2013年7月9日火曜日

手動アイドリングストップの現実


前々回のエントリ(6月24日・手動アイドリングストップとハイブリッド車の燃費)、そして前回のエントリ(7月2日・燃費計の誤差)と続いた、エコ(セコ)ネタ車編の続きだ。

繰り返しになるが、代車でフィット・ハイブリッドに乗った私は、自分の車(ホンダ・モビリオ・2003年式)で、アイドリングストップを「手動で」やることを思いつき、それをこまめに実践。その際の燃費を出した数字が以下。

燃費計表示:15.2km/l
(実測値、13.20km/l)
※496.2km(走行距離) ÷ 37.58リットル(消費ガソリン) = 13.20km/l

次に、あえてアイドリングストップをしないで、この2週間ぐらい走ってみた。これら2つのデータを比較して、まずは手動アイドリングストップの効果測定をしてみようと思う。その非アイドリングストップの数字が冒頭の写真であり、以下が詳細だ。ジャ〜ン!

燃費計表示:14.2km/l
(実測値、11.91km/l)
※385.7km(走行距離) ÷ 32.38リットル(消費ガソリン) = 11.91km/l

実測値のみを比較すると、約11%の燃費アップ。これが手動アイドリングストップの効果測定結果だ。そんなら、手動アイドリングストップすりゃぁ11%エコ&チープだぁ〜。

・・・・という単純な問題ではないのが、この問題の問題点だ。

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前回のエントリを書いた後、友だちからメールが来た。
「手動アイドリングストップは、1分以上だとストップの効果大、以下だと故障のリスクの方が大だとか・・・・」

そーなんだよねー。故障のリスクがある。また、ちょこっと停車はともかくとして、信号待ちの「1分以上」はかなり長い方だ。それをどう考えたらいいのだろう?

6月20日のエントリ(オート・アイドリングストップの恐怖)でも書いたとおり、私は、その恐怖に対するトラウマを克服した。しかし、エンジンをかける頻度が多くなって、新たな不安を感じ始めていた。

「こんなにエンジン止めたりかけたりしてて、バッテリーの負担はどーなんだろ?」

実は、つい先日も、ちょっとした故障でホンダを訪れる機会があり、そのとき、一緒にバッテリーの検査をお願いした。結果は「良」で一安心だったが、ついでに、私の手動アイドリングストップについてきいてみた。

「最近、信号待ちなんかのとき、エンジンをマメに切ってるんですよ。そしたら、燃費がいいような気がして。でも、これってバッテリーにとって負担じゃないかとちょっと心配になって、一緒にバッテリーの検査をお願いしたんですよ」

そしたら、ホンダの工場長曰く、

「それは程々にした方がいいと思いますよ。最近、自動でアイドリングが止まる車がありますが、それはそれなりのバッテリーを積んでるので・・・・(お前さんのは違うだろ)。頻繁にエンジンかけてると、セルの消耗も早いし・・・・。まぁ、燃費はいくらかいいでしょうが、(手動アイドリングストップは)程々にした方が・・・・」

そんなこと言われた日から、セルを回すときに感じていた「不安」は、「心の痛み」に変わっていった。あー、何と私は小心者なんだろ。昔、30年ほど前、(バッテリーとは無関係に)セルが回らなくなる故障をしたのを思い出した。バッテリーも結構高いし。

さーて改めて、燃費アップ率、11%。

この数字をどう見るか。セルやバッテリーの負担のリスクがその裏側にある。それらのリスクは、「車のエンジンがかからなくなる」という、故障の中でも大きな方だ。

また、手動アイドリングストップを実際にやってみて分かった、ちょっと困ったことは、ストップすると同時に、ウィンカーとエアコンが止まっちゃうこと。ウィンカーは交通法規上よくはない。またエアコンは、あまり頻繁にエンジン切らない方が、バッテリーの消耗を抑えられる気がする。先週末、東京も梅雨明け宣言で、現在猛暑中だ。

ん〜、もう少しハードルを下げた方がよさそうだ。

夏場・冬場のピーク時は、手動アイドリングストップはやめといた方が無難。そして、春秋の穏やかなシーズンは、「信号待ち1分を目安に、手動アイドリングストップ」。かわいくこれぐらいがいいだろな。東京郊外で車通勤している私は、片道20〜30分だが、信号待ちは10回以上で、そのうち1分級は、2〜3箇所だけだ。

手動アイドリングストップを思いついた当初からすると、ちょっとテンション下がっちゃったけど、このへんが現実的と溜飲を下げるのであった。

2 件のコメント:

リンク さんのコメント...

こんにちは。
アイドリングストップでのウインカーの点滅停止などについてですが、エンジンキーを一瞬ACCにして停止させた後、すぐにONまで戻すと点滅が継続しますよ。
プッシュボタンタイプの車の場合は停車後、Dレンジにしたままボタンを「2回」押せばセルを回さずにON状態になるので、その後Nレンジにして待機し、その後ボタンを押せばセルが回って再スタートが可能です。

どっちかというとクランキング時にオーディオやナビが瞬間的に停止する方が問題ではないでしょうか?
これの対策は車種にもよりますが、ウチの車種(トヨタ・ヴィッツ)の場合だと、オーディオのACCラインにダイオードと大容量コンデンサを挟む事によって解決することができました(但しエンジン停止後に少し遅れてオーディオが切れるようになります)。

下条剛史 さんのコメント...

こんにちは。
ご助言、ありがとうございます。

まずはウインカーの点滅停止後すぐにONまで戻すこと、早速さきほどやってみました。点滅継続しまーす。ただちょっと気になるのは、計器の赤いランプがいくつか点灯するので、何となく電気使ってる感はあります。ちょっと過敏かな。

あと、ダイオードと大容量コンデンサを挟む事。なるほど。電気に疎い私ですが、イメージ出来ます。これには頭が下がります。ウチはナビなしですが、オーディオ的にはラジオをよく聞いているので、その「瞬間的に停止の問題」はよく感じます。特に、自分の好きな話題のときや曲のとき、エンジンを切らずに、ひとしきりするまで待ってしまいます。その間、どーも落ち着かない自分がいます。