2009年8月5日水曜日

夜の訪問者


夕べのこと、網戸も開けてた我が家にカブトムシ(メス)が飛んできた。場所は、東京の西の方、昭島市。最初、カミさんが「何か飛んできた」とシャウトした。辺りを探しても何も見つからず、そのときは「?」。それから30分ぐらいした後、私のTシャツの中で何かがゴソゴソ動いているのに気がつき、シャツをまくってみると、あ〜らカブトムシさん。私は東京生まれの東京育ちだから、こんな経験は多くない。子供と一緒に喜びを分かち合った。意外とツルツルしてる背中をなでてみたり、お顔をよーく拝見してみたり、腕にはわせてみたり。最後は網戸にとまってもらって記念撮影。子供と「もういいな」と最終確認した後、外に投げたら飛んでいった。

・・・とここまでは、よくある話だと思う。

実は、このカブトムシさんの1時間ほど前、別の訪問者がいた。カミさんが「テンだ! イタチだ!」と庭を指さし、やはりシャウトした。スーパーマンでも来たかと思ったが、かなり慌てた声にあおられ、私も慌てて庭をみた。庭には部屋から4mぐらい離れたところに、昔からよくある高さ1.5mほどのコンクリートの塀がある。その塀の上を3匹繋がって、何とハクビシンが歩いていた。「小走り」の方が近いかな。外は真っ暗で、部屋の電球にうっすらと照らされたその鼻筋にハッキリと白い線が見えた。それは薄ら明かりに咲くドクダミの花のように真っ白に見えた。それを見た私は、瞬間的にハクビシンだと思った。それまで特にハクビシンに興味があった訳では全くない。ただ、発作的にハクビシンだと思ったから不思議だ。

その白い線の残像が脳裏に残っているうち、早速ネットで調べたら、紛れもなくハクビシンだった。漢字だと「白鼻芯」。ん〜、そのものだ。wikipediaには、「人家近くに生息して屋根裏でも繁殖する」とあった。何だそんなものか。また「植物食中心の雑食性で、果実、種子、小動物、鳥、鳥の卵などをたべる。なかでも果実を好む」。3匹は20〜30m先にある梨畑へと続く塀の上を立ち去って行った。そろそろ梨が実をつけ始める頃かぁ。

「いそうでいない」というより「いなそうでいる」夜の訪問者たち。残念ながら、夕べの最初の訪問者の写真を撮る余裕はなかった。

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