2014年9月10日水曜日

ロシア旅行no.3・ロシアのおいしさ(1)

 ロシア旅行のことを続けて書いてきたが、その3回目。食い物のことは書かなきゃならんだろう。ということで、印象に残った食べもの、ベスト3を書こうと思う。まず最初が、上の写真。オームリの卵だ。黄金色が美しい。

オームリとは、バイカル湖に生息する淡水魚。ロシア料理というより、バイカル湖に近いこのイルクーツクの名物。この町では、とてもポピュラーな食材だ。そして卵じゃなく、魚自体は下の写真。
 淡水魚らしくやや淡泊な味の白身魚だ。で、「印象に残った」のはこの魚自体ではなく、あくまで冒頭の写真のその卵。正確には、塩漬けで、食感はややネットリしている。辛めの塩味とともにタラコよりもやや淡い旨みの卵な味、そして後味に独特な少しのクセがある。それがいい。

そして、この食べ方は、ロシア流だと思うが、それが新鮮なおいしさだった。写真では一番奥のトーストに、オームリの卵、サワークリーム、紫タマネギのみじん切りをのせて、パクッと食す。やってみると分かるが、このトッピングの食べ合わせが実にいい。

オームリの卵はイルクーツクまで行かねばならぬが、イクラやタラコなんかでも十分においしい。実は、このレストランで、このオームリの卵を注文した際、一緒にイクラも注文した。それは冒頭の写真のオームリの卵がイクラにすり替わってサーブされたもの。ロシアのイクラは、無論塩漬け。醤油漬けのイクラよりネットリ感が強く、塩辛味も強い。日本でも、スズコと呼ばれる塩漬けがありますね。スズコは鮭の腹から出してそのまま塩漬けだが、ロシアのイクラは、日本のイクラのように卵をばらしてから塩漬けになっている。出来たら、塩漬けの方がこの食べ方に合うように思う。塩漬けイクラは、日本でもたまに見かける。そして、日本に帰国後、タラコで試みてもみた。全くもっておいしい。

何しろ、この「魚卵の塩漬け+サワークリーム+紫タマネギ」の組み合わせがいいので、是非お試しを。材料さえ揃えば、簡単なので、来客時にちょっと出すオードブルにはちょうどいい料理だ。

ところで、このサワークリーム。ロシアではディルとともに頻繁に登場する。例えば、下の写真が、日本で有名なビーフ・ストロガノフとボルシチ(どちらも食べかけ)。決まり事のように、サワークリームとディルが使われる。ビーフ・ストロガノフにはサワークリームがからまってるし、ボルシチにはディルとともに浮かばせてサーブされる。

 このふたつとピロシキは、ロシア料理といったときに私が最初に思いつく料理だったので、レストランで狙い撃ちでオーダーした。ついでにピロシキの写真も載せちゃおう。
ピロシキは、ロシアのファストフードみたいだった。レストランで食べるというより、屋台や店先でテイクアウトして食べる感じだ。上の写真のピロシキがポリ袋に入っているのもそのため。買ってきてホテルの部屋で食べた。ちなみに中の具は様々なので、日本のおにぎりに存在が似てるかも知れない。写真のはチキンだった。

ずいぶん脱線した。
そろそろ話しを戻さないといけない。
書こうとしているのは、印象に残った食べものベスト3だった。
ここまで書いてきたが、それは、ビーフ・ストロガノフでもボルシチでもないし、ピロシキでもない。

「オームリの卵の塩漬け+サワークリーム+紫タマネギ」をトーストにのせて食う。きょうのエントリでは、これだけになっちゃった。残りのふたつはまた次回。何しろ、ロシア風・魚卵の食べ方。是非、お試しを。

0 件のコメント: