冒頭の写真は、現在私が使っているコーヒーミル。なぜか名前が、oceanrich。
Amazonで、だいたい6,000円。東急ハンズ(東京・立川)でも売っていた。
うまいコーヒーを自宅で飲みたいとなると、コーヒーミルが一番の問題ではないだろうか。好き者の方々は焙煎まで自分でするが、それは自家焙煎屋さんに任すとすれば、ドリッパーは、そんなに高くもないし、場所もとらないので、不自由ない。私の基準では、焙煎後、一ヶ月以内の豆を、挽いたその日のうちに落としたいと思っている。そのためには、ミルが必要になる。
一番いいのは、よくコーヒー屋さんが使ってる、金属のカッター式だ。これは明らかに均一性が高い。しかし、デカくてガサ張る。やや小さいのもあるが、狭い我が家に鎮座する場所はない。そうなると、大概は、コンパクトなセラミックまたは金属のコニカル臼式ということなんだと思うが、ほとんどが手動だ。「手動が一番」という人もいるが、私にはあまりに面倒だ。
そういった諸々の事情で、セラミックのコニカル臼式で電動、そして500mlのペットボトルサイズというコンパクトさの、このコーヒーミルに至っている。
最初に、このミルを褒めよう。
臼はセラミック製なので、臼ごと水洗い出来て、お手入れ簡単。電動(USB充電式)なので、スイッチオンの後は、放っておけるから、朝の忙しい時間も楽チン。センサーがついていて、全ての豆を挽き終わると自動でストップする点も実に便利(しばしば豆が3粒ぐらい残ったままストップするが)。また、コーヒー挽く音はうるさいものだが、充電式のペットボトルサイズだから、うるさくてもいい場所に持って行けば解決しちゃう。細かさ(粗さ)の調整は、(やや細かい方に寄り気味ながら)5段階あって、一応エスプレッソからフレンチプレスまで対応。一度に挽けるMAX量は、およそ20g。我が家では十分な量。電動だから、2回挽くのも苦にならない。
次に、悪口。
最も気になる難点は、挽き上がりの均一性だ。
まあまあとも言えるが、もう少し均一にならないものか、と思う。
そのための要素は2つと思っている。
ひとつは、臼の材質の問題。
もう一つは臼の形や隙間など、作りの精度の問題。
6,000円という値段からして、材質は高望み出来ないのだが、このoceanrichのコニカル型の臼の隙間が気になる。(下の写真)
5段階で、この隙間が広がったり狭くなったりするのだが、臼が回ると、隙間が広めのところと狭めのところがあって、気になる。0.1-0.2mmぐらいの差なのだが、もっとこの隙間を厳密に一定にしてもらいたかった。そういった精度の問題も値段のうちと言えばそれまでだが・・・・。6,000円なので、これ以上文句は言えない。
さて、このエントリーを書こうと思ったのは、こっから先の話を書きたかったからだ。
実は、半年か一年前、amazonでこのoceanrichを買う際、レビューのひとつに「この臼は、ダイソーの手挽きコーヒーミルと共通」という話があった。「へぇ〜」と思いながら早速近所のダイソーへ行ったら、売ってなかった。店員さんにきいても分からない。
そして、今から2週間ぐらい前、たまたま同じダイソーへ行ったら、手動式のコーヒーミルが目に付いた。「あ、あった。これだ」。(下の写真)
両方とも大ざっぱには3つのパーツから出来ている。右の電動oceanrichは、上から、モーター部分→臼部分→挽いたコーヒー受け容器(ガラス製)部分。左のダイソーの手動ミルは、手回し部分→臼部分→挽いたコーヒーの受け容器(ガラス製)部分。それらの真ん中の「臼部分」が全く同じものだった。
楽観的な私は、想像した。
臼の隙間は製造の精度の問題なので、バラツキがあるハズだ。例えば、10個に1個は偶発的に隙間が一定のものがある可能性があると。棚に2つあったこの手動ミルの外箱を、店員さんに頼んで開けてもらい、臼の隙間をチェックした後、1つを買った。税込み550円。この値段ならその可能性を試せる。
元々は電動のoceanrichの臼部分(右側)と、ダイソーの手動ミルの臼部分(左側)をひっくり返して並べてみる。
全く同じ工業製品なのだが、やはり2つの臼の隙間は微妙に異なるように見えた。さあ、実際に挽いてみよう。2つの臼で挽き比べ。その差は若干ながら、元々のoceanrichの臼の方が、均一性が高かった。ダイソーで550円で買ったのは失敗だったということと同時に、バラツキ(個体差)があることも分かった。
もうひとつ、ダイソーで買ってみるかな。面倒くさがらずに、手動のコンパクトなミルを買うかな。はたまた、今の借家を引っ越して、カッター式の電動ミルが置けるような家に住み替えるかな。
コーヒーミルには悩みが尽きない。
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