今回の旅行で、おいしかったものは数あれど、その中から珍しく感じたものをいくつか紹介します。逐一「おいしい」という言葉は特に使いません。
右の写真は、プーリア州の海辺の町、Polignano a Mareのレストラン、L'Osteria de Chichibioにて。この二枚貝、生です。小さな牡蠣ものってるけど、まー新鮮そのもの。朝獲れたものをランチで頂く。これが前菜のトップバッターで、このあと生イカや茹でタコまで出てきた。イカは小ぶりの丸いものだが、生のワタが特にうまし。どれも添えてあったでっかいレモンをたっぷり絞って食べる。生の二枚貝やタコなんてのも食うんだー、なんて思った。また、この次のレストランでもそうだけど、プーリア州のこのへんは、前菜に小皿料理がズラズラとサーブされるのが特徴とのこと。
右の写真は、オストゥーニのレストラン、Osteria Del Tempo Perso(「忘れ去られた時間」という意味の名前らしい)にて。モッツァレラなんだけど巾着になっていて、ナイフで切ると中に閉じ込められたミルクがタラーリと出てくる。「モッツァレラ」とは別の名前だったけど忘れた。鮮度抜群で最上級のうまさ。この後、ポルチーニがゴロゴロ入ってるパスタも食べたが、このミルク入りモッツァレラの方が記憶に残っている。ちりばめられた赤いのは、ザクロ。
さてお次は、トリヴィーニョ村郊外のアグリツーリズモ、La Foresteria di San Leoで。これはキッチンにあった、ペッペローニと呼ばれる、ピーマンの一種を乾物にしたもの。大きさ形は、万願寺とうがらしのようにやや細く長いが、全く辛くない。生では食べてないけど、この乾いたのは旨みが強い。このバジリカータ州ではこれがよく使われるらしい。で、どー使われているかというと、この次の写真。
オリーブオイルが入った小さめのフライパンを弱火で熱し、ドライのペッペローニを入れる。低温で3分ほど熱し、ペッペローニの旨みをオイルに抽出する。そのオイルを使ってパスタを料理する。揚がってパリパリになったペッペローニは右の写真のように、パスタの上にのせたりして、パリパリ食べるんだけど、これがまたオツ。
最後は、ナポリのピザ。店の名はCiroとかだったと思う。何しろナポリでも由緒あるピザのレストラン。ナポリピザ協会認定の第一号店という、添乗員の方の説明があった。トッピングもよかったが、私個人的には生地の方が記憶に残っている。最近は日本にも、「ナポリピザ」が看板の店が増えたが、そういう店では、生地がやたらと薄く、縁だけ厚くなっているのが多い。でも、ここのは、写真にもあるとおり、やや縁が厚いぐらいでやたらと薄い部分はない。また、写真のではないけど、トッピングの生のルッコラは白い花のものではなく、味の濃い黄色い花のルッコラが使われていた。
このピザの店、雰囲気もよかったので最後に店内の様子。
ごちそーさまでした。
0 件のコメント:
コメントを投稿