学的な除草剤がいくらぐらいして、どのくらい効くのかのかを知らないが、アマゾンのあるレビューによると、この塩の方がずっと安いということだ。念のため繰り返すが、植物が生えて欲しい花壇や家庭菜園の草取りは、手でやらないとならないので、塩の除草は、用途として限られはする。また、塩は金属を錆びさせることも注意事項だろう。がしかし、駐車場や家の周りなど、植物を選ばず枯らせたい、しかし化学的な除草剤は使いたくないと、いつも手で草取りしていた方には、塩の除草。いいんじゃなかろうか。

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