まずは、チャパティ。「タンドールへの道・その6(ナン)」では、ナンを焼いたが、このタンドールでチャパティを焼くとどうなるか試した。チャパティ用の粉(アタ)は、アメ横・大津屋さんのもの。アタは、全粒粉。おそらくグルテンは中力ぐらい。
で、本来はここで、焼けたチャパティの写真をというところなのだが、撮り忘れちゃった。だけど、うまく焼けましたです。ナンのときも思ったが、思った以上に早く焼ける。したがって、焼き過ぎ注意。ナンは酵母を使って膨らますので、生地を寝かせる時間がかかるが、チャパティは酵母を使わないので、その分お手軽に出来る。また、ナンのときは、手に脂を薄くぬったが、全粒粉で発酵させてないチャパティは、脂をぬらなくても、大ざっぱに生地をのばせた。あと、ナンのときに書きそびれたが、焼き上がってタンドールの内壁から剥がすとき、剥がれにくいときがる。そんなとき、食事用のナイフを使えば、難なく剥がせる。それはチャパティも一緒です。
次に、秋刀魚。シンプルに塩焼き。これは、「タンドールへの道・その1」で書いたように、このモバイル・タンドールを作るキッカケになったのが、タモリ倶楽部だった。タンドールで和の食材をいろいろ焼いて試食してみようという番組内容だったが、タンドールソースに漬かった秋刀魚も焼いていて、それが出演者の評判がとてもよかった。で、私も塩焼きでやってみようと、あいなり、まずは、秋刀魚を2尾、シークに刺す。(ちなみに、その番組で一番好評だったのは、レンコンだったが、レンコンは試していない)
お気づきと思うが、秋刀魚は長い。なので、秋刀魚を丸のまま焼こうとすると、どうしても頭の部分が炭火に近くなってしまう。「タンドールへの道・その7(タンドリーチキン)」で、私は「炭火から10センチは離した方がいいと思う」と書いているが、秋刀魚の長さとタンドールの小ささ故に、秋刀魚の頭が炭火から5センチないぐらいになってしまう。なので、弧を描くように、秋刀魚を曲げてシークに刺した。単純に、秋刀魚を2つに切れば、この問題は解決するが、今回は初めてなので、あえて切らずに丸のまま2尾焼いてみる。頭は食べないので、焦げてもいっかーと思ったこともある。
で、1尾は、焼いてる途中で、頭が切り離されて炭火に落ちた。また、胴体も一部炭火に落下。ただでさえ脂が落ちてモクモクなのに、落下して一層モクモクと煙が立ち上る。慌ててトング型火箸で、取り出す。もう1尾は、頭はコゲコゲなものの、うまく焼けた。慌てたこのときも、焼き上がりの写真はなし。
注意点は、2点だ。
ひとつは、再三書いているように、焼き上がりが思った以上に早いこと。頭が落ちなかった1尾は、落ちる前にと、早めに取り出したのだが、すでにいい具合にふっくら焼けていた。時間にして、5分たったかたたないぐらい。どうも、私の潜在意識に、秋刀魚を七輪で焼く時間感覚があったようで、「まだだろ」と思っていたところ、すでにちょうどよく焼けていたのだった。七輪と違い、タンドールは閉じた空間で焼く。輻射熱も食材全体を覆うのだ。
もうひとつの注意点は、魚の場合、共通していると思う。チキンなど肉の場合、火が取ると身が締まるが、魚の場合は、火が通ると、反対に身がほぐれる。身がほぐれると、シーク(串)から落ちやすくなる。私は、秋刀魚をシークに刺すのに、2箇所を刺した。タモリ倶楽部で焼かれた秋刀魚は、3〜4箇所だった記憶がある。刺す箇所が多い方が落ちにくいだろうから、そこに意味があったのだ。先述のように、秋刀魚を2つに切るのは、半身の分、自重は半分になるが、刺す箇所数は少なくなってしまうので、「どうなるかな?」と思う。または、刺し方を変えて、秋刀魚の芯(背骨)に沿ってブスブスっと刺すと、シークと秋刀魚の身との接着面積が広くなり、落ちにくいかも知れない。でも、身が離れると全部落ちるな。魚のときは、径9ミリのシークではなく、バーベキュー用の細いステンレスの串がいいのかも知れない。
さて、次に手羽先。これもシンプルに塩焼き。
手羽先は、上のように、シーク1本につき2つにした。
手羽先は、もー、とてもコンガリおいしく焼けた。焼きの時間は、他の食材同様、思ったより短いことに変わりなし。私は普段、手羽先を七輪で焼くとき、「なかなか火が通らない食材だな」と思っているのだが、そこはタンドール様。早いです。無論、火加減によりるものの、これも5分かからないぐらいが、ちょうどいい。またまた、焼き上がりの写真はなしです。はい。
以上で、チャパティ・秋刀魚・手羽先をタンドールした報告ですが、火が通っての魚の身離れは、焼く前は思ってもみなかった。タモリ倶楽部で評判だった、レンコンもそのうちと思っているが、焼き芋もいいだろうなーと思っている。安納芋など、火が通ると、トロッとなる芋は、どうなるか。などと考えたりもするが、一通り焼き終わってからも、タンドールの余熱は、芋を焼けるぐらいは十分にある。
あと、タンドールの使い方バリエーションとして、思いついたことをつらつらと下記に。
点火後、タンドールを温めている最中には、ヤカンをのせておけば、湯も沸かせる。シチューなども弱火で加熱出来る、とか。(→ヤカンや鍋の底を蓋替わりにする感じ)
タンドールの蓋の替わりに網をのせれば、弱火の炭焼きが出来る、とか。餅なんかいいかも知れない。(→この間、蓋は全開状態になるが、空気孔をちょっとだけしか開けないことで調整出来れば)
桜のチップを炭火に撒いて蓋をすれば、燻製が出来るんじゃないか。(シークだと、その太さの分、蓋が開いてしまうから、燻製のときはシークに刺すのではなく、細い鉄の棒を口の直径線上に渡らせて、そこに吊した針金の先に素材を引っかける。シーク分、蓋が開いても大丈夫かも知れないが、とか。タンドールにスモーク臭が付いちゃうかな)
などなど、いろいろ思いつく。とまぁこんな風に、私のタンドール・ライフが始まりました。キャンプなど、アウトドアなんかには、確実にいいでしょう。
次のエントリでは、最終的に、使った部品などを整理して、かかった費用の集計をしようと思ってます。
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