2013年2月15日金曜日

息子のマラソン大会


昨日、5歳の息子が通う保育園で、マラソン大会があって、それを観戦してきた。
親バカなエントリながら、滅多にない面白いレースだったので、ブログにアップしてみたーい。

彼が属する5歳児クラスは、25人ほど。この人数で、700メートルぐらいを走る。去年も同じマラソン大会があったが、一年前4歳の頃はどの子もさほど競争という意識は薄く、みんな何となく走った感じ。とは言え、息子は先頭の2人のうちの1人として走り、ゴール地点が分かりにくかったアクシデントも手伝って、一番になった。

実は去年、彼は走る前、「オレは一番になる」と言っていた。そして私は、「ホンマかいな〜」といぶかしげだった。しかし、やってみて本当に一番になったので、見くびったことを彼に謝り、最大限の賛辞をおくった。

そして今年。競争の意識もやや強くなり、去年一番を争った○○君との決戦という意識も持っていた。保育園でも1ヶ月ほど前から、練習で同じコースを走っていたから、私は、「どうだい、今年も一番になれそう?」と、今年はその可能性を感じながら尋ねた。「ん〜、分からない。(練習では)○○君に負けることも多いから、半分ぐらいかな〜」と言いながら、「筋肉つけるぞー」と毎日保育園まで走っていった。ライバルがいるというのは、すこぶる大事なことだとつくづく思う。

そして、昨日。マラソン大会が行われた。

スタート前、息子はやや緊張した面持ち。気合いが入っているとも言える。「よーい、ドン!」の声とともに、25人は一斉にスタート。我が息子は、3番手ぐらいのまずまずのスタートダッシュ。陸上競技場の外周がコースなので、スタート後50メートルぐらいで、私たちの視界からは消える。そして、ラスト200メートルぐらいから再び視界に入る。

どーかなーと思いながら、私は、ビデオを回し続けた。

すると、見えてきた。それは私の予想を上回る早さ(私より早い)。先頭は、去年2着のライバル○○君。そして、息子は、彼に10メートルぐらい遅れて走ってる。私の目の前がラスト50メートルぐらいだったが、ちょうどその前後で、息子はぐんぐん○○君との差を縮める。10メートルの差は3メートルに。私も思わず声援に力が入る。

「頑張れ、もうちょいだ!」

そして、何と、ラスト10メートル地点で並び、さらに身体一つ前に出た。
「よし、差した」と、私は心の中でつぶやいた。

と、その瞬間・・・・。

こけた。

大きく派手にこけた。
それはそれは見事なこけ方だった。
その決定的瞬間が、冒頭の写真というワケ。
私が撮ったビデオでは、私の「あ”〜、あ”〜」という声が録音されている。

何とか起き上がった彼は、ゴールまでの3メートルを、すりむいた足を引きずりながら、2着でゴール。待ってた先生に肩を抱かれて、保健の先生のところへ連れていってもらった。ゴールするまではしかめてた顔も、ゴールしてからは、膝の傷の痛みと一番になれなかった悔しさとで満面の泣きっ面になった。

息子よ、そりゃ泣けるぜ。
しばしの間、私は遠目に見て、ゆっくり息子のところへ歩み寄り、肩を抱いた。

このレース、競馬で例えれば、ですよ。

いいスタート切って、中盤以降飛び抜けた2頭の争いの2番手。4コーナーまわって、先頭とは10メートル。直線入って、ぐんぐん伸びて先頭に迫る。ゴール直前、クビでかわした!・・・・と、その瞬間に落馬。

ってなもんです。

しかし、いいレースだった。無論、我が息子には、一番になった去年よりもずっと大きな賛辞をおくり、そして一番になった○○君にも賛辞をおくった後、私は仕事に戻った。

その日の夕方、保育園へお迎えに行き、「きょうは頑張ったなー」と声をかけると、「頑張ったから、なんか買ってー」と、すっかりちゃっかりモードの5歳児。「きょうは、まぁ、いっかー」と、630円の仮面ライダーの指輪(変身グッズ)をセブンイレブンで買った。

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