2025年10月9日木曜日

拍手のウェーブ

 

先月、国立競技場に、世界陸上を観に行った。上の画像は、女子5000m予選。ゴール前の第4コーナー。分かりにくいが、田中希実選手が3番目あたりを走っている。国立競技場の雰囲気は、世界一の運動会。自分や子供の運動会を、思いっきり世界レベルにした風の、お祭りのような盛り上がりだった。

さて、こうした長めのトラック競技は、レース終盤になるまで、選手たちは概ね、ひとかたまりの集団を成しながら走っている。観客は、その集団が自分の近くになると拍手を始め、自分から遠くなると拍手を止める。私もだが、これを7万人もの観客の多くがする。

すり鉢状になった楕円形の観客席の万人単位の拍手が、まるで波のように移動する様には興奮した〜。スポーツ観戦で、立ち上がって腕を上げるウェーブってのがあるが、それが拍手の音でのウェーブなのだ。

選手たちは、常に右からの大きな拍手を感じながら走っていることになる。例えば、5000mだと12周半、ずうっーと鳴り響く拍手の中を走っている。その中で、競技に集中しながら走っている選手たちの心境は、いったいどんなものなのだろう。それこそ幸せのような気がするが、そう甘くもないか。

0 件のコメント: