2014年9月26日金曜日

ロシア旅行no.6・イルクーツクの車とゴミ箱

 先のエントリ「イルクーツクの家」に続き、イルクーツクのモノ・シリーズ。今回は車とゴミ箱。「かなりマニアックになってきた」との自意識はあるものの、臆することなく書いてみる。去年、生の蓮の実の剥き方を書いたとき、「こんなの何の役に立つのか」と思っていたが、その後お礼のコメントを頂いた。そんなこともあるのでね。

さてまず最初に、冒頭の写真の道路標識。もちろんイルクーツクの町中。下から、「制限速度40キロ」は分かる。そして「直進方向の一方通行」、これも分かる。しかし、一番上の「人間が二人走っているような図」、これが想像できなかった。もしかしたら、「急いで渡れ」などと思ってみたものの、まさかそんな標識あるものか。ちなみに、3日間のイルクーツク滞在中、交差点や横断歩道でもないところで私が道を渡ろうとしたとき、止まってくれた車が何台もあった。そんな町で、「急いで渡れ」はあり得ないだろうと思った。で、帰国後調べてみた。

●ロシアの主な道路標識

正解は、「子供飛び出し注意」だった。
なるほど。この道の右側は、遊歩道のある公園だった。

・・・・と、のっけから余談のようだが、冒頭の写真をもう一度見て欲しい。縦に3つ並んだ道路標識の左下前方にある赤い車が見えますか? 「これはタダ者(車)ではない」とビビッと感じて近づいて撮った写真が下。本当は、車内も撮りたかったのだけど、一緒にいた娘に止められた。「人の車の中見たり、ましてや写真まで撮ったら絶対に怪しい人になるから、やめてくれ」と。たしかに。
 イルクーツクの町で走っているのは、10〜20年前の日本の中古車ばかりだったから、下の写真の車の古さレベルさえ、簡単には見つからなかった。
 私は車には詳しくないながら、古い車の形や色が好きだ。下の車は、日本では50年前頃走っていた型か。屋根の上にのっかってるのは広告だと思う。
 そして、このワンボックス。塗装のせいもあってか、フォルックスワーゲンよりカッコいいと思いませんか? この丸っこさが愛らしい。屋根にブルーに光りそうなものがついてるから、救急車の類なのか。分からない。中を覗こうとすると、娘が私の腕を引く。

さぁ、こっからは、私が好きなゴミ箱編でーす。

4年ほど前に、南イタリアのゴミ箱のことを書いたが、私は、外国へいってその土地のゴミ箱をいろいろ見るのが好きだ。室内にあるゴミ箱ではなく、公園や道路など屋外にある公共のゴミ箱だ。昔の東京には、カゴタイプが普及する前、モスグリーン色で一本足の頑丈そうなゴミ箱が公園や歩道などにあった記憶がある。なぜか、あれが忘れられない。

さてさて、イルクーツクの町中のゴミ箱は、南イタリアのに比べ、戦車のようなズッシリとした重厚感があった。こういうゴミ箱はお国柄・地域柄を表しているように思えてならない。ロシアは鉄が豊富なのだろうか。

これはアールデコな装飾。
 これは至って機能的。
 これは公園の中。ぶどうの葉っぱのような装飾が目を引くが、やはり造りはしっかりしている。
 これは何ともオシャレなガードレールと融和している感があり、すばらしい。
 以上の4点は、長らく使われてきた感じのもの。そして、お気づきだろうか。これらは皆、くるっと180度回して下向きにして、中のゴミを取り出す構造になっている。南イタリアではひとつもなかったタイプだ。そして、次の5点目だけは、二重構造になっていて、中の部分を取り出してゴミを出すタイプ。これはイルクーツクの中でも新しく作られた区域にあったもので、他の4点とは違い、新しいものだった。
その他、写真を撮り損ねたが、イルクーツクで気になったモノとして、路面電車とトロリーバスがあった。まずはバイカル湖(ロシア旅行no.1)のエントリで書きそびれたが、世界一の水量を誇るバイカル湖のおかげで、イルクーツク周辺には水力発電所が4つあるという。そして、電気代はモスクワの4分の1という。耳を疑う数字だ。日本語ガイドさん曰く、「路面電車とトロリーバスが走っているのは、電気代が安いからなのよ」とのこと。地下資源が豊富と言われているロシアだが、バイカル湖の水はそうそう減ることのないスゴイ資源なのだと改めて思った。

あと、もう一回、ロシア旅行のこと。
次はロシア・イルクーツクの人の話を書こうと思う。

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