上の写真は、我が家の隣家の敷地のムクロジという木。大きな木で、高さは15メートルぐらい。昔は石鹸にも使われたという小さな丸い実がたわわになったまま、葉が落ちてスカスカになっている。この実は垣根を越えて、うちの庭にもいっぱい落ちてくる。上の写真、落ちたてのムクロジの黄色い実。と、そのとなりには、秋に落ちて朽ちた2つの実もある。
スカスカの枝振りを眺めていると寒々感じるが、秋に落ちた実も、いつのまにか朽ちているように、春は我が家の庭に訪れ始めている。例えば、つぼみを持った水仙。白く色づいているのもある。そして、「木」へんに「春」と書く「椿」。これは今満開。これは侘助だが、1月から咲き始め、上奥に見える花はすでに枯れ始めている。枯れ始めて春を感じる花もなかなかない。
そして、去年初めて植えたクロッカスの黄色い花。木苺の新芽は、すでに緑の葉をつけ始めた。
今朝も我が家の睡蓮鉢には1センチの氷が張っている。ここ東京・昭島はまだまだ寒い。ヒートテックのパッチと肌着は離せない。でも、心の中では少しずつだけど春への感覚が湧いてきている。それを外の世界にも確かめてみたくなって、3日前の日曜日、庭を見て回り、写真を撮った。
そして人の会話も春めいてきている。
「いつまでこんな寒いんだろうね〜」
「早く暖かくなんないかな〜」
自分の中で湧いてきているこの感覚を自分自身が感じとることで、自分が自然の一部であることを感じる。
月曜日は、二十四節気の雨水だった。「農耕の準備を始める目安」らしい。
急に「春だー」と感じると、浮き足立ってしまう。でも、植物や空の色を通して感じる春や自分の中の感覚としての春は、少しずつ訪れているのだから、それらを少しずつ感じることで、この春を静かにしっかりと受け止められたらと願っている。
日曜日から3日経ったきょう水曜日の朝。つぼみだった水仙が花開いていた。やっぱ、これ見ちゃうと、浮き足立つなー。
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