2012年8月28日火曜日

勝沼「自然農法産」ぶどう狩り

2週間前のお盆休みに、家族で1泊、山梨の温泉に行った。その目的地が山梨の勝沼インターを降りて行くところだったので、 「勝沼と言えば、ぶどうだろう」と、インター降りてから、寄り道して、軒を並べたぶどう園の間をしばらく走った。子供たちは、ぶどう棚を見るのは初めてだったし、「まぁ機会があれば・・・・」ぐらい気分だったので、特に下調べもせず、まずはいくつものぶどう園の前を通り過ぎながら見て回った。

その偵察のあと、 昼食をとったレストランの人の話では、どうも、今はデラウエアが盛りで、巨峰がやっと徐々に出始めているぐらいらしい。その他の多くの品種は2〜3週間以降になるとのこと。つまり、ぶどう狩りのシーズンにはちと早過ぎた。(ぶどう狩りのシーズンはちょうど今頃の8月末からということ)

シーズン前とは言え、すでに車相手の客引きをしていたぶどう園も2〜3軒あったが、「自然農法産」という看板が目につき、そのぶどう園「大々園」で車をとめた。
客引きはおろか、車をとめて、「すみませーん!」と家の中に向かって呼んでも誰も出てこない。あきらめて立ち去ろうとしたとき、「はーい」と家の奥から女将さんらしき人が出てきた。

「まだ、シーズンじゃないから(呼んでもすぐに出てこなかった理由)」
「それじゃ、まだぶどう狩りは出来ないですか?」
「いえいえ、出来ますよー」
「やっぱり、デラウエアか巨峰ですか?」
「いえいえ、うちはそういうのやってないの」
「え?」

なんて話しているうちに、ご主人登場。

「だいたい、ぶどう狩りって言ったって、そんなに食べられるものじゃないしね。何粒か味見して、気に入ったぶどうを買ってもらうんだよ。ただしうちのぶどうは、ホルモン剤使ってないし、農薬も最小限で栽培してる。だから、みんな種があって、味が甘ったるくない(適度に甘い)。だからいくらでも食べられるってよく言われるんだよね。よくあるのは、種が無くて甘いでしょー。あれは、ホルモン剤使っているからなんだよ。」

というお話し。最小限の農薬とホルモ ン剤不使用というのが、看板の「自然農法産」ということらしい。でも、この「自然農法産」というのは、ぶどうの品種を選ぶため、デラウエアや巨峰といったよくある品種のぶどうはこのぶどう園にはないとのこと。栽培している品種名を一通り聞いたが、どれも聞いたことないものばかりだった。

とうことで、ご主人の案内で、ぶどう狩りがスタートした。4〜5箇所の離れたぶどう棚を案内してもらい、熟れているのを見繕って数粒ずつ食べた。この時点では、「ぶどう狩り」と言っても何粒か手で摘んだだけ。それで気に入ったのがあれば、借りたハサミで、房の元を切る。それがお買い上げとなる。

さて、肝心の味の方だが、ん、確かに適度な甘さ。甘過ぎず、おいしい。数種類食べてると微妙な違いも感じられ趣を感じた。ご主人のおっしゃるとおり、数種類で共通しているのはさっぱりとした甘さだ。ぶどうに限らず、最近のフルーツは、確かにやたらと甘いのが多い。「糖度」が売れる尺度にもなるのだろうけど、常々それに疑問を持っていた私は、すっかりご満悦だ。

行き当たりばったりで寄らせてもらった、それもシーズン前のぶどう狩りだったが、すっかり今回はラッキーという気分。私たちは、温泉への途中だったので、2房の購入に留め、4房ずつを私の実家とカノウユミコさんへ送ることにした。それが下の写真。
ようほう
バッファロー
ベニバラード
ハニービーナス

という4品種らしい。緑色のがハニービーナスだったことだけは覚えている。

女将さん曰く、「珍しい品種だから、4つのぶどうに品種名を紙に書いてつけといてあげるわよ。でも、こんなことするのはシーズン前だから特別。2〜3週間したら絶対に出来ないからね」

とっても気のいい女将さんだった。
気分よく温泉(嵯峨塩館)へ車を走らせた。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

大々園さん、以前に何回か行ったことがあります。その頃はデラとか巨峰もあったんですけどね。やっぱり栽培がむずかしかったんですね。
当時からとっても感じのいいご夫婦でした。
もちろんブドウも美味しくて、主人曰く
「農薬使ってないから皮を口に入れても変な痺れがない」
と、普段は果物を食べない人なのに、たくさん買って帰りました。
久しぶりにまた行ってみようかな…

下条剛史 さんのコメント...

> 匿名さん

ぶどうの味はもちろん、大々園のご夫婦も味のうち。是非、行ってみてください。今年は残り少ないけど。来年でも、きっと、ご夫婦も喜ぶでしょう。