2015年9月3日木曜日

幻のエル・ドラドとラーメンバーガー

きょうは珍しくモノクロ写真。ガラ系の携帯カメラで撮ったら、横線は入るし、あまりにも変な写真になっちゃったので、モノクロに変えてみた。分かりにくいが、これがラーメンバーガー。このラーメンバーガーのお店は、私の仕事場である福生にあるのだが、この店になる前は「El Dorado(エル・ドラド)」というラーメン店で、それはそれはおいしいラーメンだった。

ということで、ラーメンバーガーを語る前に、順序として去年ぐらいにあった、「エル・ドラド」を書きたくなった。

そのデリケートな味わいは大好きで、ときどき通った。昼間は閑散とした福生の赤線エリアで昼だけの営業。こんな辺鄙とも言える場所で、こんな美味なラーメンにありつけることが不思議なぐらいとてもおいしかった。最初に入ったとき、「エル・ドラドってどういう意味ですか?」とご主人にたずねると、「アメ車の名前です」。私からすると、古いアメ車って華やかさと同時にガソリンまき散らしながら走っている脳天気さを連想するので、それが好きな人がこの繊細なスープを料理していると思うと、新鮮な気分になったことを憶えている。

しかし、「玉にキズ」とはこのことだ。臨時休業が多く、店の前まで行って、入れた日より、入れなかった日の方がずっと多かった。臨時休業の札が3ヶ月も掛かりっぱなしということもあった。ネットでみても、電話番号は非公開。

3ヶ月ぶりに開いた店に入ったとき、ご主人に、「久しぶりですね。3ヶ月もお店閉めて、どうしてたんですか?」とたずねた。「仲間の店が相模原に開店したんで、その手伝いに行ってたんですよ。最初は1ヶ月のつもりが、長くなっちゃって‥‥」とのこと。「(夏から秋にかけての3ヶ月だったので)長めのバケーションでどっか旅行か何かに行ってたのかと思ってましたよ」と私。ご主人、苦笑い。

そしてしばらくしてからは、その閉ざされたシャッターには、ついにその「臨時休業」の札も掛からなくなり、再び「エル・ドラド」のラーメンにありつけることはないなー、と思っていた矢先、知人から「エル・ドラドがラーメンバーガー屋さんになってたよ」との情報を得た。「ラーメンバーガー?」 先週の金曜日に行ってみたものの、「臨時休業」。「またか」と思ったものの、気持ちを新たに再び行ってみた。それが昨日のこと。やっと行き着いた。

話題もラーメンバーガーに行き着きたいところだが、私としては、エル・ドラドのことも気になっていたので、ラーメンバーガー食べながら、カウンター越しのお店の人にエル・ドラドのこともきいてみた。

すると、この店はエル・ドラドのご主人の経営であること。エル・ドラドは昨年末に閉店し、その後は、他のラーメン店の仕込み場に使っていたこと、などの話を聞いた。

そして、「ラーメンバーガーって、このお店の考案なんですか?」

「いえいえ。ニューヨークとロサンゼルスで、ラーメンバーガーがヒットしていて、それをやってた人とうちの社長(エル・ドラドのご主人)が親しい関係で、ならば日本でも、ということになったんです」

「でも何でこの福生になったの?」

「最初は中野でやってたんですけど、お客さんに外国人の方が多いので、ならば、(今は仕込み場に使っている)福生でやってみたらいいんじゃない、ということになったんです」

この場合の「外国人」はアメリカ人ということだろう。米軍基地のある福生は確かにアメリカ人が多いが、最近はアジア系の人たちも多いことを補足します。まー、何しろ何にでも理由というのは必ずあるものだ。どうもエル・ドラドは完全に閉まってしまったらしいのが残念ではあるが、仕方あるまい。

さーて、ラーメンバーガー。なんだけど、そろそろ仕事に戻らないといけなくなってしまったので、それは改めて。

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