先週土曜日、私と娘が応援している横浜ベイスターズが、デーゲームで巨人に絶望的な負け方をした。選手はベストを尽くしているのは分かるものの、私たちはちょっとショックだった。それで、私は夜の9時頃、「気晴らしに、夜のドライブにでも行くか」と娘に提案。私はすでに酒を飲んでいたので、「ドライブ=彼女の運転」だったが、有り難くも、「じゃあ、人家の灯りや街灯のない奥多摩へ行って満天の星を見よう」となり、我が家のある東京・昭島から夜10時に出発して、奥多摩湖へドライブとあいなった。片道約1時間半の道のりだ。
出発前、昭島の夜空を見上げると、7-8割方晴れていたので、迷わず出発。満天の星を目指して、すいてる道をどんどん走り、灯りのない真っ暗な奥多摩湖畔に着いた。気温は18℃。肌寒い。さてさてと夜空を見上げると、何と星がほとんどない。雨雲レーダーを見ても奥多摩湖はもちろん、雨雲は日本国中ほとんどなかったが、無論、雲は雨雲だけではない。「えー、せっかくここまで来たのに・・・・」と私たちは、立ちすくんだ。そのとき、私のiPhone12miniで取った画像が冒頭。何とか数個の星が見え隠れしていた。
こうなると、「その白い雲が晴れるのをどのくらい待つか」が問題になる。彼女は、「衛星画像で、リアルタイムの雲が見れないかな?」と検索し始め、「Windy」というアプリを見つけてダウンロード。おっさんは、今どきはスゴイことになってるなと驚くことしきりだったが、残念なことに、1時間待っても夜空に広がっている雲は晴れそうにないことが分かった。
すると、駐車していた広めの駐車場の他の車のヘッドライトが私たちの足下を照らした。私は、「眩しいな」とヘッドライトから目をそらし、地面に視線を移した。するとそこには満天の星のような画が広がっていて、ビックリ。思わずシャッターを押したのが、下の画像。デコボコしたアスファルトが妙な反射をしていた。私は苦し紛れに、「空に星は見えないけど、地面にあったってことで・・・・」。彼女は苦笑い。プロ野球の試合もそうだけど、普段の生活の中でも、物事なかなか思うようにいかないときが必ずある。そんなときは、無理に現実を曲げないで、そこにある現実に従いつつ、ほんの小さな幸せでもあれば、めっけもの。なけりゃないでも仕方ない。真っ暗な奥多摩湖畔で、私はそんなことを彼女に呟いたが、彼女はどう思っただろうか。
「じゃあ、ラーメンでも食べに行こう」
私たちはガラガラの下り坂を滑るように下りていった。
今度、こういうときは、出発前にその「Windy」というアプリでチェックしてから出発しなきゃね。
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