2011年11月9日水曜日

カマンベールの味噌漬け


「乙(おつ)な味」という表現がピッタリだ。

先日、うちのカミさんが外で酒を飲んでたとき、メニューにあって頼んだ、カマンベール・チーズの味噌漬け。私は、その晩、子供の世話となったが、「こーれが結構イケルのよー」とうれしい土産話になった。

その飲んでた店は、東京・二子玉川のはせがわ酒店。私は行ったことがないので、酒屋さんと聞いて、「立ち呑みなの?」とついきいたが、女性でも気軽に寄れるオッシャレーなバーカウンターらしい。もちろん椅子もあるから立ち呑みとは言えない。

さて、そんなカマンベール・チーズの味噌漬け、早速自宅で作ってみた。

豆腐の味噌漬け、(カマンベールではない)チーズの味噌漬け。似たようなものがいくつかあるけど、カマンベールの味噌漬けは、何とも言えぬ「ほどほどさ」のようなものがある。その「ほどほどさ」が乙と言わせるポイントだと思う。

豆腐の味噌漬けのことを称して、「チーズみたい」という表現がしばしばある。そのときはそう思うのだけど、じゃあ実際にチーズの味噌漬けを食べてみると「それはチーズをそのまま食べた方がいいんじゃないの〜」と感じる。

おいしいチーズほど芳しいものだ。そこに味噌の香りをわざわざ付けることはない、ということだけど、この白カビで覆われたカマンベールチーズだと、その白カビのコーティングが味噌の香りを制御してくれて、「ほどほどさ」を感じさせてくれる。

だからと言って、同じ白カビでも、ブリーだともったいない気がする。ブリーは私の好物だが、それはそのまま食べたい。(カマンベールさん、ごめんなさい) つまりは、そんな高価なカマンベールではなく、どこにでもあるようなフツーのカマンベールでいいのです。そしてそのフツーのカマンベール・チーズが変身するのです。味噌で。

上の写真、やや白カビの層を通って味噌が若干中のチーズ部分に浸みてるの分かりますか。このぐらいで1週間。

さらーに、何てったって、豆腐と比べこのカマンベールの味噌漬けのいいところは、作るのが簡単なこと。豆腐の場合は、味噌に漬ける前に水抜きしないとならないけど、カマンベールならそのまま味噌塗ってラップにくるんで冷蔵庫にポン。それで1週間後には写真のようになる。3日でもいいかも。決して敷居の高いものじゃない。フツーのカマンベールと味噌さえあれば、誰でも気軽に作れる、カマンベールの味噌漬け。

いや〜、乙な味です。

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